2009年11月11日 (水)

No.255 川端達夫文部科学大臣と懇談 at the second chamber of Representatives

393 391 360 11月10日、平成21年度第4回正副理事長会に続いて、午後から同年度第4回総務会が開催された。主たる検討議案は、22年度事業計画の基本方針、「たのしいそろばん」配布活動の実施連盟会員への補助金支出、読上算・読上暗算検定における段位認定の新設、22年1月~3月のTVCM放映の実施、稼働中の検定試験作問ソフトの管理と、段位・暗算検定試験の作問ソフト新規制作を一括して運営できるチームの編成、事務局移転問題などであった。

Img Img_0001 22年度事業計画と収支予算案の編成作業については、4部会長を交えての予備作業は11月7日に行った。続いて、12月12日に本格的な作業を行い、26日に最終原案をまとめる予定である。上記の審議事項もこの一連の作業の中で計画に組み込むべきものはそれぞれ反映させていくことになる。

351 355 354 正副理事長会の途中から、衆議院第1議員会館を訪問、民主党国会対策委員長代理三井辨雄衆議院議員に全国連合代表者3名が面談した。メンバーは全国連合梶川会長・全珠学連吉田会長・日珠連森友理事長であった。珠算教育を学力向上のためにどのように活かせるのかという観点から、珠算指導強化を議論した。

361 364 381 三井議員の紹介で、午後3時から川端達夫文部科学大臣を第2議員会館に訪問、約40分間日本の教育振興と珠算教育の役割について懇談した。大学生を含めた学生たちの学習目的を如何に明確にさせるか、学習した内容を卒業後の自分の仕事にどう結び付けていくのかなど、教育の根幹部分についても話は及んだ。欧米の教育と比較したときに、日本の教育が抱えている課題が少なくないことを強く意識されていて、これからの川端大臣の縦横の活躍が予想できるいい会合であった。

なお、大臣には珠算教育強化に関する要望書をお渡しして、要望内容の理解を得ることが出来た。

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2009年11月 9日 (月)

No.254 平成22年度事業計画・収支予算の検討会議その1 at Tokyo Forum

318 320 322 325 326 321 11月7日、平成22年度事業計画・収支予算を検討する会合が開かれた。出席者は、理事長森友 建・副理事長森田悦男・副理事長松江 茂・検定部長大貝敏次・競技企画部長上川裕司・教育研究部長海老原嗣雄・珠算振興部長益田 明・専務理事中山 洋・事務局高梨順子の各氏であった。

■日珠連の22年度事業計画策定と予算編成作業の工程は、今回の各部会部長との検討会合を経て、12月12日と26日に正副理事長会を臨時に開催して原案を作成する。1月の総務会で細部の調整作業を行い、3月総務会で最終的に決裁したものを総会で承認を求めることになる。

Photo_2 18年度から検定試験受験者の趨勢は前年比プラスに転じ、その後数%の伸び率を堅持している。このことは財政の健全化に寄与し、積極政策を可能にするものである。
中長期的な戦術としては、PR活動の強化、再生産を期待する先行投資、構成員への還元にフォーカスした積極型経営を目指すことになる。

330 329 328 331 333 334 今回の会合では次のような事項を検討した。
①珠算教育強化活動の柱である各地での「たのしいそろばん」配布に伴う財政支出を補助金で支援する
②新規事業のそろばんポスターコンクールを開催して、優良作品の多岐に渡る活用を考える
③23年度から新しい競技会がスタートするが、各府県での予選会開催を推進し、奨励補助金交付を考慮する
④部会・委員会活動については、それぞれ自己完結型の展開を目指し、事務局への負担を軽減する
⑤珠算検定試験問題作成用ソフトの全面的見直しと、段位・暗算の新規ソフト開発などを総合的に行う小委員会(作業チーム)を編成し、作問クオリティの向上を目指す
⑥総会時の各部会・委員会の報告をペーパーでカバーして、双方向の審議・意見交換に時間を割くことで、内容の充実を目指す
⑦指導者講習会に替えて研究実践発表会を開催し、研究活動の実を挙げることにする

■以上の検討項目等を審議し、次回の予算会議で計画を具体化することにした。珠算教育を重視する世論が出来上がりつつある現況から、珠算人の組織としては渾身の努力と有効な活動が求められる。

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2009年11月 8日 (日)

No.253 平成21年度第2回全国連合代表者会議が開催される at Tokyo Forum

348 349 347 346 343 344 11月8日、平成21年度第2回全国連合代表者会議が東京フォーラムで開催された。出席者は、全珠連から梶川理事長・生駒、山口両副理事長・小原専門委員・事務局から竹口、安達の各氏が出席、全珠学連からは吉田会長・林検定委員長・猿渡事務局長・旦尾専門委員が出席、日珠連からは森友理事長・森田副理事長・堀野専門委員・中山専務がそれぞれ出席した。

■議案審議の内容は次の通りであった。
①21年7月から22年6月までの全国連合会長は全珠連の梶川氏が務める(任期は1年)。事務局も全珠連に移すことにした
②学校支援活動に使用するCD(動画)は、21年度は旧バージョンを使用する。学校サイドに配布する場合は感想・意見を求めるアンケート(所定のフォームで作成する)を依頼する。22年度からは3年生・4年生分をまとめた新しいバージョンを使用する(22年5月の代表者会議で試作版を視聴して決裁を行う)

Photo Photo_2
③21年度は、学校からのCD送付依頼があれば各地で対応することとする
④22年度からは、各地の「たのしいそろばん」配布小学校へCD1枚ずつを配布するが、費用は連合本部で予算化する
⑤11月10日に川端文部科学大臣と3団体代表者が懇談を行うが、その際珠算教育強化の要望書を提出する(内容の原案を検討した)
⑥21年度の副読本(副教材)「たのしいそろばん」配布数は全国で約52万部である(20年度は約46万部であった)
⑦第3回世界珠算暗算競技大会が8月16日に中国の天津で開催された。日本チームの勝又選手は1180点で6位、松田選手は1015点で8位、石川選手は600点で19位であった。優勝者は中国の朱選手で1750点であった。
⑧教科書出版会社との懇談(意見交換)は1月末以降に行うこととする

340 341 339 以上の内容を審議し確認した。学習指導要領改訂が終わり全国連合の活動も一段落した感がするが、23年度からの新しい教科書の中でそろばん指導がどのように扱われるのか、小学校現場でのそろばん指導がどこまで効率的に指導されるのか、小学校教員のそろばん指導スキルをどのように確保していくのか・・・など、今後の課題も少なくない。気持ちを引き締めると共に、知恵を絞って珠算教育の地固めを地道に今後も継続して行っていかなければならない。
★集合写真は小原先生撮影

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2009年11月 3日 (火)

No.252大商分銅杯争奪第5回珠算競技大会が開催される at Toyonaka

Img 11月3日、大商学園分銅杯争奪第5回近畿小中学生珠算競技大会が開催された。大会会長の大商学園高等学校 濱地茂樹校長から開会のあいさつがあり、続いて来賓を代表して、日本珠算連盟 森友 建理事長から祝辞を述べた。なお、今回は、寝屋川市に事務所を構える樽床伸二衆議院議員(5枚目の写真)が来校され、最終回となる本競技会に敬意を表し激励のあいさつを行った。

■本大会は、2005年に創立120周年記念事業としてスタートし、2009年の第5回大会をもって完結することになった。今回は、6府県から中学生148名、小学生370名、合計518名が参加した。各地からの来賓は26名を数え、12名の大会役員、100名を超える大会委員で、競技大会は予定された時間通りに進行し盛会裏に終了して有終の美を飾った。

Img_0001 大商学園高等学校の全面的な支援の下で、大商会(大商学園同窓会)が運営をリードし、まれに見る大きな規模の競技大会をスムーズに終了させたことは、今後のこの種の共催事業の成功モデルになるものであった。明治20年創立の当学園は、仁・義・礼・智・信の5つの徳目を生徒たちに体得させることを教育の基本理念にしているが、学校の内外に今までの教育成果がうかがい見れる。何をどのようにして指導し、教育していくかが極めて鮮明に提示されていることは、今後の同学園の学校経営上ますます有利に働くものと思われる。

309 310 311 312 313 314 祝辞の中では、
長期にわたる電卓・コンピュータの普及により、合理性と効率性が重視され、機械に頼る傾向が強まってきた。その結果、物事を継続して行う力が減退し、学力低下に微妙な影響を与えることになった。
しかし、今、珠算学習者が大幅に増加してきた。その理由は、そろばんを使って計算することの有用性と楽しさ、分かりやすさが理解され、基礎学力構築と学習意欲の獲得にも有効であることが明らかになってきたからである。今ひとつは、珠算式暗算能力に対する注目度の向上がある。
最近、珠算式暗算の素晴らしさと不思議さに内外の数学者が注目し始め、7月には珠算界と数学界が「珠算式暗算のメカニズム解明」をテーマに共同研究をスタートさせた。近い将来、その研究成果が世界の教育界に役立つことが期待される。
今まさに、珠算の教育的効果と社会的貢献度の高さに世間の注目が集まってきている・・・・と述べて、堂々とした戦いを願って締めくくった。

315 316 317 大商会の大西信二会長の夢と熱意がこのような大きな成果を生み出す結果につなっがった。夢と計画、実行がうまく揃えばこれほどのプロジェクトを成功裏に行えるということを見事に証明するものであった。

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2009年10月31日 (土)

No.251 ブラジル人大学院生3級検定試験に見事合格 in Osaka

304 10月25日に施行された日本商工会議所主催第187回珠算能力検定試験の3級を受験したブラジル人留学生のイシカワ・エリザベス・ジュンコさん(女性)が見事に合格した。彼女は3級に初挑戦で高得点(見100/乗95/除75=270点)をとり危なげなく一発合格を収めた。

305 エリザベスさんはブラジルのサンパウロ出身で、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)(Letters・・Language and Literature)を卒業後2007年4月に国費留学生として来日し、旧大阪外国語大学で1年間の日本語研修を受けて、2008年4月から大阪大学大学院言語文化研究科で研究生活に入った。現在、同大学院修士課程の2年生で、第2外国語習得(Second Language Acquisition)をフィールドにして言語と教育(Languages and Education) を研究している。

308 (社)大阪珠算協会の外国人講座には、複数の同大学院生の受講生から勧められて2008.10.25に入門した。そろばんの練習を始めて丸1年目に珠算能力検定試験(10月25日施行)を受験し3級の栄冠を勝ち取ったことになる。入門の動機としては、日本文化の理解(Japanese Culture)、思考回路の高速化(quick thinking)、日本人社会に溶け込むこと(socialization)をあげている。

■箕面市在住で、毎週土曜日1時間半をかけて講座に通う。そろばんの練習以外にも、尺八の稽古にも精を出し、カポエイラ(ブラジルで行われる男性の舞踊でアフリカ起源の護身術・・日本の空手道に近い)(capoeira)の道場にも通っている。他には映画鑑賞、ハイキングや読書にも時間を費やす。

■将来は、そろばん指導と尺八教授も視野に入れていて、毎週の講座での練習には気合が入っている。今後の学問と両立したそろばん技術習得に大いに期待したい。

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2009年10月11日 (日)

No.250 2009社会人計算技能コンテスト開催される at ORC200 Atrium

Img Img_0001 Img_0002 10月10日、大阪市弁天町ORC200のアトリウムで“2009社会人計算技能コンテスト(第3回目)が開催された。13時開開会、16時終了、16時半から情報交換会と各賞の授与式を行って18時に閉会した。
冒頭に日本珠算連盟理事長 森友 建から主催者の挨拶を行い、続いて競技上の注意の後競技がスタートした。

■種目は、四則計算競技、伝票算競技、計算力・思考力競技、数独競技、読上算競技の5種目でチャンピオンシップを競った。番外でフラッシュ暗算競技がセットされていた。

300img_5090 300img_5117 300img_5119 300img_5131 300img_5135 300img_5136 今回が3回目の開催であったが、本大会の開催コンセプトは、珠算学習暦が長く高水準の珠算力を獲得した者が、社会人となったあと、その獲得し身につけた計算力とその他もろもろの能力(判断力・瞬発力・持久力・暗算力・集中力など)を、実務処理と実社会での活躍の中でどのように活かしているのか、可能な限りの追跡調査を行おうということから、新しい競技会のデザインが行われた。通常の競技会が、計算のスピードと計算処理量の多寡、そして計算の正確度を基準に設計されているのに対して、本競技会は、計算処理の手順の判断、電卓の部分活用、数計算処理のテクニック、問題処理に対する判断や推測、全体像の掌握などを総合して判定基準としている。当初のコンセプトを実現するための工夫である。

300img_5137 300img_5138 300img_5139 300img_5144 300img_5145 300img_5147 参加者の中には、医師・文部科学省や京都市役所の役人、大学・高校・小学校教員、銀行員、大企業勤務者、珠算塾経営者などバラエティに富んでいるが、概して高学歴である。本競技会の特性を物語っている。出身大学も、東大・京大・北海道大・阪大・大阪市立大・早稲田大学などとなっている。

■5種目総合得点で競うチャンピオンには、愛知県の山川貴子さん(愛知県立半田商業高校教諭)が、準チャンピオンには京都府出身の高田 聡さん(広島市民病院医師)が選ばれた。高田選手は、第1回大会ではチャンピオンに、第2回大会には準チャンピオンに選ばれている。

300img_5162 300img_5227 300img_5231 300img_5230 300img_5260 300img_5261 今回は、初めて公開広場(アトリウム)を会場にしての開催であった。出来るだけたくさんの一般人に参観してもらうことを願っての場所設定であったが、期待したほどの参観者はなく、今後に課題を残した。珠算の競技会そのものが、派手さがなく、専門家の目にはよく理解できる仕組みであるが、一般の人たちには何が進行していて、どこが見所なのか、いかに楽しむのかといった、エンターテイメントとしての焦点が定まりきれていないことが反省点である。部外の企画専門家にも参画してもらって、どのような内容とスタイルの競技会がふさわしいのか検討しながらのデザインが必要であると感じた。予定されている新しい競技会の設計には格段の配慮が求められる。
*写真は内田理事が撮影したものを掲載した。

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2009年10月 5日 (月)

No.249 近畿連合10人委員会開催される at O.A.A.

Img 10月5日、近畿珠算強化連合会(近畿連合)10人委員会が大阪珠算協会事務局で開催された。近畿一円の3団体から10人の代表が集まり、主としてPR活動の展開について方向性と企画案を決めるのが主たる責務である。決まった原案は近畿連合拡大委員会に提案し審議された後、総会で決定を見る仕組みである。年間数回の会合があり、総会で決まった施策の実施に伴う課題を検討している。連合のメンバーは、近畿二府四県の3団体加盟の約1300名である。

■今回の委員会出席者は、日珠連サイドから大阪の森友・西・山根 兵庫の藤本 全珠連サイドから桜井・山口 全珠学連サイドは岡田の8名が出席、会合陪席者は(株)新通 前田副部長の各氏であった。

036 主たる議案は21年下半期のPR活動であった。今年度のPR活動は、関西テレビ放送で15秒スポットを92本、「よーい ドン!」を中心にしてデイタイムの好時間帯に放映している。
次に、毎日放送ラジオで121本の20秒スポットを放送している。なお、「ありがとう浜村淳です」内の9時前後に、5日間連続のパブリシティを22年1月に予定。同1月3日には、天満宮での弾き初めを出前中継する。

■テレビとラジオに加えて、Gyaoを使って22年2月に、「いきいきそろばん」15秒×2種類を放送、画面横にバナーを掲載、バナーからリンクしたホームページを特設する。

■テレビの受信状態が悪いエリアのために、KBS京都ラジオで22年2月~3月に20秒スポット20本も放送する。

■今年度は、通常予算1000万円に加えて250万円の特別予算を組み、格安の提供枠の出現に即応するべく準備を整えている。

060 10年間の近畿エリアが一丸となって展開してきたマスメディアを使ったPR活動は全国に例がなく、その長期の蓄積効果が珠算学習者増加に大きな影響を与えている。全国的に珠算学習の見直しが行われているが、近畿エリアでの珠算教育強化の実績は際立ったものになっている。長年にわたる、今何故そろばんなのか・・を訴え続けている活動が大きく効果につながっていることは明らかである。

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2009年9月22日 (火)

No.248 大珠協指導者講習会第2日目開催される at O.C.C.I

283 284 285 9月20日、大阪商工会議所で(社)大阪珠算協会主催の指導者講習会第2日目が開催され、約160名の受講者が各地から参集した。第1講は京都大学研究者 田中瑠璃子氏の講座で、タイトルは「そろばんスキルと研究活動」であった。第2講は奈良県で活躍の島岡成紀先生で、タイトルは「教室の魅力を伝えるPR」であった。

■田中氏は、日商1級満点合格者で、珠算3段・暗算4段を取得している。大阪の天王寺高校から岡山大学医学部保健学科に進み、卒業後京都大学大学院医学研究科に入学、修士課程を終えて、博士課程に進み23年3月には医科学(medical science) 博士号を取得予定である。
京都大学医学部付属病院輸血細胞治療部の研究室で主として白血病の治療についての研究を続けている。基礎研究と臨床をつなぐ「架け橋」となることを目指している。

286 288 289 講演の組み立ては、自己紹介+研究内容について+計算力と研究+研究を伝える+最後に・・・であった。白血病の治療法も日進月歩で、治癒率が年々向上しているが、日々の細胞レベルの研究には膨大な計算作業が含まれる。もちろんPCを駆使しての計算処理が行われるが、その間の計算ミスの予防や発見は極めて重要性が高い。

■学生時代に培った数感覚や計算処理能力は、毎日の研究活動の中で行われる数値計算の正確性確保に大きく役立っていることを強調され、そろばん学習の必要性と学問を行うときの効用を説く内容であった。

■日本珠算連盟の機関誌「日本珠算」の連載記事“そろばんで凄い人”の9月号で、彼女は「医学とそろばん」を寄稿し、その中で、珠算学習について触れ、夫々の専門・業務において能力を発揮する広義での「自己学習」の機会であると論考を結んでいる。

■珠算指導者の子弟には、有名国立大学に進むケースが多く、その上社会貢献度の高い職種につく人が散見される。そのような人たちは珠算の熟達した技能を身に付けており、それを研究など実務活動に活かしていることは間違いない。珠算学習の効用を明快にするには長いスパンの追跡調査が望まれる。

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2009年9月21日 (月)

No.247 日珠連第20回通常総会・第15回代表理事会開催される at Tokyo Forum

290 291 292 9月19日10時40分から正副理事長会議が開催された。続いて、午後1時から第20回通常総会(第15回代表理事会)が開催された。会場は東京フォーラムで、20年度事業活動報告と収支決算に関しての報告案が審議の上承認された。終了後、懇親会を行い6時半にすべての予定を終了した。

■今回も各地からたくさんの質問・提案・意見が事前に書面で提出された。意見・要望の内容は建設的なものばかりであり、真剣に日本珠算連盟の将来を見据えての発言であった。執行部としては、これらの発言については真摯に受け止めて、日本珠算連盟 森友 建理事長から誠心誠意回答を行った。

293 294 296 299 301 302 参考までに、当日回答を行った先生方からの発言要旨を紹介しておくことにする。
①伝票算の復活は如何か。また、検定試験の賞状サイズを大きく出来ないか
②読上算検定用CDのクオリティを高めて欲しい
③検定試験の一括計時について再考が必要では。都道府県連合会に助成金制度の導入を。日珠連のHPについて再検討が必要では。「たのしいそろばん」の内容に注文がある
④TVCMをもっと積極的に行って欲しい。会員からの負担金も考慮に入れてもいいのでは
⑤HPに、現職教員に対する珠算指導法の内容を掲載しては如何か。各地での珠算普及のためのイベント開催に当たっては補助金の支出があってもいいのでは
⑥第2次有識者懇談会の進捗状況について
⑦新しい定款・規則集の発行を望む
⑧重要なアンケートについては、単位連盟を通じて行うべきである
⑨新型インフルエンザに対する対応に万全を期して欲しい
⑩検定制度改訂後7年が経過したが、内容の見直しが必要ではないか。段位検定試験の珠算・暗算種目の分離実施を急ぐ必要がある
⑪生徒災害給付金の見直しなどを行ってもらいたい。学校支援珠算指導活動や副読本の配布に対して助成金制度が必要ではないのか。競技会の将来像について見解を。3団体合同の競技会開催の見通しは
⑫互助会会計からの事務管理費支出の正当性は。給付金の内容に一考を加えてみては
⑬事務局移転が必要ではないのか

■以上のような発言が書面を通して事前に行われた。これらの意見・提案については、10月にスタートする予算編成作業の中で極力反映させ、発言者の意図に沿って日珠連発展に役立つように配慮を行っていくことにしたい。真剣に発言いただいた十数名の先生方に感謝している。

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2009年9月18日 (金)

No.246 第46回東西珠算懇談会開催 その4 at Crown Plaza Kobe

Simg_4003 Simg_4011 Simg_4022 8月23日~24日に第46回東西珠算懇談会がクラウンプラザ神戸で開催された。メインイベントのシンポジュームの内容についてはNo.245に前半部分を掲載したが、残りについては下記に概要を記載しておく。なお、シンポジュームに先立ち基調講演と講話が行われたが、それらの報告はNo.239+No.242で行っているので参照して欲しい。

■各パネリストに行った質問に対する回答を箇条書きで記載しておきたい。
⑤これから先のそろばん教育(指導・学習)はどのようになっていくのでしょうか
*教員に対し、そろばんに関する意識改革のための研修を行い、合わせて、指導力の向上を図ることにより、わが国の優れた文化の一つとして「そろばん学習」は定着していくであろう
*早く計算できるための道具としてその使い方を指導するというよりは、数の構造や、計算のアルゴリズムを理解したり、自分で考えたりするための教具として活かしていくことが出来るのではないか。そのためには、珠算の単元と他の単元(特に数領域)とのつながりを意識して、互いの単元を指導できるとより意味のあるものになるのではないか
*毎日の継続した指導時間が確保できれば学力向上に大いに役立つ
*学校での工夫によって時間の確保を行って実施する学校を増やせば効果がはっきりと現れる
*今後は、そろばん教育に対する啓発と指導者の育成が必要になる
*尼崎市など自治体としてそろばんに取り組んでいただいている成果がはっきりと出て、学力向上のために非常に有効であるということが分かれば状況は変わるかも知れない

Simg_4093 Simg_4114 Simg_4120 ⑥これからの珠算界の課題は何でしょうか
*伝統的な計算の道具であるそろばんだけで勝負するのか、学力向上のためのさまざまな手法と組み合わせたそろばんの指導を行っていくのかの選択であると思う
*指導者の育成が急務である
*算数・数学教育においても、思考の道具、文化としての算数・数学などの観点などからその意義を検討していくことが課題である
*教員養成大学のカリキュラムの中に、そろばんに関する講座を設けてもらうように働きかける
*そろばんに関する教員研修の必要性を、教育行政機関に訴えていく

■⑥そろばんの総合的(学際的)研究の必要性をどう考えられますか
*学力向上の一つの手立てとしてデータを集め研究する必要がある
*計算技能上達以上の効果について、定量的な測定も含めて、一般の方に分かりやすく説明が出来るような研究が必要である
*珠算の意義を広い視野から検討することは価値のあることである
*算数・数学教育の中で、そろばん学習がどの程度の役割を果たしうるのかなど、その関連性を中心に研究を深めていく必要がある

⑦世論に対してそろばんの効用を説明・説得する良策は何でしょうか
*尼崎市のような取り組みを行い学力向上やそれ以外の生徒指導面などにおいて効果が上がれば、世論は反応する
*市町村単位や学校単位でも良いと思うが、そろばん教育を市町村や学校の重点教育の一つに入れて取り組み、その成果が上がれば世論は動く
*そろばん体験者と学力の関係を分析し、その成果を公表するのがいい
*児童や保護者にアンケートを実施し成果を公表するなど広報に努めることが必要である
*科学的なデータをもって検証した結果を示すことだと考える
*そろばんで計算するという活動は、脳の活性化や集中力の向上など人間形成に役立つことに注目させると良い
*そろばんで計算することは人間的な営みであることを強調すると良い

280 281 4名のパネリストに、夫々の分野で何に力点を置いて活動しているかを尋ねた
*基礎的・基本的な知識や技能を算数的活動を通じて確実に習得させるために、そろばんを含む学習具の開発・整備に重点を置いている
*最近の数学教育では、今まで以上に思考力・表現力・創造性などの育成が課題になっている。教員養成大学での教員養成・現職教育では、そのような点を強調し、教師の指導力をつけることが重要な課題と考えている
*尼崎市計算特区展開では、計算力の向上に努め、基礎基本の定着を図り、学力向上に努める。合わせて、そろばん指導の時間の確保に努めている
*今後10年間の大阪の教育が目指すべき方向と、今後5年間の具体的取り組みを示す「大阪の教育力向上プラン」(21年1月28日策定)に基づいて諸策を展開している。大阪の教育が大切にする三つの理念は、地域に根ざす、違いを認め合い子供一人ひとりの力を伸ばす、前向きに生きる姿勢を育むである。三つの目標は、学校力を高める、学校・家庭・地域をつなぐ、子供たちの志や夢を育むとしている

■2時間に及ぶ議論の中から、たくさんの提案や指摘、意見、示唆が示された。これからは、珠算界の組織をあげて調査・研究・実験などを積み重ねて、なぜそろばん学習が必要であり効果的であるのかについての、より分かりやすい説明が出来るようにデータの収集と資料の整備を急ぎたい。刺激的かつ効果的な今回の企画であった。

■今回のシンポジューム内容は、(社)大阪珠算協会HPトップ画面の「報告」をクリックし、シンポジュームその1~3 をご覧ください。2時間の討議内容が動画で視聴できます。

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2009年9月14日 (月)

No.244 役員・ブロック長懇談会開催 at O.C.C.I

271 270 267 268 269 272 9月12日、(社)大阪珠算協会役員とブロック長間の懇談会が開かれた。テーマは、「22年度PR事業の展開について」であった。21年度から、大珠協独自のPR活動が展開されている。今年度は500万円を投じて、読売新聞1ページ全紙を使っての意見広告である。同時に所属塾二百数十の塾名+所在地+電話番号を一覧で掲載した。

■珠算界全体では、日本珠算連盟が3500万円を投じてTVCMを放送中である。全珠連では2000万規模のPRを毎年独自に行っている。近畿連合でも、今年度は1250万円を投じてTVCMを中心に活動を行っている。その上に、大珠協単独の500万円規模のPR活動を行うことの意味は、極めて大きいといわねばならない。

277 278 279 274 275 276 今まさに、重層的・複合的に全国規模・エリア規模・地域規模で各種媒体を使っての広報活動を行っている。このことに大きな意義がある。年間を通じて、各種組織がさまざまなスタイルのPR広報を行うことで、強力な効果を挙げつつあると確信している。22年度は、今一層グレードをあげて総力戦的なPR展開が期待される。今こそ手を緩めることなく、世論に向けて、「今、なぜそろばんなのか」についての説明を行い、珠算の必要性をアピールしなければならない。

■当日の論議では、つぎのような意見・提案があった。
①新聞紙上で、組織代表者と有識者の対談記事を掲載して欲しい(神戸でのシンポジュームが良かった) ②新しいイベントを企画し、メディアの自主取材を期待したい ③優良生徒表彰式典に知事・市長の出席を実現させたい ④学校支援活動時に九九表(加減の九九も記載したもの)を生徒に配布するといいのでは ⑤ショッピングセンターなどでミニ大会を開催することも地域の広報に役立つのでは ⑥8月28日に1面全紙広告を行ったが、3月であればもっと効果が期待される ⑦今回のモデルの少年は爽やかであるが、もっとたくましさを前面に出してもいいのでは ⑧各ブロックに50万円ずつPR費として配分するのも一案だ ⑨外国人講座の各国からの受講生をモデルにしてポスターを作成してはどうか ⑩紙面の余白に、段位か1級の合格者名を掲載しては ⑪協会加盟塾のメリットを書き込むことは出来ないものか/差別化を計ることが必要な時代になってきている ⑫紙面の片隅に大珠協のHPアドレスを記入すべきである ⑬紙面の片隅にQRコードを掲載するようにして欲しい ⑭高齢者への指導を考えてもいいのでは・・・。

■議論の内容から、また懇談の雰囲気から推し量って、今後の珠算教育強化に向けてのあるべき広報活動とPR展開のデザインとプランは見えてきたのではないか。現今の良好な時代の流れに上手く乗り、より効果的な協会運営が望まれていることを実感した。22年度の組織運営に活かしていきたい。

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2009年9月11日 (金)

No.243 平成21年度第3回正副理事長会・総務会が開催 at Tokyo forum

Img_0001 Img 9月8日、21年度第3回正副理事長会並びに第3回総務会が東京国際フォーラムで開催された。正副会で議案として検討した項目は次の通りである。なお、この会合の出席者は、森友理事長、森田・松江・鈴木・佐藤の各副理事長+日商小野・立松各部長+担当課長+中山専務理事+高梨・原田事務局員であった。

253 254 255 266 257 258 259 260 261 263 264 265 検討テーマ
①日珠連事務局移転問題・・・連盟の業容拡大に伴い、現事務所が手狭になり、事務処理遂行に支障をきたしてきた。事務局員増員がスペース上不可能であり、4千数百人の所属会員の満足を得る連盟の業務展開を行うには、新しく広いスペースを持った事務所への移転が必須となった。年度内に決着を目指して作業を行うことにした。
②第2次そろばん有識者懇談会のメンバーが決まった。四日市大学付属関 孝和数学研究所所長 上野健爾先生を座長に、有田・幾田・岡部・小川・小西・畑村・森田(聖一)・柳本・芳原の各先生方+日商 宮城常務理事+日珠連 森友理事長である。第一回総会は10月開催で調整を行う。なお、具体的な研究テーマの一つに、「珠算をベースにした小学校算数教科書」の作成を予定している。

Photo ③検定試験実施時の新型インフルエンザ対策・・・日商サイドで対応のマニュアルを作成し、諸状況における判断を的確に行えるようにする。また、日珠連所属の各塾内に掲示する、生徒向けの注意喚起のポスターを作製し配布することとした。
④19日に予定されている総会に向けての意見・提言が全国各地から16件寄せられているが、出来る限り誠心誠意回答と応答に務めることを確認した。
⑤段位検定試験の珠算と暗算を分離することに関しては、そのように取り扱う方向で11月総務会で審議を詰めていくこととした。

Photo_3 これらの項目については、今後の連盟組織の効率的な運営や、珠算教育強化を推進していく上で、早期に解決すべき重要懸案と認識して、速やかに道筋を明らかにしていきたい。

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2009年9月 1日 (火)

No.242 第46回東西珠算懇談会 その2 at Crown Plaza Kobe

Img 8月23日午後1時、第46回東西珠算懇談会が幕を開けた。主催地代表者の開催挨拶、基調講演、講話に続いて、2時30分~4時30分までシンポジュームが行われた。メインテーマは「小学校教育の中でのそろばん指導」~どのように強化を実現するか~であった。

■パネリストは、① 大阪府教育委員会事務局市町村教育室小中学校課教務グループ 主任指導主事・主査 松元利男先生 ② 大阪教育大学教授(教員養成課程・数学教育講座) 柳本朋子先生 ③ 尼崎市教育委員会学校教育課長 幾田喜憲先生 ④ 算数・数学教育アドバイザー 小西 繁先生 である。コーディネータは日本珠算連盟理事長・(社)大阪珠算協会副会長 森友 建が務めた。

Simg_3920 Simg_3967 Simg_3975 Simg_3978 Simg_3990 Simg_4003 展開は、①各パネリストの主張(自己紹介をかねる) ②そろばんの何を評価するか(good points) ③基礎学力(算数)構築とそろばん指導の関わりについて ④小学校教師のそろばん指導力確保をどう実現させるか ⑤学校支援珠算指導活動の評価と強化策は ⑥尼崎市立全43校でのそろばん指導から何を学ぶか ⑦小学校でのそろばん指導(6時間)に加える工夫は ⑧これから先のそろばん教育はどうなっていくのか ⑨そろばん学習の必要性と効果を伝える良策は・・・以上の各項目について各パネリストと議論を交わした。

Simg_4011 Simg_4022 Simg_4033 Simg_4034 Simg_4040 Simg_4046 発言に当たっては、聴衆が理解しやすいように、簡潔かつ要点を明快にすることを確認しての展開であったので、時間を有効に使うことが出来た。事前に各項目についての考え方をレポートにまとめ提出してもらったが、このことが大いに役立った。

Simg_4047 Simg_4059 Simg_4067 Simg_4093 Simg_4096 Simg_4120 最後に次のようにまとめてシンポジュームを締めくくった。
技術立国を目指す日本にとっては、教育を再生させ、子供たちの学力向上を実現させることは正に喫緊の課題である。
そろばん教育を推進し、子供たちの情緒を安定させ、学習意欲を向上させることで、基礎学力の確保を実現させることが出来れば、おのずから総合学力の向上が期待できる。その過程で、そろばん教育に対する社会的評価も定まり、ひいては社会貢献の実現にもつながるものと考えている。
私たちは、今後もそろばん教育強化のために組織を挙げて努力を惜しまない覚悟である。
今後、パネリストの先生方にもご指導とご協力をいただきながら、そろばん教育の強化と推進を目指していければ幸いである。
現在、珠算界が直面している問題を多角的に論じることで、全体像がかなりクリアに見えてきたのではないかと考えている。珠算教育強化の手を緩めるのはまだまだ先のことである。
*写真は内田理事が撮影したものを掲載した。

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2009年8月31日 (月)

No.241 第63回全大阪オープン珠算選手権大会 その2 at O.C.C.I

239 240 241 8月30日に開催された第63回全大阪オープン珠算選手権大会は、午前中に団体戦と個人戦の競技を終え、続いて種目別競技の準決勝を行う。8種目+読上算+読上暗算の準決勝を経て勝ち残った各10名の選手たちで、午後から電光掲示板と自動計時器を使って決勝を行う。各選手の計算の進行と正誤が観客にデジタルな形でリアルタイムで理解できるため、各地で行われている各種競技会のなかでは評判がいい。ただ、選手の手元が観察しにくいため、今後はプロジェクターを上手く使って拡大映写を活用すべきである。

■今回の大会は、読売新聞社大阪本社メディア戦略室編集部中山亨一氏の取材を受けた。午前中の総合競技から取材し、特に午後の決勝戦はカメラを回し続けて取材を行った。選手たちの両手を使った計算には特に力を入れて撮影していたが、近日中に編集を行い5分程度の動画ニュースとしてインターネットで広く配信される。YOMIURI ONLINE のトップページの「動画よ~みて」に近々に掲載されることになる。

242 243 245 2時からの団体・個人総合競技表彰に先立ち、主催者を代表して(社)大阪珠算協会副会長 森友 建が下記の開会挨拶を行った。続いて、来賓者の紹介を行い来賓代表の全珠連大阪府支部長の桜井先生から祝辞を頂戴した。

■開会挨拶・・・本日は、全国の先生方のご協力とご支援をえて第63回全大阪オープン珠算選手権大会並びに21年度チャレンジャーズ・ステージが開催される運びとなりました。
全国各地から、231名の選手が参加いただき感謝しています。引率の先生方、万全の準備に当たられた全大阪委員会委員並びに応援のOBの方々に感謝しお礼を申し上げます。

さて、長期にわたる電卓・コンピュータの普及により、より早く、より簡単に答えを求める合理性・効率性が重視され、機械に頼る傾向が強まってきました。その結果、蓄積を要するトレーニングを敬遠し、物事を継続する力と耐える力の減退と共に学力低下が大きな問題となってきました。

しかし、数年前から珠算学習者が大幅に増加してきました。その理由は、そろばんを使って算数の基礎的な部分を学ぶ有用性と楽しさ、そして、分かりやすさが見直されてきたことと、そろばん学習が学習者の基礎学力構築と人間力養成に有効であることが明らかになってきたからであります。そして、今ひとつは珠算式暗算力の習得にあります。

最近、珠算式暗算のすばらしさと不思議さに内外の数学者が注目し始めました。7月には、珠算界と数学界が「珠算式暗算のメカニズム解明」をテーマに共同研究をスタートさせました。近い将来、その研究成果が世界の教育界に役立つことが期待されます。

今や、世界の人たちが言う、東洋の異文化、特異な計算技術“そろばん”を高く評価する声が一段と大きくなってきたといっても過言ではありません。

今日参加の皆さんは、珠算学習で計算力向上を図ると共に、将来のリーダーとして不可欠の思考力、全体を見渡す力とともに決断力を養っていただきたいと願っています。今日は、持てる力を遺憾なく発揮され覇を競っていただくことを祈念し挨拶とします。

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No.240 第63回全大阪オープン珠算選手権大会 at O.C.C.I

Img 8月30日、第63回全大阪オープン珠算選手権大会が大阪商工会議所において開催された。使用フロアは4階と決勝は7階の国際会議場であった。あわせて、平成21年度全大阪珠算選手権大会チャレンジャーズ・ステージも開催され、地階会議室と7階国際会議場を使用した。チャレンジャーズは昨年から開催されていて、大阪エリアの選手で日商2級合格し日本珠算連盟の段位検定試験で珠算か暗算のどちらかが5段以下が出場条件である。全大阪への中間ステップを設けて選手の裾野を広げていこうという狙いを持っている。

246 247 248 チャレンジャーズには小学生以下53名+中学生以上(中・高・大・一般)41名=94名の参加であった。全大阪には団体参加60名+個人参加77名=137名が参加した。両者合わせて231名の参加者数であった。

■チャレンジャーズ・ステージでは、小学校以下の部は今宮小学校5年生の一 長門君が845点で優勝、中学生以上の部は、清風南海中学校1年生告野 良君が780点で優勝した。種目別競技最高ポイント獲得富沢杯は一 長門選手が獲得した。

Img_0001 全大阪は、団体は早稲田大学(松田沙也香+堀内祥加+金子優希)が3570点で優勝、個人は新名哲也選手が1200点で優勝した。個人戦は満点が2名で、新名選手(大阪)と大関選手(北海道)の間で決勝が行われ、熾烈な戦いの末新名選手に栄冠が輝いた。両者共に38歳で選手としてはベテランに入るが、若い選手たちに強烈な刺激を与えるいい戦いであった。

■新名選手の戦いの後のコメントで、体力的にも精神的にも日本一を賭けての戦いをするには余りにも負担が重いという心境が吐露されていたが、今しばらくは現役で頑張り、若い人たちが自分のような年齢まで頑張れるということを実見して、何かを感じてもらえたら幸い・・・と、語っていたのが印象的であった。

249 250 252 種目別最優秀には土屋宏明選手がダントツで選ばれた。5つの種目別大会記録をクリアして、今も進化しつつあることを強く印象付けた。今回の大会は、午後の決勝大会の観覧席が満杯になり、会場には熱気が充満していたことが特筆される。また、上位に入賞する選手諸君の立ち居振る舞いが洗練されていて、礼儀正しい他者への接し方に大いに感動した。珠算の道を究めていくことで必然的に到達していく何か特別の世界を感じさせていた。珠算は道なのかもしれない。

■馬場担当常務理事の熱い情熱が同時進行での二つの大会実施を成功裏に終了させた。協会の先生方やOB有志の方々の献身的協力に感謝したい。

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2009年8月25日 (火)

No.239 第46回東西珠算懇談会 神戸で開催される その1 at Hotel Crown Plaza Kobe

Img 8月23日~24日に、新神戸駅隣接のホテルクラウンプラザ神戸で第46回東西珠算懇談会が開催された。隔年開催で大阪・東京・名古屋の3団体が持ち回りで開催されているので、大阪当番の開催は6年振りである。
東京関係5団体、名古屋関係5団体、大阪関係21団体に日本商工会議所と日本珠算連盟が加わり、合計33団体から201名が参加した。

Img_0001 Img_0002 懇談会の構成は、第1日目は第1部が基調講演と講話、第2部はシンポジューム、第3部は懇親パーティである。第2日目は早朝からの朝会食と主催団体の挨拶並びに横断幕の次期開催団体(日本珠算連盟名古屋支部)への引渡しで締めくくった。

■今回の懇談会の特色の一つは、会場ホテルを新幹線新神戸駅隣接の高級リゾートホテルとし、研修会場を10回のボールルームとしたことである。主として結婚披露宴会場に使用するフロアで、ファシリティは満足のいくものであり、ホテルサイドのホスピタリティも1級であった。何よりも参加者にとっては、この上ない交通の利便性がアドバンテージとなった。

Img_0005 特色の二つ目は、基調講演である。日本商工会議所常務理事 宮城 勉氏が「経済活動とそろばん」のテーマで40分間講演した。タイトルは「変化と変革」~世界、日本、企業、商工会議所そしてソロバン~であった。その内容は、①最近の経済情勢について ②変化に対応する企業・地域づくり ③変化に対応した商工会議所の取り組み ④そろばん・・・「いま何故そろばんなのか」を考える・・・の4点を柱にしての組み立てであった。

Img_0003_2 実例を挙げ、時代の変化に対応しながら企業の再生と地域づくりで成功を収める要件を示された。中でも、原点回帰と自発性のガバナンスにウエイトを置かれての話の内容には説得力があった。ビジョンとリーダーシップの必要性が強調されていたのが印象的であった。
大阪当番の懇談会は、毎回基調講演を組み込むことが特色であるが、今回の基調講演は極めて印象的で重厚な内容で、参会者の評価は高いものであった。

Img_0004 今回は、基調講演に続いて講話をセットし、日本商工会議所事業部長小野 明氏が担当した。「産業人材育成への取り組みとそろばん」がテーマで、日本商工会議所事業部の基本スタンスをベースに話を展開された。事業部では産業人材育成に積極的に取り組んでいるが、そろばんが社会人基礎力のベースになるのではないかという視点で論理の構成を行っていたことは大方の理解と賛同を得るものであった。示された観点は、そろばんを通じての日本商工会議所と日本珠算連盟の今後の関係再構築を考えるときの重要なポイントになるかもしれない。基調講演と共にグレードが高く好感度の強い講話であった。

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2009年8月15日 (土)

No.238 日経新聞特集記事 「どっこいアナログ」8月7日夕刊 in Osaka

Img 8月7日付日本経済新聞夕刊第1面に、「どっこいアナログ」(上) で、“そろばん、思考力育てる” とタイトルした記事が掲載された。サブタイトルは、“パソコンは便利だけれど”である。いまや、デジタルが技術や生活の中心に位置して、過去の生活や仕事の姿かたちが大きく変化した。しかし、時代から取り残された感があるアナログもしっかり生き残りを果たしながら役割を演じている場面が存在している。3回にわたりアナログが頑張っている場面を取材しているのがこの記事である。

■第1回目の取材対象は、パナソニックの珠算部である。岡田監督以下コーチ選手を合わせて10名である。全国各地で開催されるメジャーな競技会には必ず出場してチャレンジする。7月末には、ビッグサイトで開催されたあんざんグランプリジャパン2009、8月8日の全日本珠算選手権大会、8月30日の全大阪オープン珠算選手権大会などにも挑戦を続ける。

■日本の企業体で珠算部を残す唯一の企業であり、岡田氏が束ねる経理部はパソコンとそろばんが等しく両用されている。創業者の、1商人たるの本分を忘れてはならない・・という遺志を堅持するためである。

Img_0001 珠算部員は各部門に所属しているが、岡田氏は「表計算ソフトなら一瞬でできるが、過程が見えない。暗算やそろばんはなぜこうした数字になったのか過程を検証できる」という。他の部員は「電卓やパソコンだけに頼らない習慣をつければ思考力が途切れなくなるようになる」と、そろばんを評価している。

■タイトルにあるように、パソコンはまさしく便利であるが、答えのみが必要である場合はそれで十分かもしれない。しかし、世の中の活動では、答えに至る過程に眼を向けなければならない局面や、その回答にいたるプロセスに目を向けなければならない事例が多くある。建築における設計から基礎作りを経て、本体の建築を積み重ねながら、部分部分を修正し、調整しながら完成に至るプロセスを見れば、パソコンによる計算とそろばんによる計算の特色と課題が明快に見えてくるのではないか。

■パソコンの利便性と同時に特性をしっかり理解した上で利用することが大事であり、同時に、パソコンをコントロールできるだけの数感覚と計算力を持ちあわせることが要求される。機械に対する基礎知識も合わせて身につけておくことも大事である。要は、デジタル社会でアナログの果たしうる役割をよく認識した上で、良質なバランスを保つことが欠かせない時代であることを訴える好記事である。

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2009年8月11日 (火)

No.237 特集「そろばんで脳力UP!」 尼崎市報でトップ記事に in Amagasaki

Img 尼崎市は兵庫県の東端にあり大阪府の西端と境を接している。面積は49.81平方キロ、世帯数207,568、人口は462,610人である(平成21年7月1日現在)。毎月1日、市報あまがさきは市内の全家庭・事業所に配布される。2009年8月号(No.1517)は32ページ立てで、表紙から7ページを使って、今年から全小学校43校でそろばんが指導されている内容を特集して掲載した。

■表紙はそろばん授業に集中するクラス風景を後ろから撮影した写真、2ページはタイトル特集「そろばんで脳力UP!」と“生きる力を養います”、3ページは杭瀬小学校の授業風景と指導主任の藤本先生と担任山田先生のコメント、4ページはアンケート結果から、“子供たちの頑張りに保護者も好印象です”と「キッズ計算カップ」について、5ページは組み立て体験で“ものづくりを学びます”と市役所学校教育担当の指導主事福田先生のコメント、6ページと7ページにはそろばんの計算の仕組みが掲載されている。最後の部分では、尼崎商工会議所の“受験者は増える傾向に”の報告で特集を結んでいる。

Img_0001 Img_0002 平成16年度から始められた「計算科」でのそろばん指導は、6年目の平成21年度には全43小学校でそろばんを指導するという理想的な形に発展した。教育行政サイドからは、そろばんは、数量を目で見てとらえることが出来るため、繰り上がり・繰り下がりといった計算の仕組みを理解するのに大変優れている。また、日本の伝統文化の良さを体験できるという利点もある。さらに、そろばんには、計算力がつくだけでなく、右脳の発達や集中力の向上、持久力・忍耐力を身につけるといったことにも教育効果がある。今後も計算科の取り組みが、学力向上はもちろん、子供たちの生きる力の育成につながっていくことを期待している、とコメントされている(市役所学校教育担当 指導主事 福田明美先生)。

Img_0003 Img_0004 最近の子供たちへのアンケートや保護者へのアンケートでは、計算科でのそろばん指導は高い評価を得ていることが分かる。タイトルに、“そろばんで脳力UP!”と書いた内側には、尼崎市議会、教育委員会、学校現場、市民全体の新しい教育のあり方に対する自信と決意がうかがる。同時に、全国で唯一の試みを成功させてきた充足感が感じられる好特集記事であった。

Img_0005 Img_0006 本市報の記事コピーは、過日、守口門真珠算協会の肥後照美先生から入手していたが、本日、藤本和彦先生から本誌を頂戴した。全ページ写真を参考までに掲載した。両氏にお礼を申し上げたい。

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2009年7月28日 (火)

No.236 大阪府立視覚支援学校を訪問 in Sumiyoshi

198 199 200 7月27日、大阪市住吉区にある大阪府立視覚支援学校を訪問、二人の教頭先生(坂口・橋下)と6年担任の先生にお会いし懇談した。訪問者は、大珠協森友副会長、田中監事と中野まさし大阪府議会議員であった。同校は、幼児から成人まで目が見えにくい人、目が見えない人または将来目が見えなくなる可能性のある人に対して幼児教育、学校教育、職業教育を行っている。創立は大正3年で、吉田多市、志岐与市の両氏が自己資金と寄付金で西区北堀江通に大阪訓盲院(盲人教育機関)を開設したことから始まる。

■その後、(社)天王寺盲学校、大阪府立盲学校と改称して、平成20年4月、学校教育法の改正に伴い大阪府立視覚支援学校となった。在籍生徒数は、筑波大学付属校(約170名)に次いで全国で2位である。公立校では第1位校で約140名が学んでいる。その内18歳以上の専修部在籍者が約60名である。校暦は京都府立校に次いで二番目に長い。

201 202 安元校長先生の言われる、大阪府内はもとより全国の視覚障害教育のセンター校的役割を果たすべく、教職員一人ひとりが高い倫理観と職業意識を持って、社会の変化に対応できる教育を行っている。学校全体は清掃が行き届き極めて清潔で、建物・施設を大切に使っていることが印象的であった。教職員の方々の対応も丁寧で、学校と幼児児童生徒を大切にしながらの教育を実践していることが伝わってきた。

■そろばんの指導は2年生から行われており、毎週1時間程度を当てているケースもある。1年生の間に数の概念や数感覚を形成して、その後は筆算ではなくてそろばんを使っての計算指導を進めていくようである。筆算をベースにした計算指導は視覚障害のある人たちには上手く機能しないという趣旨の説明は驚きであった。

Img 今、「そろばんをベースにした算数教科書」の作成作業を目指しているが、筆算をソフトとして使わないでそろばんがその役割を演じる指導がここで実際に長期にわたり実践されていることは、今後の研究に活かされてくるのではと期待している。

■9月には、第37回全国盲学校珠算競技大会(隔年開催)が全国盲学校長会・(財)青鳥会・毎日新聞社点字毎日の主催で開催される。また、日本商工会議所主催の視覚障害者珠算検定試験も第44回を数えている。大阪府議会議員 中野まさし氏も懇談に加わっていただいたが、たくさんのことを学ぶことが出来た貴重な学校訪問であった。

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2009年7月27日 (月)

No.235 21年度指導者講習会 at O.C.C.I

Img Img_0001 Img_0002 7月26日、(社)大阪珠算協会主催の指導者講習会第1+2講座が開催された。大阪商工会議所地階大会議室で、191名の各地からの指導者が集い研修を行った。第3+4講座は9月21日、第5+6講座は11月23日に開催される。

■担当の法橋常務理事の開会挨拶に続いて、大珠協森友副会長が珠算界の現状報告を行ったあと、第1講座は「算数指導とそろばん」を演題として、大阪教育大学数学科 柳本朋子教授が講演した。第2講座は「幼児教育から珠算教育へ」と題して、岐阜珠算振興会の赤堀真基先生が担当した。

026 185 186 大阪府では、橋下知事が陣頭指揮を執り、基礎学力向上を実現させるべくいろんな手立てを講じながら、教育行政、教育現場そして大阪教育大学が一体となって努力を傾けている。全国共通テストにおいて、過去2回ワースト3にランク付けされた大阪府下の子供たちの学力を向上させるために、各分野で知恵を絞っている。そして、これら2回の共通テストの算数・数学の問題を解析し、またそれらの成績を分析する作業は大阪教育大学が担っている。

Img_0003_2 Img_0004 Img_0005 出題と成績の解析と分析を通じていろんな反省点と指導の問題点が明らかになってきている。それら一連の作業の指揮を執っているのが柳本教授であるが、見えてきた課題について珠算指導者に分かりやすく説明が加えられたが、それらの内容は今後の珠算指導の方向付けにも影響を与えそうである。

187_2 190 197 例えば、①問題に対して殆ど瞬間に反応することが誤答につながっている ②じっくり論理的に考えることが苦手である ③小学生の間に行うべき思考訓練が不足している ④具体物には理解を示すが、そこから抽象化していくことが苦手である ⑤何故そうするのか・・が欠落しているケースが多い・・などの指摘があった。

■硬直した筆算の計算システムにこだわりすぎないで、そろばんの仕組みを筆算の仕組みに活かしながら新しい筆算の可能性を見つけ出していく試みが必要であると力説されていた。そろばんと筆算の融合は今後かなりの部分で可能であるとも語り、今後の珠算界との共同研究にも期待感を示されていた。8月23日に開催される東西珠算懇談会でのシンポジュームのパネリストとしても発言されるが、このあたりの課題を掘り下げて議論したい。

■今、珠算界では、数学界との間でクロスオーバー的な研究活動が始まっている。例えば、日本数学協会との共同研究第1弾として「珠算式暗算のメカニズムの解明」を決めた。また、第2次そろばん有識者懇談会の研究テーマの一つとして、「そろばんをベースにした算数教科書」の作成を考えている。8月23日の東西珠算懇談会シンポジュームでは、「小学校教育の中でのそろばん指導強化策」をテーマに議論を交わすことにしている・・・・などである。

Stomrm021_2 Stomrm022 Stomrm024 Stomrm025 Stomrm026 Stomrm148 そろばんと筆算のメカニズムを比較し共通点と相違点を検証することで、両者の融合を図るとともに算数力強化の実現が期待できるのではと考えている。異なるものの交わりから何かが生まれることを期待している。
*内田理事撮影の写真も挿入した。

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2009年7月20日 (月)

No.234 あんざんグランプリジャパン2009が開催される at Gig Site

Img Img_0001 7月19日、隔年開催のあんざんグランプリジャパン2009が早朝から開催され無事夕刻に終了した。会場は東京都有明(ベイエリア)にある東京ビッグサイトの会議棟6階ホールで、近代的な設備を持つ快適なホールであった。大会には、ジュニア部門(小学生以下)に94名、スクール部門(中・高生)に66名、シニア部門(大学生以上)には50名が参加し、合計210名の熱戦に巨大な空間もヒートアップした。

■今回が第4回目の開催であったが、3回が東京で、1回が姫路での開催である。(社)東京珠算教育連盟の先生方には前日から大変ご協力を頂き、当日の運営にも全面協力を頂き感謝したい。なお、この大会は暗算力のみを判定基準としてデザインされたオンリーワンのユニークな競技会である。

201 202 203 204 205 206 午前中は、①フラッシュ暗算 ②よみあげ暗算 ③かけ暗算 ④わり暗算 ⑤みとり暗算の5種目で予選・準決勝を行い午後の決勝進出者を決めた。午後は、これらの各種目・部門ごとに決勝が行われ、優勝者が決まった。各種目ごとの決勝戦順位で得られる持ち点を合計して、3部門ごとのあんざんチャンピオンが決定した。

207 208 209 211 213 214 左右2面の大型スクリーンにプロジェクターから競技場面が実写されて、熱戦の雰囲気が観客に上手く伝えられる仕組みで、ダイナミックな競技会であった。競技のシステムがやや複雑であったが、その分競技企画部会のスタッフ、東珠連スタッフ、事務局スタッフの苦心は大変であったと思われる。全国から210名の参加者を要する大きな大会であったが、観る者に感動を与えるクオリティーの高いイベントであった。

■大会は、東京珠算教育連盟菅野 明副理事長の開会の言葉で幕を開け、日本珠算連盟森友 建理事長の主催者挨拶に続いて、日本商工会議所宮城 勉常務理事、東京商工会議所岡部義裕常務理事が開会の挨拶を行った。今回は、ブラジルから3名の選手が特別参加し、大会を盛り上げた。

215 218 220 午後の決勝から、日本数学協会の岡部埼玉大学教授と有田多摩市立第二多摩小学校教諭が来場し観戦した。有田先生は、選手の計算動作にフォーカスしてビデオ撮影を行った。大会終了後、出場選手のうち、次の5名の選手・コーチに依頼して、両先生との懇談を行った。この懇談で、日数協と日珠連との間で、「珠算式暗算のアルゴリズムの解明」をテーマに共同研究をスタートさせるのが目的であった。

Img_0002 文部科学省の阿久根、パナソニックの岡田+高梨+大内、財務省四国財務局の稲田の各氏に参加してもらったが、それぞれ貴重な発言があり、後日各自の暗算手法についてのレポートの提出も依頼し、これからの研究がスムーズに進展する手立てとした。珠算独特の暗算について脳の奥深いところで何が行われているのかが明らかになれば、学校教育の組み立ても変化することになるかも知れない。期待感が膨らむ中味の濃い一日であった。

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2009年7月13日 (月)

No.233 日本数学協会 上野健爾会長と懇談 at Odaiba

185 187 188 7月12日、日本数学協会上野健爾会長ほか幹部とホテルグランパシフィック Le Daiba で懇談した。当日は、日本数学協会から、四日市大学 関 孝和数学研究所 所長の上野健爾先生、埼玉大学岡部恒治教授、多摩市立多摩第二小学校教諭 有田八州穂先生が参加、日珠連からは、森友 建理事長、珠算教育強化・連合委員会委員長草柳康子先生、中山 洋専務理事が参加した。

189 190 191 日本数学協会は数年前に、日本商工会議所の肝煎で、算数・数学と珠算の接点を見つけて相互の関連を明らかにし、共同して研究活動も行っていくことなどを目的にスタートした研究者集団である。組織には5つの分科会があり、その一つに珠算・和算分科会がある。珠算人の会員は殆どがこの分科会に所属している。また、多くの珠算団体が賛助会員として加盟している。

192 193 194 今まで、研究発表雑誌『数学文化』や『別冊数学文化』の発行や年次大会・講習会・研究発表会の開催、「計算力・思考力検定試験」(主催は日本商工会議所)の後援などを行い、数学愛好者の研究意欲を増進させる企画を推進してきた。

■本協会発足以来、日本珠算連盟としては、どのような形で日本数学協会と連携し、共同して研究を進めていくのかが不透明のまま時間が経過した。昨年、初めて東京大学で日数協幹部の先生方と懇談を行い、研究雑誌への寄稿や発表会での研究発表を積極的に行っていくことを確認した。

195 196 197 日数協幹部との今回の懇談では、今一度両者の連携のあり方を討議し、具体的な研究テーマの設定まで行った。まず、初回の共同研究のテーマは、“珠算式暗算のアルゴリズム”とした。珠算式暗算のすばらしさや特異性については広く知られているが、その暗算が行われる脳内でのメカニズムについては殆ど語られていない。先ずは、7月19日に行われるあんざんグランプリ2009に出場する選手の何人かに聞き取り調査を行うことから研究をスターとさせることにした。

■日本珠算連盟第2次そろばん有識者懇談会が間もなく発足するが、約十人程度のメンバーとなる。座長は日数協会長の上野先生を予定している。メインテーマは、「小学校におけるそろばん指導の強化策」+「そろばんで得られる効果の一層の明確化」であるが、今回の懇談からまず手を付けたい研究として、「筆算をそろばんに替えた算数教育」が検討され、同時に教科書を作ってみる、という企画が参加者の賛同を得た。

186 小学校の算数指導をそろばんを使って1年生から6年生まで行ったらどうなるのか?どのようなメリットが生じ、いかなる問題が出てくるのか・・と言う研究を推し進める中で、いろんな解決を要する課題が見えてくるのではないか。算数指導とそろばん指導の関係や接点の解明が先送りされてきたために、この分野の研究は立ち遅れてしまった。

■珠算教育強化と珠算学習の効用を広く世間にアピールしていくためにも、珠算の基礎研究を今から地道に積み重ねておく必要がある。珠算界の苦手とする領域であるがゆえにしっかり力を注いでおくことが大事と思われる。今後の活動に指針を与える実り多い懇談会であった。

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2009年7月10日 (金)

No.232 近畿連合10人委員会開催される at O.A.A.

Img 7月10日大阪珠算協会事務局で近畿連合10人委員会が開催された。出席者は、日珠連サイドは藤本・森友・西・山根、全珠連サイドは桜井・沢田・山口、全珠学連からは岡田の各先生がた、(株)新通からは前田副部長が参加した。

■近畿2府4県の3団体に加盟する珠算指導者約1300名で構成される近畿連合では、10年前から各人年間1万円を拠出してPR事業を継続して展開してきている。今年度は、日本珠算連盟が3500万円でTVCMを全国ネットで展開、全珠連ではラジオを使ってPR活動を行っている。大阪珠算協会も独自に500万円を投じて新聞1面全紙を使った広告を行う。年間を通じて、各団体が全国ネットや各地で夫々の広報活動を行うことで、PRの重層展開の効果が期待されている。

■近畿連合の今年度PR事業は、①関西テレビで15秒スポット92本+30秒のパブリシティを放映。時期は8月+9月と1月~4月までである ②毎日放送ラジオで20秒スポットを118本+「ありがとう浜村 淳」内でのパブリシティ5日間の放送+正月弾初め中継放送 ③Gyao15秒CMを1ヶ月間放送+画面にバナーを掲載+HPの特設 ④京都・滋賀県用KBSラジオで20秒スポットを15本放送・・・以上の内容である。

■なお、8月から始まるTVCMスポットでは、画面に “1年生になったらそろばんを!” というテロップを4秒間挿入して、低学年生に対するそろばんの勧めを強力に行うこととした。初めての試みであるが効果が期待される。

Img_0001 上記のラインナップでPR事業を推進していくが、総費用は1000万である。今年度は、加えて250万円を上限に、追加放映か放送を行うべく業者と交渉中である。

■今後も、テレビとラジオを使って積極的に珠算学習の効用と必要性を世間に呼びかけていく。今、日本は教育の危機に直面していることから、珠算教育を強化することで教育再生に役立つことを目指している。6月に行われた日本商工会議所主催の1・2・3級珠算能力検定試験では、全国ベースで前年同期比6.8%の増加を見た。大阪では10.3%の増加率であった。今や珠算学習が基礎教育の土台作りに欠かせない必須項目になりつつあることを示す数字である。珠算人の踏ん張りが大いに期待される所以でもある。

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2009年7月 9日 (木)

No.231 監査会、正副理事長会、総務会が開催される in Tokyo

207 209 210 211 212 215 7月6日、神田の事務局で20年度決算に伴う監査会が開催された。出席は、森友理事長+森田副理事長+平瀬会計担当理事+津田監事+舩橋監事+中山専務理事+高梨事務局員+原田事務局員であり、武田会計顧問が同席した。

■10時半から16時半まで、帳票類のチェック、会計処理の適否、決算内容の分析、年間事業展開の解析を行った。同時に、連盟の事業をより効果的に展開するための組織のあり方、事務局体制の堅牢化、意思決定過程の問題点などにも議論は及び、中味の極めて濃い会合であった。

216 217 219 4300名になんなんとする大きな組織体の会計・財務全般に及ぶ監査をより精度の高いものにするためには、監査体制そのものにも今後検討を要する課題が存在することを確認した。

■決算の詳細については、いずれ「日本珠算」に掲載することになるとともに、9月19日の総会で承認を受けて確定することになる。ここではその概要についてのみコメントしておきたい。20年度期中正味財産増加額は△24,000,000であるが、事業支出の中で35,000,000のPR特別支出があり、勘案材料である。

220 221 222 収支計算書での予算と決算対比では、収入が15,000,000の増加、支出が△8,000,000で、23,000,000の経営努力が読み取れる。年間の経営努力が数字に表れたもので、期中経営は堅調であったと言える。次期繰越金は29,000,000となり、期末の正味財産合計額は223,000,000である。以上は一般会計の概要である。

■7月7日には、東京国際フォーラムで正副会+総務会が行われた。①上記のような決算概要とポイントを森友理事長からアナウンスした ②長年の懸案であった、隔年開催の3月代表理事会の総会への格上げを22年度から実施することとした。なお、毎年9月+3月開催の総会は、第1回総会、第2回総会と呼称することとした。終了後の懇親会は9月は行わないこととし、3月のみ実施とした ③小学校教員のそろばん指導力構築のための研修会開催には、各都道府県単位で、特色を生かしながら実施していくことを強く要望することにし、文書の発信を決めた。

■④日本数学協会との連携強化については、7月12日に上野協会会長と森友理事長が懇談して、道筋を整理することとした。いくつかのテーマ設定を行い、共同研究を行うことを検討していく ⑤総務会開催時の交通費などの支払いは現金支払いから振り込み方式に切り替えることとした。3ヵ月毎の前払いとし、2回目の支払い時に必要に応じて調整を行う ⑥第2次有識者懇談会については、7月12日に上野先生と展開のスケジュールを調整することにした。畑村洋太郎先生と小川 束先生を研究のキャップとしての2本柱をイメージしている。

■いま、珠算教育に対する世論の理解が急速に進んでいるが、教育現場での珠算に対する関心も高まっている。この時代の新しい流れが出来つつあるとき、珠算教育+珠算学習についての基礎研究を大いに推し進めておくことが、将来の珠算教育強化の礎になるに違いない。理論武装強化が今こそ急がれると考えている。

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2009年7月 5日 (日)

No.230 外国人講座受講生1級に合格 in Osaka

061 059 069 (社)大阪珠算協会と大阪商工会議所の共催事業である「外国人のための珠算講座」は、1986年6月に開講し丸23年が経過した。協会の先生方の献身的なボランティア指導で年々人気は上昇している。21年度からは大阪府教育委員会の後援事業として認可を受け、新しい第1歩を踏み出した。

064 068 066 7月4日時点で、受講生は世界中の82カ国から940人が参加し受講した。常時35名前後の受講生が在籍し、毎週土曜日の10時から12時までの2時間の講座を受講している。日本語が理解できる人は日本語で、英語しか使えない人には英語での指導を行っている。指導に当たる協会の先生方は珠算の指導経験が長く、高段位の取得者も多い。

■原則ワンツーワンで指導するので、殆どが高学歴の受講者であるから、その進歩は目を見張るものがある。1週間に1度の練習であるが、適度の宿題が出されるので、塾での指導システムと比べても、遜色はない。毎回の授業半ばでセットするブレークタイムでは、たくさんの国から来ている受講生の交歓が行われる。また、終了後のランチタイムも異国間文化交流の貴重な場になっている。

065 057 058 6月28日に第186回珠算能力検定試験(1・2・3級)が日本商工会議所主催で全国一斉に行われた。外国人講座では、ブラジル人のHumbert Baba(フンベルト・ババさん)33歳男性が1級にチャレンジした。日系二世で、母親(日本人)からブラジルでそろばんの手ほどきを受けた。2007.2.10に外国人講座に入門。2年4ヶ月が経過している。

■フンベルトサンの成績は、見取算90/×算95/÷算55で合計240点で1級に合格した。23年間で、1級合格者は二人目である。1人目は台湾からの関西大学大学院研究者陳さんで、20年も前のことである。講座から受験して1級合格を果たして後、アメリカの大学院に入学、博士号をとって帰国。台湾で貿易商を後継している。

■フンベルトさんは、サンパウロ大学で電子工学を学び、2004.5に来日、ソフトウエアエンジニアとして活躍中。映画鑑賞、トレッキングが趣味で近作“おくりびと”に深い感銘を受けた。近畿エリアでは奈良がお気に入りで、緑と静けさ、伝統の味わいが魅力的という。

■同じくブラジル人のMarina Oikawa(マリアナ・オイカワさん)24歳の女性。日系四世で、2007.4に文部科学省の国費留学生として来日した。現在は奈良先端科学技術大学院大学のマスターコース2年生。専攻はコンピュータサイエンスであるが、フィールドは、“計算機視覚と拡張現実感”である。

■マリナさんは3級に初挑戦。結果は、見取算80/×75/÷100で合計255点、見事に合格であった。趣味はそろばん、ギター演奏で、大好きな曲は、“The Scientist”(Coldplay)である。ブラジルのFederal University of Para(パラ大学)卒業である。

■講座には、関西の大学院研究者が多く在籍中であるが、近代科学を追及する彼らが何故日本のそろばん技術の習得にエネルギーを費やすのか、現代社会の不思議の一つである。知的レベルの高い彼らが納得し追求したくなる、something special(何か不思議なもの)がそろばんには内包されているのかもしれない。彼らの手を通じて、世界にそろばんが広がりつつあるのは事実である。

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2009年6月28日 (日)

No.229 珠算教育強化・連合委員会が開催される in Nagoya

Img 6月27日、名古屋城三の丸南東にある名古屋市市政資料館(大正11年に名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設、昭和54年まで使用された。昭和59年には国の重要文化財に指定され、名古屋城外堀界隈の景観を引き立てている)で平成21年度第1回珠算教育強化・連合委員会が開催された。委員会には、本部から森友理事長、草柳委員長、迫田副委員長、早瀬委員、磯田委員が参加し、オブザーバーとして鈴木副理事長と浅野常任理事が同席した。

■第15回目になる有識者との懇談は、四日市大学の数学史・数学教育を専門とする小川 束教授を招き、「江戸時代の円周率計算」をテーマに講演を聴き、続いて質疑応答を行った。その後委員会を開催し、懇親会で締めくくった。

■懇談は、①小川教授の研究フィールドである数学史、科学技術史と演題の江戸期の数学について ②日本数学協会と珠算界のかかわりについて ③第2次有識者懇談会の展開について ④これからの珠算教育についてなどを題材にして意見の交換を行った。

185 186 187 188 189 190 192 199 202 内容としては、①江戸期を通じて行われていた円周率の計算は、現在の珠算の達人でもむずかしい作業であることが、高段者に参加してもらって行った実験で分かった ②江戸期の研究者たちが、そろばんを使って円周率計算を行っていた内容は、当時の世界レベルに匹敵するものであった ③算数・数学とそろばんの接点をどこに求めるかは難しい問題である ④小学校算数科の計算部分をそろばんで行うと仮定するとどう対応できるのかは研究課題になる ⑤小学校算数科を筆算を使わないでそろばんで指導すると仮定すると、どのような教科書が出来上がるかは興味深い研究課題である ⑥筆算の利点とそろばんの利点を比較検討することも必要ではないか ⑦算数科の単元ごとにそろばんをどこまで指導すれば対応できるかを計測すれば面白い ⑧第1次そろばん有識者懇談会の報告書の内容は数学者からみて興味深いものがある ⑨江戸期に発刊された各種の数学書をそろばんを使いながら読了していけば何かが見えてくるかも知れない などが話題となった。

204 205 198 「今なぜそろばんなのか」をテーマに第1次有識者懇談会で研究を行い報告書にまとめたが、今回の懇談を通じてもっとそろばんの本質の部分を議論していかねばならないということが判明した。日本にそろばんが移入されて500年が経過したが、そろばんとは何かについて誰もが納得できる回答を得るには、もっと時間が必要であるということなのかも知れない。懇談を通じて、大事な研究のヒントが見えたと言ってもいい。

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2009年6月18日 (木)

No.228 第46回東西珠算懇談会会場の下検分 in Kobe

Img 6月17日、8月23日~24日に行われる第46回東西珠算懇談会の会場となる新神戸駅直結ホテルクラウンプラザ神戸を下検分した。今回は、6年ぶりに大阪が当番で開催される。(社)大阪珠算協会が直担団体となることから、森友・西・山田三副会長、中村常務理事、内田理事、西井局長のメンバーで下見を行った。

Simg_3590 Simg_3614 Simg_3615 Simg_3598 Simg_3601 Simg_3603 Simg_3606 Simg_3607 Simg_3611 隔年に3団体が輪番で担当するが、大阪当番では、前々回は京都都ホテルで、前回は大阪ロイヤルホテルで開催した。共に研修会はシンポジュームを企画して好評を得た。今回は、神戸の北野町に隣接し、地下鉄と新幹線の駅に直結した利便性の高いリゾートホテルクラウンプラザ神戸(4階~37階)での開催を決めた。

Simg_3616 Simg_3619 Simg_3621 Simg_3623 Simg_3626 Simg_3634 Simg_3637 Simg_3639 Simg_3642 ホテル周辺は、山手北野町界隈の散策、紙風船と愛称されるロープウエイでハーブ園や布引の滝の訪問、ループバスを利用すれば神戸港隣接のハーバーランドも楽しめる。王子動物園や有馬温泉も至近距離にあり、翌日の旅程が組みやすく、関東圏や東海圏からの参加者にはメリットが多い。

■ホテル内は、パブリックスペースがゆったりとられ、リゾートホテルとしてのクオリティは高い。メインイベントのシンポジューム会場は650㎡のボールルームを使うが、国際会議対応の設備が完備した豪華な会場である。宿泊は、高層階のツインベースであるが、夜景はパノラマビューの日本屈指のもので1000万ドルと評される。

■シンポジュームのテーマは、「小学校教育の中でのそろばん指導」~どのように強化を実現するか~である。パネリストは、大阪府教育委員会の松元主任指導主事、大阪教育大学の柳本朋子教授、尼崎市教育委員会学校教育課 幾田喜憲課長、算数・数学教育研究アドバイザーの小西 繁先生の4名である。コーディネターは日本珠算連盟 森友 建理事長が務める。

■遠路参加される各地の珠算人や地元の珠算指導者に最大限の満足を得てもらえるように、組織を挙げて対応に当たりたい。また、6年ぶりの重要度の高いイベントであるから、万全のホスピタリティを発揮できるように準備を進めたい。
*Photos by Mr.Uchida

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2009年6月15日 (月)

No.227 21年度近畿珠算団体連合会総会が開催される in Wakayama

313 314Photo  6月14日、平成21年度近畿珠算団体連合会の総会が和歌山商工会議所で開催された。近畿2府4県の珠算団体幹部133名が参集した。午前10時半から会計監査、11時から役員会・総務委員会が開催され、12時45分から総会が開かれた。14時からは研修会(講演)、15時45分から懇親会が行われ17時散会した。

■1585年に豊臣秀吉が和歌山エリアを平定し、実弟の秀長に築城を命じ、縄張りは藤堂高虎が担当して、虎伏山山上に天主を構える壮大な和歌山城が完成。徳川時代は御三家の一つとして55万5千石を領して幕末まで繁栄を見た。昭和20年7月に天守閣他の建物が戦火で消失したが、後に天守閣は再建され、現在も焼失前の姿を再建するために努力が続けられている。

316 317 318 322 324 325 総会の主要議案は、20年度事業報告と収支決算の承認、21年度事業計画と収支予算案の承認のそれぞれを求める件であったが、全員の賛意を得て承認をみた。

■議案審議のあと、二名の参加者から意見・要望が出た。主なポイントは、①日本珠算連盟の事務局体制の強化をどのように実現するのか ②事務局長を専務理事が務めていることの是非 ③伝票算検定試験の創設を行い、伝票算文化の継承と桁違いの計算能力の確保を目指すべし・・・などであった。

319 320 321 327 328 312 近畿エリアでは他の2団体と連携を保ち、近畿連合の名のもとにPR活動を10年間展開してきた。今回の近畿珠算団体連合会は日本珠算連盟の加盟団体が結束した団体であるが、それらのいずれもが活発に事業活動を継続して行い、珠算教育強化の実績を挙げ続けてきた。それゆえに、珠算教育を強化するための真剣な要望や意見・提案が常に噴出してくる。このことが近畿エリアの検定受験者増加を支えているのかも知れない。

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2009年6月13日 (土)

No.226 第245回4・5・6級検定で4名の外国人受験者全員が合格 in Osaka

152 155 156 6月7日に開催された第245回4・5・6級検定試験を4名の外国人が受験したが、全員が合格を果たした。6級にはエジプトからの留学研究生Laila Eldemellancy(ライラ・エルデメランシ 女性)さんが挑戦した。結果は、×100/÷95/見100 合計295点で合格。彼女は大阪大学大学院修士課程2年生でビジネスマネージメント(経営学)を研究テーマにしている。昨年の11月に講座に入門し、来春マスターを取得して帰国するが、カイロでそろばんを指導する目的を持っている。

■5級にはアメリカ人のJustin Yee(ジャスティン・イー 男性)さんがチャレンジした。結果は、×95/÷80/見100 合計275点で合格。彼は大阪府のALTとして中学・高校で英語を指導している。昨年11月に練習をスタートさせた。同じく5級をブラジル人のUtsunomiya Sergio(ウツノミヤ・セルジオ男性)さんがチャレンジ、×95/÷100/見70 合計265点で合格。エンジニアの彼は3月から練習に参加して3ヶ月で栄冠を手にした。

■4級は、ブラジル人のElisabeth Ishikawa(エリザベス・イシカワ 女性)さんが受験した。結果は、×95/÷65/見90 合計250点で合格。彼女は大阪大学大学院修士課程2年生で言語学を専攻している。彼女は昨年の11月に練習を開始、7ヶ月で4級合格を果たした。

■(社)大阪珠算協会と大阪商工会議所共催の、「外国人のための珠算講座」は1986.6に開講し、丸23年が経過した。6月13日現在、82ヶ国からの937名の外国人が講座を受講した。受講期間は長い人で数年に及ぶケースもある。最短で5~6ヶ月で3級合格の事例もある。受講者の殆どが高学歴で大学院生がかなりの数を占める。博士号取得者も20名を越えており、大学の教授・准教授も散見される。

■原則ワンツーワンでプロの珠算教師が毎回2時間指導するが、受講生のモチベーションが高いために、総じて上達は早い。彼らの目には、そろばんは東洋の高度な計算文化として見えているようである。人間のマンパワーを駆使して展開していく計算術は、魅惑的なものに見えているらしい。また、暗算が出来るようになると、一段とそろばんを見る目に輝きが増してくる。また、それぞれ母国に帰っていくが、日本で習得したそろばんという伝統の長い計算技術を自国の若い世代に伝えたいという願望を抱くようである。

■大阪府教育委員会もこの外国人を対象とした珠算講座には注目しており、3月16日付けで21年度の本講座の後援を決めた。同時に、小学校の教師が珠算指導力をこの講座に参加して確保するように、各市町村教育委員会に参加協力を要請してくれている。この講座展開が大阪府下の子供たちの学力向上に役立てればうれしい限りである。

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2009年6月 1日 (月)

No.225 上杉武夫氏が米国国際会議で日本庭園デザイン賞を受賞 in California

Img 大阪出身の上杉武夫氏は、3月28日カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で開かれた第1回日本庭園の国際会議(International Conference on Japanese Gardens Outside Japan)の晩餐会で、ライフタイム・アチーブメント(生涯功労賞)を受賞した。

■上杉氏は、カリフォルニア州立ポモナ工科大学名誉教授(造園学科)である。大阪の庭師の家系に生まれ14代目になる。大阪府立大学で久保田貞教授の下で造園学を学んだことが、造園の専門家になるきっかけとなった。卒業後、京都大学農学部大学院造園学科に進み、’81年には博士号を取得した。その間、’65に渡米、カリフォルニア大学バークレー校大学院で学び、’67修士号を取得し帰国。

■2年間京都大学で講師を務め、’70開催の大阪万博では日本館の造園に参加した。’70には、京都大学とポモナ工科大学の交換プログラムで、助教授としてポモナ大学に赴任。’76准教授に、’82に教授に昇進、2000に退官した。

Img_0001 リトルトウキョウ日米文化会館内のジェームズ・アーバイン・ガーデンをはじめ、アトランタのホテル日航、サンディエゴ・バルボア公園内の日本フレンドシップ・ガーデン、ポモナ工科大学内のアラタニ日本庭園など多くの日本庭園を手がけている。

■上杉氏は天理教信者であり、カリフォルニアのウエストコビナにある天理教会教会長を務めており、海外布教の最先端での活躍も高く評価されている。造園学を極めつつ教徒として布教にも最善を尽くしてこられた同氏のパイオニア精神に敬意を表したい。

Photo 上記上杉武夫ポモナ工科大学名誉教授は、大阪珠算協会のブロック長を務める上杉宗俊先生の実弟である。珠算指導者の親族が国内・海外における異分野で活躍されるニュースには大いに興味と関心を覚えるし、珠算教育の効果がほのかにうかがい知れる実例として紹介した。

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2009年5月31日 (日)

No.224 上海珠算心算5月号に『珠算教育界の周辺』が翻訳転載される in China

Img 5月30日に開催された大珠協総会の席で、大谷茂義先生から上海市珠算心算協会とその他2団体で発行している『上海珠算心算』の第219期(2009年5月)コピーを拝受した。

■ブログNo.215で、中国珠算心算協会会刊『珠算与珠心算』第40期(2009.1)の15~16ページに、森友(日本珠算連盟 理事長)執筆の論考『珠算教育界の周辺』が中国語に翻訳されて掲載されたことを紹介した。

Img_0003 今回、同じ内容の同論考翻訳文が、上海市珠算心算協会と上海にある他の2団体と共同で発刊している『上海珠算心算』の第219期(2009年5月)38~39ページに掲載された。56ページのフルカラーの学術雑誌である。

■論考『珠算教育界の周辺』は、2008.12.25発行の日本数学協会編集『数学文化』(Journal of Mathematical Culture)第11巻頭言(001~002ページ)として執筆し掲載されたものである。内容は、珠算界の現状認識、珠算指導の理念、日本数学協会との協調、まとめ から構成されている。

Img_0002 まとめの中で、珠算教育界が目指す方向として、文部科学省の珠算理解度を一層向上させること、学校サイドとの連携を強化すること、珠算の学術的研究を推進させることの三つを上げた。具体的には、子供力を向上させて基礎力を再構築し、彼らの規律を確立し、耐力・持久力・集中力を強化させるとともに、強力な暗算力を確保させることであろう とした。

■今回、中国全土をカバーする『珠算与珠心算』と、巨大都市上海市で刊行されている『上海珠算心算』に、この論考が前後して掲載されたことは、今後の日中間で珠算教育に関する共同研究を推進していく上でも効果が期待される。

Img_0001 珠算技術・文化を伝承してくれた中国と、その計算技術と文化を進化させ発展させてきた日本が、これからの珠算教育の内容や展開のあり方について協議することは重要なことである。同時に、なぜ今珠算教育が必要なのか、その理由は何なのか についても共同して研究を進め、自国の初等教育の質向上に役立てることを共に考えるべき時である。このような時期に、この論考が翻訳されて二誌に転載されたことの意義は小さくない。

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2009年5月30日 (土)

No.223 大阪珠算協会21年度総会開催される at O.C.C.I

303 304 305 5月30日午後2時から、大珠協21年度通常総会が開催された。主たる審議事項は20年度事業報告と収支決算案の承認であった。冒頭に、森友副会長から現況報告➠最新の情報➠20年度末時点の協会財政の現況➠総括と言う構成で、審議に先立ち協会の活動状況と財政内容についてのスピーチを行った。続いて、2月11日にご逝去された田村顧問の生前の功績をたたえる感謝状の贈呈を行った。ご令室とご子息が出席されて、森友副会長から感謝状を朗読の上、記念品を添えて授与した。

■17年度から検定試験受験者数が増加に転じて、3.1%➠6.8%➠7.1%➠7.7%と年間増加率を伸ばしてきた。21年度最初の6月検定の申込者数は前年同期比10.3%の伸び率であった。受験者数の堅調な趨勢は事業収入の確保につながり、期中純益の増加を実現した。このことが財政の健全化をもたらすことになった。

306 307 308 質疑の内容では、①近畿連合のPRを展開しているが、その評価について ②協会独自のPRを企画しているが、成案が出来次第周知徹底して欲しい ③外国人講座が盛況であるが、講座で指導に当たる先生方に対する手当てを十分に行えるように配慮すべきである ④優良生徒表彰式典が先日好評裡に終了したが、次年度は参加塾数をもっと増やすように努力を望みたい ⑤生徒募集のポスターの発行を今年度も行ってもらいたい ⑥局長はじめ職員の待遇には配慮を加え事務効率の向上を図ってほしい ⑦役員諸氏は自己犠牲のもとで協会業務の遂行に当たっているが、次年度からは報酬の交付を検討してもらいたい 

309 310 311 なお、協会の会計処理と財務管理については、昨年からPC会計に切り替えを終えて、現在完全に軌道に乗り、経理処理の機械化が完成している。また、会計処理については公益法人の新会計基準にのっとって作業を行っている。決算報告書は財産目録、貸借対照表、正味財産増減計算書、収支計算書、収支予算書をセットにして作成している。

■決算説明会、決算総会において配布する資料も今年度から内容を改めて、正味財産増減計算書、収支計算書、貸借対照表、財産目録、プリント関係損益計算書、会員異動状況を綴り込んで内容の把握が容易に行えるように配慮を加えた。

■当日は、桑野顧問税理士が出席して、挨拶を行い、総会に参加して質問の回答にも当たった。協会が時流に上手く乗り前進を続けている中での総会であったが、現在の協会が置かれている座標位置や目指す方向などを、参加の先生方に正しく理解してもらえたと実感している。充実感の残るいい内容の総会であった。

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No.222 大阪珠算協会運営協議会開催される at O.A.A.

Img 5月29日、大珠協事務局で、大阪商工会議所吉田人材開発部長+森松同検定担当課長+鈴木検定担当者と大珠協常務会メンバー+局長で構成される珠算事業運営協議会が開催された。

■森友大珠協副会長が情勢報告を行い、続いて議事を進行した。今回(第186回)の1・2・3級検定試験受験者は1級568名+2級905名+3級1218名で、合計2691名であった。前年同月期と比較すると、1級が16.1%、2級が14.4%、3級は5%の増加率であり、合計受験者数の比較では10.3%の伸びを示している。

297 298 299 300 302 188 平成17年度から前年対比で上昇を始めたが、17年度は3.1%➠18年度は6.8%➠19年度は7.1%➠20年度は7.7%の増加率であった。21年度に入っても上昇傾向は止まらずに、比率を伸ばしている。3級の伸び率が他の救よりも低い数字であることはやや不満が残るところであるが、今年度の受験者数推移を予想させるには十分である。

■今回の議案の中では、①試験・審査委員の絶対数が不足気味であること ②審査委員一人当たりの審査答案数が多くなりすぎている点を委員数増強で改善させること ③各級の得点再調査数を増やして試験の精度を高めること などについての解決策を講じた。

■なお、今後の試験会場(3会場)の借用が難しくなることを踏まえて、分散受験の是非を論じる機会の構築を検討した。この問題は、全国的な懸案事項になりつつあり、全国レベルで真剣にその是非を論じることが急がれる。

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2009年5月18日 (月)

No221近畿連合21年度総会開催される at Bay Tower Hotel Osaka

293 289 290 5月17日3時から、弁天町ベイタワーホテル大阪22階「白雲」で近畿連合21年度総会が行われた。近畿エリア全域の3団体から162名の幹部が参集し、20年度事業報告+収支決算報告と21年度事業計画+収支予算案の審議を行い、提案事項はすべて承認された。

■続いて4時から特別講演が行われた。講師は大阪府教育委員会市町村教育室小中学校課 主任指導主事 松元利男先生。茨木市教育委員会で3年間、大阪府教育委員会で6年目の教育行政のプロである。大学時代は体育会少林寺拳法部の主将を務め、同部OB会会長も務めた武人でもある。

291 292 293_2 「大阪府下における教育再生の取り組み」~公立学校の教育への信頼の確立に向けて~というテーマで50分間お話をいただいた。今、大阪府では、学校教育のあるべき姿は? 指導の効果的な行い方は? 家庭、社会、学校でのそれぞれの役割分担は? 水準を下回る平均学力を底上げして全国平均を超えさせるための方策は? などなどの課題が山積している。

■お話をお聴きして、松元先生は、このような大阪府の現況を真正面から見据えて、打てる手はすべて打つ、やれることはすべて行い、正に身を挺して学校教育再生に取り組んでおられることが良く理解できた。「死中に生を求める」覚悟が伝わってくる話の内容であった。

294 296 295 大阪府の学力などの実態、大阪府の学力を支える生活の課題、8つの項目からなる大阪府の学力向上方策、授業の在り方などについての熱い講話であった。大阪府の教育再生にかける意欲と熱意、そして目的達成に向けた覚悟が伝わる印象的な講演となった。締めくくりに使われた柳生石舟斉が残した柳生家家訓も多くの人の心に残ったはず・・。

■講演のあと20分間の質疑が交わさたが、珠算教育に情熱を注ぐ指導者集団と府県の教育を司る教育行政の専門家との、望ましいコラボレーションが実現できた爽やか度の濃いイベントであった。

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No.220 盛り上がった近畿ブロック会員懇談会 at O.C.C.I & Bay Tower Hotel

278 279 280 281 282 283 5月17日、大阪商工会議所で日本珠算連盟大阪府連会議が10時から開催された。続いて、12時から同連盟近畿ブロック会議と近団連幹部会が合同会合として開催された。3時からは弁天町のベイタワーホテル22階「白雲」に会場を移して、近畿エリアの3団体が合同して組織している近畿連合の21年度総会が行われた。

■大阪府連会合には16名が参加、近畿ブロック会議には30名が参加した。なお、近畿連合総会には、全珠連44名+全珠学連16名+日珠連96名+賛助会員6名の計166名が出席した。
12時からの各種会合は近畿ブロック会員懇談会としての位置づけをしての開催であった。

284 285 286 21年度の各地ブロック会員懇談会のトップを切って開催された近畿ブロック会員懇談会の上記合同会議では、きわめて活発で建設的な議論が交わされ、数多くの具体的な指摘事項が意見や提言の形で発言された。近畿エリアで断続的に行われている各種の会議・会合で練られた内容の発言であるだけに、その内容の説得力と発言者の熱意には敬意を表すべきものがあった。本部からは、日本珠算連盟森友 建理事長と中山 洋専務理事が出席し対応に当たった。

■発言の主なものを次に列記しておく。
①珠算教育強化の実現にはメディアを使った長期のPR展開が必要かつ有効であることは近畿連合の各地現状を見れば明白である。この近畿エリアでの10年間のPR継続実施を参考にして、日珠連でももっと積極的なPR展開を行ってもらいたい
②昨年度に引き続いて本年度も年間3500万円を投じてのPR事業を行っているが、次年度はもっと増額してPR展開に意を用いて欲しい。再生産を呼ぶ先行投資であり、何よりの会員への還元となる
③検定試験に関するアンケートが行われ結果が出ているが、30分一括計時から3種目分割計時の実施、段位検定の珠算種目と暗算種目の分離試験実施の両者は早急に検討して決断を望みたい

Img ④伝票算種目の検定試験復活が望まれるし、合わせて伝票算単独での試験実施も検討願いたい。伝票算の社会的な必要性の大きさに意を用るべきである
⑤アバカスクラブの活動モデルとして、加盟各塾単位でのHP作成を容易にするための統一フォーマット作成を検討してもらいたい
⑥有識者懇談会の研究で見取算演算中の脳波測定と検証が行われたが、伝票算の同様の実験検証を実施するべきである
⑦第1次有識者懇談会の研究内容詳細を収めた冊子の配布を急いでもらいたい
⑧日数協との珠算教育に資する共同研究を是非行ってもらいたい
⑨「日本珠算」に掲載の“そろばんで凄い人”の原稿には原稿料の支給が必要と考えるので配慮を求めたい
⑩日珠連の事務局移転を急ぐべきと考える。事務効率や費用効率向上の観点からも緊急性の高い課題である

■⑪3月の代表理事会に向けて発した質問状に対する文書での回答が未着である。至急回答の発信を求めたい
⑫日商と日珠連の関係はいかなる性質のものか、構成員に理解できる回答を求めたい
⑬21年度のPR予算残額900万円はぜひともTVCMにまわしてもらいたい
⑭HPの更新が殆ど行われていない。リニューアルを本気で行ってもらいたい。情報伝達と珠算教育に関するPR媒体である観点から重点項目とすべきである
⑮ブロック別会員懇談会は本当に必要なのか。また、毎年実施されているがどのような効果が上がっているのか

■今まで、いくつかの懇談会を巡回参加してきたが、珠算教育強化の実現と日珠連の更なる発展を願っての、これほど熱気を帯び真剣な発言を時間いっぱい聞くことが出来、良質の提案やアイディアを収穫として得られたことに驚くとともに感謝している。

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2009年5月14日 (木)

No.219 近畿連合実行委員会(10人会)開催される in Amagasaki

Img Img_0002 5月5日、尼崎市内藤本先生(近団連理事長)宅で近畿連合実行委員会(10人会)が開催され、翌6日に開催される近畿連合拡大委員会での議案整理を行った。同近畿連合拡大委員会で審議を行った議案は17日に開催される近畿連合総会で審議され承認を受ける運びとなる。

Img_0004 この日の議案は、①近畿連合の20年度事業報告と収支決算について ②21年度事業計画と収支予算の両案について ③21年度のPR事業概要について ④近畿連合総会における研修企画案についてであった。

■21年度近畿連合の収入は、構成員1250名からの醵金1250万円と構成団体からの会費収入で1476万円となる。支出は、TVCM+ラジオCM+GYAO(インターネット広告)などの1065万円が中心となる。

Img_0003 TVCMは関西テレビ放送(8チャンネル)で15秒CMを92本放映する。ラジオはMBS毎日放送(1179)で20秒CM110本を中心として展開する。GYAOでは、22年2月に30秒CMを月間を通じて放映する。昨年同様、KBSラジオ京都で20秒CMを15本放送して、電波状況の悪いエリアをカバーする。

266 267 268 総会での研修企画は、大阪府教育委員会 主任指導主事 主査 松元利男先生を講師として招き、「大阪府下における教育再生の取り組み」をテーマに講演、後半は質疑応答を行う。今年度の総会は、近畿各地各団体から160数名が参加し、21年度の珠算教育強化のあり方を議論し確認する。会場は弁天町の大阪ベイタワーホテル22階「白雲」である。

269 270 271 272 273 274 実行委員会開会に先立ち、尼崎市内の「寺町」を巡回参観した。1617年に大津から入部した戸田氏鉄が築城の命を受け、43000坪の城域を持つ尼崎城を築き、続いて散在していた寺院を天主の西側に集めて整備したエリアが寺町として残された。3.9ヘクタールの地域に11カ寺が軒を連ねる様は全国でも極めて珍しい。阪神尼崎駅南西に連なるエリアは城下町を髣髴させる歴史空間であり、近畿エリアの必見スポットと言える。

275 276 277 人口50万人程度の地方都市が、全国に誇る規模の寺町をよく保存し、整備しえている状況と、尼崎市立全43小学校で算数科の学力向上を目的にそろばん指導を本格的に導入している教育行政の英断は源を同じくする、尼崎市行政の叡智と歴史観を良くあらわしている。

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2009年5月13日 (水)

No.218 21年度第1回全国連合代表者会議開催される in Tokyo

Photo Photo_2 東京国際フォーラムで全国連合代表者会議が開催された。1時にスタートし4時20分に終了した。長年の珠算教育強化運動が一定の成果を得て、新学習指導要領のなかで3・4年生複数学年そろばん指導が決定され、理数教育重視の観点から本年から先行実施する項目にもそろばんが組み込まれた。

Img_0005 Img_0006 ①前年度事業報告・決算報告を終え、新年度の予算案・事業計画案が了承された ②第3回世界珠算暗算技術競技大会への参加についての協議を行った。各団体から1名の選手と1名のコーチを派遣 ③「たのしいそろばん」の全面改訂にあわせて、作業委員会で行っていた動画教材(CD)の製作が一段落したので、体裁や製作数、配布方法、使用についての留意点などについて意見交換の後決着を見た ④学校支援珠算指導活動の実施校数並びに「たのしいそろばん」配布数が明らかにされた ⑤連合ニュースの発行は今回は見送ることにした ⑥連合主催の統一競技会開催に関する議論は次回(11月開催)に継続扱いとした。

Photo_3 Photo_4 新学習指導要領の先行実施部分についての教材は、過日明らかにされたように各学年ごとに「補助教材」が文部科学省の手で作成されている。理科と算数・数学がその内容であり4年生がページ数が一番多い。そろばんについては53・54ページの2ページ分の記述である。授業配当では2時間分となる。3年生では4時間、4年生では2時間の配当となり合計では6時間の指導である。ただ、6社から出版される教科書のどの部分でそろばん指導が挿入されるのかについては教科書によってまちまちであり未だ定かな情報はない。
★写真は小原先生が撮影されたものです。

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No.217 21年度第1回正副理事長会・総務会開催される in Tokyo

Img Img_0001 平成21年度第1回目の正副理事長会と総務会が東京で開催された。午前10時40分に開会し、4時10分に閉会した。議案は別添のようなラインアップであったが、主なものを記載しておきたい。

■①かねてからの懸案事項であった予算審議のための隔年3月開催の代表理事会を総会に格上げ出来ないかという問題。各都道府県単位でアンケートを実施して各地の要望・意向を聴取した上で結論を出すこととした ②第2次日本珠算連盟そろばん有識者懇談会の委員構成がほぼまとまったが、人選にいま少しバラエティを付けた上で、6月から7月に第1回目の総会をセットすることとした ③専務理事の諮問機関としてのアバカスクラブメンバーと専務理事の懇談を受けて、一層その活動を活性化することとした。IT関連事項や指導者研修の分野でメンバーが日本珠算連盟の活動に貢献することを目指す ④本年度の各ブロック別懇談会の開催日程と正副理事長の参加割り振りが決まった ⑤正副理事長会と総務会の議案提出についてのシステムを新たに確認した。各部長・委員長から担当副理事長を経由して事務局に議案の提案を事前に行うこととした ⑥事務局移転に関する課題の検討を林ブロック代表主席理事をキャップとして行うこととした(年度末までに結論を目指す) ⑦23年度から開催予定の新しい競技大会について素案の検討を行った。何回かの審議を経て成案を目指すこととした ⑧5月10日に東京で行った全国連合代表者会議の内容について報告を行った

A B C D E F なお、8月に中国で開催予定の第3回世界珠算暗算技術競技会に派遣する選手とコーチは、松田選手+益田先生に決めた。

Img_0002 8月23日~24日に神戸のクラウンプラザ神戸で開催予定の東西珠算懇談会については「日本珠算」に開催要項を掲載して、広く参加を呼びかけることの了解をした。新学習指導要領で3年生と4年生のそろばん複数学年指導が決まり、本年から先行実施が行われることになったが、その実効性をいかに高めるかに焦点を合わせてシンポジュームを企画している。テーマは、「小学校教育の中でのそろばん指導」~どのように強化を実現するか~であるが、各地幹部の先生方が参加されて議論に加わってもらいたい。

■5月11日に中西正人大阪府教育長と懇談の機会を得たし、5月12日の日本珠算連盟の総務会後、帰阪の新幹線で偶然塩谷文部科学大臣と車両をともにし暫時会話をしたが、両者ともにそろばん学習が基礎教育の中でも基礎・基本として極めて重要であることを強調しておられた。

G H I 両氏に対しては、大阪府においてそろばん教育を学力向上に役立てるために、珠算界あげて教育界に協力する決意を改めて伝えておいたが、大阪の教育再生には大いなる期待と関心を持っている旨の発言があった。珠算教育強化の勇気と決意を新たにする両氏との出会いであった。
★写真は、事務局高梨・原田氏の撮影したものです。

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2009年5月 2日 (土)

No.216 水都大阪の新しい風物詩 大阪川床 along Tosabori river

Img Img_0001 新しい学習指導要領が告示されて、小学校では平成23年度から全面実施となる。理数教育重視の観点から、そろばんの指導については3年生に加えて4年生でもカリキュラムに加えられ、21年度からの先行実施が決まった。江戸初期からの日本人作りに大きく貢献してきたそろばん教育を、単なる伝統文化としてではなく、子供たちの基礎学力構築になくてはならない学習として評価が高まっている。

■関西が誇る伝統文化の一つに川床がある。川床といえば、京都の鴨川納涼床が有名であり、江戸時代から夏の風物詩として町衆文化の一角を担ってきた。18世紀中頃に来京した本居宣長が京都の残暑を「いとしのぎがたし」と日記に書き残しているように、三方を山に囲まれた盆地の京都の暑さを上手く凌ぐ方法として、川床は自然発生的に庶民に愛されてきた。

254 255 256 257 258 259 今では、2条大橋から5条大橋までの間に、90軒あまりの川床が並んでいる。5月1日から9月30日までの間、鴨川沿いの観光名所となる。

■大阪でも、5月1日から土佐堀川左岸の難波橋を挟んだ東西に3軒の大阪川床が店開きした。7月25日までの期間限定の社会実験第2弾で、「北浜テラス」と銘打つ昨年10月に引き続いてのトライヤルである。各方面の反響を見て、水都大阪の常設イベントにするか否かが決められる。

260 261 262 263 264 265 対岸には中之島中央公会堂や東洋陶磁美術館、中之島図書館などが見え、水都大阪の目抜きの場所である。現在は、十六夜北浜店、てる坊、レストランOUIの3軒の参加であるが、今後参加店舗の数は増えていきそうである。今、アクアライナーが川面を東西に遊覧航行しているが、近々には長堀川を南航して道頓堀につなぐ企画があり、水運を観光資源に生かしていく日が早まる機運を感じた。江戸初期に作られた水運の利を、自然回帰を果たしながらの大阪活性化にリンクさせることは、大阪行政の知恵でもあり責任でもある

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2009年4月27日 (月)

No.215『数学文化』011号巻頭言の 論考「珠算教育界の周辺」が『珠算与珠心算』に転載される in China

Img_0002 Img Img_0001 日本数学協会は研究論文や研究発表を掲載するために研究雑誌『数学文化』(Journal of Mathematical Culture) を発刊している。その第11号が2008年12月に出版された。当該号の巻頭言を森友(日本珠算連盟 理事長)が執筆した。タイトルは「珠算教育界の周辺」とし、約2200字の論考である。

■内容は、まず昨今の珠算界の現状認識を述べ、次に珠算指導の理念を書いた。また、日本数学協会と珠算人との協調のあり方にも触れておいた。まとめとして、珠算教育が今後目指すべき方向性を示しておいた。

Img_2 この『数学文化』第3号(2004年10月発行)では、トピックス「熱い珠算振興活動ー大阪からの報告2例」として、大阪府下における小学校支援珠算指導活動の状況報告と、大阪珠算協会と大阪商工会議所主催の「外国人のための珠算講座」(1986年6月にスタートした、毎週土曜日に開講されている珠算ボランティア講座 大阪商工会議所5階で開催・・10:00~12:00)の経年経過を報告記事として執筆した(87ページ~92ページ)。

■今回の第11号に掲載された巻頭言の内容を大阪珠算協会所属大谷茂義先生(中国珠算教育問題研究会会長)が読まれたことで、中国珠算心算協会の会報研究誌への転載が実現した。2009年1月に刊行された『珠算与珠心算』第40号に、“珠心算教学”「日本珠算教育界的周辺事情」として15~16ページに全文が翻訳されて掲載された。

Img_0001_2 中国経由で日本に移入された珠算が両国ではそれぞれ独自のスタイルで発展を遂げたが、ともに機械文明が浸透する中で、珠算の有効性や果たしうる役割についての調査研究が急がれていることでは共通している。特に、教育の効率を高めていく中での珠算の効用やメリットに注目していることでも認識は共有されている。初等教育での学力確保に珠算が貢献できると言う仮説を実証するためにも、今後の両国珠算関係者の協調が課題である。今回の拙稿の転載がきっかけを作ることに役立てば幸いである。末尾ではあるが、ご苦労をおかけした大谷茂義先生に感謝したい。

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2009年4月26日 (日)

No.214 第54回そろばん優秀生徒表彰式典 at Bentencho

247 248 250 251 252 253 4月26日、弁天町ホテル大阪ベイタワーで社団法人全珠連大阪府支部主催第54回そろばん優秀生徒表彰式典が開催された。243名が本部表彰を、181名が支部表彰を受けた。続いて、3名が特別表彰を受賞し、9名が生徒作品表彰ポスターの部、9名が作文の部で受賞した。

■大阪府下の69塾から受賞申請された生徒たちが表彰の栄誉を受けた。衆議院議員2名と府市議会議員2名も来賓として参列した。
同支部会員の奥田先生の国歌独唱で開幕したが、国歌のソロボーカル独唱は珍しいことで、参会者の印象に残るものであった。

Img プロの司会者がホテル会場で進行する式典は独特の雰囲気があり、厳粛さと緊張感が程よく交じり合って、クオリティの高いイベントになっていた。全国的にも珍しいホテルを会場にした表彰式典には、そのほかにもいろんなメリットがあるようである。被表彰者の態度、服装、保護者のそれらにも好影響が出ているように感じられた。総じて、清潔感が強く、たしなみを感じさせる服装が多かった。中には、着物に袴や舞台ドレスを着込んだ生徒もいて、好感を呼んでいた。

■年に1回の多くの父兄が集まる貴重な場であるから、珠算教育界の現状についての情報を発信する場でなければならないが、そのあたりの配慮も行き届いていて、爽やかさの漂う好感度の高い式典であった。日本珠算連盟を代表して来賓参加をしたが、刺激が心地よい半日であった。

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2009年4月25日 (土)

No.213 大阪日日新聞コラム『澪標』に第5回目の記事掲載 in Osaka

Img 大阪日日新聞の読者参加コラム『澪標』第9期執筆陣12名の中に加えられたのが2008.10月であった。その後半年間に5回の執筆を担当した。第1回目は11月4日に掲載された「そろばん指導で教育再生に貢献」であった。第2回目は12月16日に掲載された「世界が共有する計算文化“そろばん”」。第3回目は2009.1月30日に掲載の「学力向上に役立つ学校支援活動」。第4回目は3月13日に掲載の「『尼崎計算教育特区』の効果」。第5回目は4月24日に掲載された「そろばん指導が目指すべきもの」である。

■半年間に前後5回のコラム執筆の機会を与えられたことは、珠算指導が教育界や教育行政においてその評価を高めつつあるこの時期であるが故に、有難いことであった。多くの読者に読まれ、今なぜ珠算教育なのかがある程度理解されたのではないかと考えている。貴重なチャンスを与えていただいた、編集部の方々やきっかけを作っていただいた大山記者に感謝の意を表したい。

■第5回目(最終回)記事「そろばん指導が目指すべきもの」の内容は次の通りである。
最近、そろばん指導の教育効果を評価し、教育の中でそろばん指導を強化すべきとする時代の流れが出来上がった。教育界でも、そろばん学習を通じて基礎学力の構築、子供力の向上を図るべきであると考え始めている。
このそろばん教育再評価の流れは、9年間の学校支援珠算指導活動の全国展開を通じて学校サイドのそろばん理解が進んだことや、平成16年度に始まった「尼崎計算教育特区」によるそろばん指導が順調に展開されたことなどが形作った。10年間の各珠算団体や各地エリアのそろばん教育強化の広報活動も世論のそろばん理解を促進した。加えて、約30年間のゆとり教育が子供たちの基礎学力低下につながり、教育再生の盛り上がりを生み出したことや、基礎計算能力低下に対する親の危機感増幅も追い風となった。
減少してきたそろばん学習者数が平成17年度から増加に転じ、その後年率数%ずつの伸び率を示している。今後、このそろばん再評価の流れを確たるものにするために、機械文明の時代になぜそろばんなのかの明快な説明とそろばん指導理念の確立が求められる。それに応えてそろばん指導者は、次の各項目を実現させることで社会的貢献を果たすことを指導理念としなければならない。

■①コンピュータ多用がもたらす現代社会の弊害を、極めて人間的行為であるそろばんのトレーニングで中和し解消することを目指す。
②技術革新(プロセスカット)の対極にあるそろばんの特性を熟知・再評価し、スローライフ実現のテコとして活用する。
③人間の基礎力である計算力、暗算力、集中力、持続力の確保に、そろばん学習が有効な手段であることを認識し、学力向上につなげる。
④金権・拝金至上主義が蔓延する中で、能力を完全に発揮することで社会貢献出来る人間を育てるために、古来の教育文化である珠算を活用する(寺子屋式塾指導の古典的利点に着目し倫理観の回復も目指す)。
⑤現代社会を生き抜ける人間作りに不可欠な、継続を要するトレーニングとしてそろばん練習を役立てる。
今後のそろばん指導者の課題は、文科省のそろばん理解度向上、学校サイドとの連携強化、そろばんの学術的研究推進などである。具体的には、子供力の向上、基礎力の再構築、規律の確立、耐力・持久力・集中力の強化とともに、暗算力を確保させることである。
中でも、今後のそろばん教育強化を決定付けるものは、そろばん学習が子供たちの脳機能活性化に役立ち、教育的効果をもたらすという研究データをエビデンス(根拠)として広報しながら、そろばん指導を効果的に行うことであろう。これらの研究データは、日本珠算連盟のリーフレット「凄いぞ!そろばん」と冊子「そろばん有識者懇談会研究報告書」の中で報告されている。日本の教育効果向上に役立てば幸いである。(もりとも・けん 大阪市港区)

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2009年4月20日 (月)

No212 第2回全日本ユース珠算選手権大会 at Ritumeikan Elementary School

Img Img_0001 全国幼児珠算教育連盟主催第2回全日本ユース珠算選手権大会が4月19日開催された。京都北大路駅横の立命館小学校の体育館にアンダー10に109名、アンダー12に95名、アンダー15には51名を集めて行われた。

■体育館の半分を階段状観客席(可動式)とし、観覧者で満席であった。12時開会、16時15分の閉会であった。共催は京都珠算振興会と立命館小学校であり、日本珠算連盟他9団体が後援し、協賛は4団体であった。また、参加団体と個人は全国各地からの64に及んだ。

212 214 216 218 220 222 223 224 225 15歳以下に参加資格を制限しての大会であり、運営には十分の工夫が加えられていて、緊張感が漂い、場面展開がスピーディに行われていたことなど、異色の競技大会であった。また、パソコンとプロジェクターが上手く活用されていて、大会展開中の情報は殆ど映像化されて選手と観客に知らされる仕組みであった。従来のスピーカーを通じての情報伝達から視覚での伝達方式は新鮮であった。今後はもっと静寂の中での大会運営が実現するかもしれない。

226 227 228 230229  231 冒頭で、来賓を代表して森友が祝辞を述べたが、その中で、珠算学習が人間の基礎学力構築に効果があり、優れた人間力獲得に有効に作用することを述べ、珠算学習が子供たちの生きる力を高める決め手になることにも言及した。最終の挨拶では、立命館小学校教頭井本先生から、一流の珠算学習者が上記のような学習効果を体現していることを賞賛され、珠算教育のすばらしさに賛意を表されたが、本大会関係者には耳に心地よい講評であった。

■会場となった立命館小学校は開校4年目を迎え、生徒数は30人学級4クラス6学年の720名である。22年3月には初めての卒業式を迎える。開会前に同校教務主任の鳥島先生にお願いして1年生の教室を見せていただいた。

232 233 234 235 237 236 同校の指導理念の中では、基礎基本の重視、心の教育の実践、芸術鑑賞を通じて感性を養う、国際感覚の醸成の4つを重視している。具体的には、算数科でのそろばん指導(1~4年生まで210時間)やプロの陶芸家、華道や茶道の先生を招き本物に触れさせる教育を行っている。論語の素読もカリキュラムに入り、英語教育も5名のネイティブと4名の日本人教師が担当して、国際感覚の獲得や会話力の構築を目指している。

■教室の広さは通常の2倍であり、オープン式シースルーで4クラス全体で学年単位の活動が廊下部分をあわせると行えるようになっている。
建物全体で木部を多くして温かみを出し、コンクリート部分を極力減らしてある。本来あるべき形での初等教育が行えるような設計が行われていて、ソフト面も同様の配慮が加えられていることが良く分かる。私学ならではの、うらやましいような教育環境が整えられていた。

■日本の教育再生が叫ばれて久しいが、そのノウハウのモデルがここにも存在することを広報しなければならない。

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2009年4月12日 (日)

No.211 20年度学校支援活動報告・反省会 at O.C.C.I

202 203 204 205 206 207 4月10日、平成20年度学校支援活動の報告会(反省会)が開催された。出校数は140校で、昨年度より16校少なく一昨年より1校の増加であった。大阪府下の珠算各団体が集まって組織している大阪連合が活動の母体であるが、目下120名の先生方が登録している。

202 209 210 まず、森友から一般情勢の報告を行い、続いて7名の出講者から報告を聞いた。その後、参加者全員から順次報告を受けた。各人の発言から要点のみを以下に列記して参考に供したい。

204 205 206 ①生徒たちからのサンクスレターが出講者には何よりの慰労になり、苦労を解消してくれるプレゼントである ②校長や教頭の理解度の大きさがが、そろばん指導の効果に大きく影響する ③校長がそろばん指導に加わってくれる学校は、指導効率が高い ④片道85キロの学校に出講したが楽しい思い出になった ⑤校長との対話を重視することがそろばん指導に対する理解にもつながっていく ⑥担任から授業内容を評価するコメントが出ると成功である ⑦持参する副教材や教具・小道具に工夫を加えることが成功につながる ⑧たのしいそろばん準拠のCDを使ってみたが効果が期待できる ⑨指導時間は出来れば4時間確保したい。十分の基礎指導が可能になる ⑩大東市教育委員会に出講指導の報告に行き、今後の協力を要請する予定である ⑪担任が指導時のバックアップをしてくれれば成功につながる ⑫2クラスを合同させて指導時間を倍増させたが効果につながった ⑬学校サイドとは事前の打ち合わせを行い、要望(時間数など)もしておくべきである ⑭出講指導の後、担任が引き続いて指導を行う約束をもらえたことは収穫であった ⑮創立100年超えの学校で、始業時などのベル(鐘)を一切鳴らさないで規律をしっかり保っている現場に感動を覚えた ⑯学校に45丁のそろばんが用意されていたが、各校への要望事項に加えてもいいのではないか ⑰児童の外来者への挨拶、清掃、規律などがしっかり出来ている学校も多い ⑱校長室便りにそろばん授業の記事を掲載し評価してくれたことに感激した ⑲校長・教頭・担任から次年度の依頼を受けることは成功した証 ⑳担任から、1年生や2年生にもそろばんを導入できればとの発言があった

208 209 210 211 Photo 212 出講する先生方の消耗は大きいが、子供たちや担任から感謝され、評価されたときの喜びは当事者にのみ与えられた特権である。9年間の活動を続けているが、担任の統率力と指導力、学校経営者の手腕で教育効果に随分差が出ることが報告書から読み取れる。今回は、学校内の規律がしっかり確立されている学校や、清掃と挨拶が出来るように訓練されている学校がかなりの数に上ることが分かった。そろばんの出講指導を通じて教育効果を高めることに協力できれば望外の幸せである。

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2009年4月 6日 (月)

No.210 近畿連合10人委員会と拡大会議が開催される at Bentencho

Img 4月5日14時から弁天町全珠連大阪府支部事務局で、近畿連合10人委員会が開催され、続いて15時から拡大会議が行われた。近畿連合は近畿エリアの3団体が珠算教育強化を効果的に図るために組織している活動母体である。構成員は約1300名。活動原案は10人委員会で作成し、拡大会議で審議し、総会で最終決定される。

■今回の各会議での審議案件は、①21年度PR事業計画案の最終審議 ②21年度近畿連合総会の内容案の審議 であった。

Img_0001 21年度PR事業の内容は、
①関西テレビでのスポット15秒CMが92本
②毎日放送ラジオのスポット20秒CMが110本
③ギャオのスポット30秒CMが10万回   で構成されている。

241 242 245 テレビCMは、関西テレビの午前人気番組「よーい ドン!」でのスポット挿入となる。ラジオについては、スポットのほかに、「ありがとう 浜村淳」内での5日間連続のパブリシティを実施する。また、天満宮での正月3日のはじき初め実況中継が行われる。ギャオについては、近畿在住の30歳~45歳の女性視聴者に的を絞ってCM展開を行う。

■21年度も1000万円を投じてのPR展開となる。10年間、近畿エリアで連続してPR活動を行ってきたが、蓄積効果は想像以上のものがあり、今日の検定試験受験者数の大きな伸び率に直結している。本年は、全珠連の全国展開ラジオ放送、日珠連の全国ネットでのTVCM作戦、近畿エリアのTVCMとラジオCMにギャオでのCM挿入が加わり、効果の増幅が期待されている。加えて、大阪珠算協会が500万円規模の単独PR事業展開が加わって、PR展開の重層的実施が実現する。各地のエリアでも、近畿エリアをモデルにしての積極的取り組みが望まれる。

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2009年3月29日 (日)

No.209 第14回代表理事会開催される in Tokyo

190 191 192 3月28日、東京国際フォーラムで、日珠連正副理事長会と第14回代表理事会が開催された。主たる審議事項は、①平成21年度事業計画案 ②平成21年度収支予算案 ③定款の一部変更 ④暗算能力コンピュータ検定試験の名称変更(フラッシュ暗算検定試験) ⑤第2次日本珠算連盟有識者懇談会の活動 などであった。

■報告事項は、①21年度のPR活動 ②第1期日本珠算連盟そろばん有識者懇談会の活動 ③平成20年度事業中間報告 ④平成20年度事業の各部会・委員会からの報告 であった。

194 193 195 提案した各審議議案は承認され、平成21年度の事業活動は事実上のスタートを切った。
議事途中で、ミニ講演が行われた。講師は、株式会社フォーウインズ社長 藤岡氏であった。
また、中盤から日本商工会議所常務理事宮城氏が参加されて、挨拶を頂戴した。日本国の21年度予算が成立した直後であることから、景気刺激策についての日商と麻生総理の懇談内容について触れていただいた。30兆円に及ぶ緊急財政出動を補正予算で実現できるか否かが話の焦点であった。翌朝のNHK政治討論(各党幹事長)でも、この話題が論点になっていた。

196 197 198 森友理事長から、21年度事業計画案について特色の説明を行った。まず、①事業運営の基本姿勢を明らかにした。内部蓄積(収益)からの先行投資・再生産・還元への支出に力点をおく・・PR事業の積極的展開+HP強化+会費の一部補填+教員研修補助金交付+アバカスクラブの活動支援+日数協の支援+第2次有識者懇談会の活動・・などに力点をおくことで、積極運営・経営を目指しながら業績向上に焦点を合わせる。

Imgp0583 続いて、②基本戦術の骨格を明らかにした。
21年度珠算教育強化の図式=学校支援珠算指導活動の強化+教師の珠算指導力の確保+珠算指導者の養成(後継者対策)+珠算学習者の増加対策強化(PR活動)+学術研究の推進(有識者懇談会+日本数学協会)+広報活動の効率化(HP+アバカスクラブ)

199 200 201 珠算教育強化の環境整備が整ったいま、中長期的な展望として仕掛け作りをしっかりと行うことが肝要である。即ち、PR+再生産のための先行投資+連盟会員への還元などに軸足を移して、縮み思考を回避し、発想の転換を行いながら、果敢な組織運営を目指していくことになる。充実した内容の代表理事会であった。

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2009年3月23日 (月)

No.207 平成20年度学校支援活動終わる in Osaka

Img_2 平成20年度の学校支援珠算指導活動が終わった。今年度は大阪府下の140小学校からの依頼を受けて、そろばんの指導者が出講し、そろばん指導を行った。平成12年度にスタートを切ったこの活動は、依頼校数が、53➠64➠86➠107➠111➠124➠139➠156と増え続けてきた。本年は初めて前年度数を下回り18年度と同水準になった。

■20年3月に告示された新学習指導要領では、平成21年度から3年生に加えて4年生でもそろばん指導を行うことが明記された。新指導要領の全面実施は23年度からであるが、理数教育重視の観点からそろばん指導は21年度から先行して指導することが決まった。ただ、21・22両年度は4年生の教科書には記載がなく、補助教材を使って指導することになる。

Img_3 3月19日に文部科学省は、4月から使われる小・中学校の算数・数学・理科の補助教材を公表したが、最もページ数の多い小学4年生の補助教材は、算数・理科の2教科で74ページに及び、「脱ゆとり」が鮮明になった。これらの教材は10億4千万円をかけて国費で作られ、無償で配布される。

■4年生用の補助教材の53~54ページ(2時間)にそろばんが記載されている。各教科書会社では4年生のどこでこれら2ページのそろばん指導を位置づけるのかということを夫々が決めることになる。配当箇所は間もなく明らかになる。

今年度の出講指導に関しては、指導者から提出される報告書に記載された記述でその内容は理解できる。学校サイドのそろばんに対する理解は年々深まってきている。特に、校長・教頭・担任の協力度は高くなってきている。ゲストティーチャーを迎えての授業風景を、校長室便りやクラス通信などで広報する学校もいくつかある。

■地域社会の技術保持者を講師として学校に招き、授業の効果を高めていこうという目的で、この講師派遣企画を活用している学校は過半に上る。今後は、依頼校数をいかに増やしていくのか、もっと工夫を凝らして努力していかねばならない課題である。

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2009年3月16日 (月)

No.206 大阪日日新聞コラム『澪標』に第4回目記事が掲載される in Osaka

Img_0002 大阪府下の学校支援珠算指導活動はほぼ終わりに近づいた。平成12年度から大阪府下の珠算指導者の協力を得て、小学校3・4年生の算数科で、そろばん指導を行ってきた。学校サイドの反響も大きく、そろばんを使っての計算力強化の有効性が認められてきている。子供たちの反応も良好で、そろばんを使っての計算に大きな興味と関心を持ってくれるようになった。

■9年間の地道な活動が、教育現場でのそろばん評価を高め、子供たちのそろばん好きを増やしてきている。大きな問題として、教育界の課題となった基礎計算力の弱化傾向に歯止めをかけるとともに、そろばん活用をテコに算数好きを増やしながら、基礎学力の向上に役立てていることが徐々に明らかになってきている。

■大阪府教育委員会との意見交換を通じて、次年度からの学校支援珠算指導活動の一層の強化と、現職教員のそろばん指導力確保の方策を模索し、新年度から具体的に府教委と珠算人サイドが協調路線を取れる見通しがついてきた。

185 187 各学校への支援活動の呼びかけを府教委と大阪連合の連名で行うことと、大阪の外国人講座を府教委が後援し、そこに現職教員が参加して研修を行うという新しい道筋を付けることで合意が出来た。新春からの、大阪府下での珠算教育は新しい推進力がつき、ピッチが上がってくることが予想される。

■3月13日発行の大阪日日新聞コラム『澪標』に第4回目の執筆記事が掲載された。以下に、全文を掲載しておく。タイトルは「尼崎計算教育特区」の効果である。

■尼崎市は平成16年1月に構造改革特別区域計画(名称:尼崎計算教育特区)を国に対して認可申請し、3月末当時の総理小泉純一郎名の内閣府特区認定書を受領し、「尼崎計算教育特区」がスタートを切った。
 特区申請の趣意は、「読み、書き、そろばん」と言われる基礎学力向上を図るため、小学校の教育課程に新たに「計算科」を設置し、そろばんによる計算教育を行うことであった。目的はそろばんによる教育を展開し、「計算の基礎的な知識と技能の習得」「日常生活等で計算を活用しようとする態度の育成」等を図る。また、最終的には「暗算を楽しめる児童」「数を見て、判断できる児童」など“日常生活や地域活動、地域社会で「数」を生かせる児童”を目指すことであった。
 平成16年4月から杭瀬小学校でモデル授業が始まった。カリキュラムは2年生が年間10時間、3年生~6年生はそれぞれ年間50時間、合計210時間のそろばん指導である。これらの時間は、生活科、総合的な学習の時間、算数科から配当された。
 2年目以降のそろばん指導導入校は5➠10➠15➠21と拡大し、今春からは市内全43校での導入が決まっている。指導者は尼崎市と周辺市域から熟達したそろばん指導者を非常勤講師として採用し学校に配置している。
 授業を受けている児童の評価は、「珠算が上手くなった」は9割近く、「計算がはやくなった」も8割に上る。保護者の評価でも、「珠算の取り組みはよいことである」が9割以上であることから概ね好評を得ているといえる。同市で16年度から行っている「学力・生活実態調査」では、珠算を導入している児童と、導入していない児童の成績を経年比較すると、点数が上がっており、それは算数だけでなく他の教科でも見られる。さらに、導入している学校とそれ以外の学校の点数を経年比較すると、珠算を導入している学校のほうに点数における上昇が見られた。これらから、珠算の導入は、当初の目的であった計算力を含めた学力向上に関して、ある程度の効果が出たと考えてよい。
 効果の要因としては、そろばん講師と担任が一体となり指導することで、児童の集中力が高まり、学習に対して意欲的になるなど学習態度の向上があげられている。全体的に授業にメリハリがつき規律も出てきた。市教委学校教育課は「授業での集中力も高まり、他の教科の成績も伸びた。成果は予想以上」としている。
 4月から先行実施される新学習指導要領では全国の小学校3年生に加えて4年生でもそろばん指導が行われるが、両学年あわせても数時間程度の指導である。基礎学力向上を最優先事項とする日本の教育が成果を挙げるには、尼崎市の実験例を評価すべきだし、そこには全国規模で取り入れ参考にすべき教訓も多い。(もりとも・けん  大阪市港区)

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2009年3月12日 (木)

No.205 平成20年度第6回正副理事長会・総務会開催される in Tokyo

187 186 185 3月10日、20年度第6回目の正副理事長会と総務会が開催された。3月28日には代表理事会が開催される予定であり、主として21年度事業計画と予算に関する審議が行われる。

■今回の正副理事長会と総務会で審議を行い決定した事項の主なものを以下に列記してみた。これら一連の決定事項については、代表理事会に議案として提案されて、審議を経て承認されることになる。

■①平成21年度事業計画並びに予算の原案を決定した。事業計画の策定並びに予算編成にあたっては、PR、再生産のための先行投資、連盟会員への還元に重点を置いた。積極的な連盟運営を行うことで業績向上を目指す考えである。

■②2月24日に日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会を開催し、第1次有識者懇談会の研究活動の総括を行い、次期有識者懇談会の研究テーマの設定を行って終幕した。
研究成果については、既に発行を終えたリーフレット「凄いぞ!そろばん」にダイジェストしてあり、詳細については後日発行予定の冊子「研究報告書」に掲載する。

■③第2次有識者懇談会の研究テーマは、⑴小学校におけるそろばん指導の強化策 ⑵そろばん学習で得られる効果の一層の明確化 を予定している。構成メンバーは、12~15名程度とし、21年度早々に第1回目の総会を開催する方向で作業を進めることになる。

■④日本珠算連盟では20年度から全国ネットのPR活動を行っているが、21年度も引き続いて3500万円規模の活動を行う。第1弾の内容は、テレビ朝日系列の全国ネットスポット15秒CMを「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」の番組で60本放送する。4月から9月までの昼間に放映となる。

■⑤新しい競技会「そろばんグランプリジャパン」(仮称)を創設し、平成23年度からスタートさせる。内容その他詳細は9月の総会までに決定させる予定である。

■⑥日本数学協会、日本商工会議所、日本珠算連盟の協調のあり方を確認した。日本珠算連盟は、『数学文化』への寄稿、研究発表への参加、賛助会員の勧奨に一層の力を注いでいく。

■以上のような事項が協議の上決定され、今月末開催の代表理事会での審議を待つこととなる。

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2009年3月 7日 (土)

No.204 日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会開催される in Tokyo

190 191 192 193 194 195 196Photo  197 2月24日、東京笹川記念会館で第3回日本珠算連盟そろばん有識者懇談会総会が開催された。12時半から東北大学の川島隆太教授+森友 建日珠連理事長+太田敏幸前千葉県立君津高校教諭+中山 洋日珠連専務理事の4名で打ち合わせ会を行い、2時から総会を開催した。

■森友理事長の開会挨拶に続いて、日本商工会議所宮城常務理事のスピーチがあり、太田小委員長から有識者報告書に関する説明が行われた。この報告を受けて川島座長の司会で参加者間の意見交換が行われた。

Photo_2 Photo_3 Photo_4 続いて、中山専務理事から発足以来の有識者懇談会の活動総括が行われた。その後、川島座長の司会のもとで今後の研究テーマ設定などに関しての意見が交換された。最後に森友理事長が閉会の挨拶を行い、4時に総会は終了した。

■平成19年3月に発足した第1次有識者懇談会は、「今、なぜそろばんなのか」をテーマに研究活動がスタートした。昨年3月の中間報告を経て、今回研究成果をリーフレット(A4フルカラー8ページ)にまとめて発刊した。研究結果の詳細は、研究活動報告書として近日中に冊子にまとめて発行される。

188 今回の総会で、第1次有識者懇談会は任務を終えて解散となり、第2時有識者懇談会に研究のバトンが渡ることになる。第2次有識者懇談会では、「小学校教育でのそろばん指導の強化策」+「そろばん学習で得られる効果の一層の明確化」が研究テーマの柱となる。

189 具体的には、①「いま、なぜそろばんなのか」の研究の継続(心理学、教育学、社会学、倫理学、医学などの側面からの研究)+②珠算指導者に向けてのアンケートを行い、そろばん学習で生じる子供の変化を抽出する。学習をスタートさせた時点から一定の期間学習した時点までの差について10項目程度にまとめてデータを採る(集中力、暗算力、自主性、意欲、規律、忍耐力など・・・)。結果を1枚もののシートにまとめ、キャッチコピーを付けて完成させる+③学校支援活動の推進と現職教員の指導力確保のための方策を各都道府県教育委員会と折衝・交渉しながら、成果につなげる活動を推進する。

■今後早急に第2次有識者懇談会の運用についての事務的な手続きを行い、研究活動の継続実施に努力を傾注していくことが求められる。
*ねこのドローイングはバリスタ Mai Sobue さんの作品。

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2009年2月22日 (日)

No.203 平成20年度優良生徒表彰式典が開催される at Shinosaka

Img_1611 Img_1613 Img_1614 Img_1616 Img_1618 Img_1619 2月22日、新大阪のメルパルクホールで、平成20年度優良生徒表彰式典が行われた。
5百数十名の表彰を受ける生徒たちとその保護者で、大ホールは満杯であった。近畿一円の関係諸団体代表者が来賓として参加され、式典に花を添えた。

189 185 灘本協会会長(大阪商工会議所専務理事)の開会挨拶に続いて、諸表彰が行われた。
本年度は、松本理事が本企画を担当し、新しい表彰手順をシステム化して実践した。万端の準備作業を整えて臨んだ本番の式典であったが、予想以上のスムーズな進行で、殆どミスのない式典展開であった。
協会員、参加の塾生と保護者の満足度は高いものがあったと思われる。

Img_1621 Img_1622 Img_1623 Img_1624 Img_1625 Img_1626 外国人講座在籍者の修了書授与も行われ、13カ国からの21名が参加した。代表受領はブルガリア人のベロニカ・ヅホブニコバさん(神戸大学法学部1回生/女性)が行った。
代表受領終了後に4人の受講生にインタビューを試みた。

■1人目はパプアニューギニアからの留学生エステラ・チュングさん(大阪大学大学院生・・4月から/女性)に、そろばんが楽しい理由を聞いてみた。彼女の回答は、そろばんは非常にシステマチックで論理的でもあるので計算が分かりやすい。また、計算の流れが見えることがとても面白い・・であった。

Img_1627_2 二人目はインドネシアからの留学生リム・マルビン・ハンダヤさん(大阪大学工学部3回生/男性)に、そろばんの良さについてたずねた。
彼の答えは、そろばんを練習することで暗算能力が高まること、集中力が得られること、日本の典型的な伝統文化を学べること、脳の開発に効果があることなどであった。

Img_2 三人目はブラジルからの研究者マルセロ・アルカンターラさん(大阪大学大学院博士課程を3月に卒業し博士号を取得、4月から法学部で教鞭をとる予定・・ブラジルの弁護士資格を保有)に、科学万能(コンピュータ多用)時代になぜそろばんを習得するのかを聞いた。
彼は、コンピュータを毎日使用し続けることで何か大事なものを失っていくように思う、しかし、そろばんを使って計算する時は逆に何か大事なものを習得できる感じがする。正に、コンピュータとそろばんは対極の位置にあるように思える。また、コンピュータを使い続けることで、人間性を失っていくようにも感じている。そろばんでは、自分が持つ人間力をフルに使って計算するので、とても安全で有効的な技術だと思っているとのコメントが帰ってきた。

Img 4人目は、ブルガリアからの留学生ベロニカ・ヅホブニコバさん(神戸大学法学部1回生)に、そろばんとは彼女にとって何ですか?とたずねてみた。彼女は、そろばんは自分のベストフレンドの1人です・・と答えてくれた。
外国人の知識層にとっては、日本のそろばん技術は、貴重な計算の技術であるとともに日本の本物の伝統文化であると固く信じていることが伝わってきた。日本人は、そろばんがあまりにも身近にありすぎて、その真の意味が理解されていないのではとの思いがする。
珠算教育強化を推進する必要性がここにもあると感じさせる式典であった。

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2009年2月17日 (火)

No.202 塩谷文部科学大臣からの5つの提案 in Japan