No.421 北大阪珠算協会第42回表彰式典開催される in Takatuki city
■1月5日、表記式典が高槻現代劇場で開催され、326名の珠算学習者が各種の表彰を受けた。
高槻市長、高槻市議会副議長、同市教育委員会教育長、高槻商工会議所専務理事、各珠算団体幹部が来賓として参列した。
■高山右近ゆかりのキリスト教会に隣接し、高槻城址の一角に建つ会場で、市長や教育長などから祝福され表彰を受けた子供たちにとっては、意義深い貴重な経験になったことと思われる。
高槻市一帯は典型的な文教エリアであるが、珠算学習の重要性は深く浸透している。
■珠算界を代表して祝辞を述べたが、その骨子は次の通りである。
①大阪市では、来年後半からの教育ICT化全面実施を決めた。デジタル教科書、電子黒板、タブレットを使った授業が始まる。
合理性・効率性を追求する傾向が強まり、子供たちの思考力・創造力の減退や基礎学力の低下が懸念される。
(これらの課題を解決するためのヒントが②と③である)
②アインシュタインは、真の教育とは何かについて、
「真の教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後
に、なお自分の中に残るものをいう」と発言している。
長期間の珠算学習を通じて身につけるものは、彼が言う、何時までも自分の中に残るものの一つであることから、珠算教育は真の教育の一つかもしれない。
③推理作家秦 建日子氏は、「デジタルとどう付き合うか」の記述で、「そろばんは究極のアナログだ。デジタル機器に囲まれる環境
下で、私はアナログを手放さない。自分の生活空間のどこかにアナログをキープしておかなければいけないと、心の中で警報が鳴っている」と、デジタルの危うさに言及。デジタルとアナログのバランスをどう確保するのかが大事と、問題提起をしている。
■式典後、府立芥川高校和太鼓部の招待演奏が行われた。
部員34名が出演、「大祭」「三人打ち」など6曲を演じた。今まで、
全国大会で上位入賞や、「芸術文化賞」など多くの受賞歴がある。また、海外公演も数回に及び、全国各地の伝承曲や創作曲で公演を行う。高校生集団とは思えない、パワフルでスキルフルな演奏であった。日頃の極限を超える訓練とそれを乗り切る強い意志が観客の魂を揺り動かすのであろう。集団の全メンバーに、拍手喝さいを送りたい。
強烈な印象が残る、いい式典であった。
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