No.413 学校支援珠算指導活動報告会が開催される at O.C.C.I.
■4月5日、大阪商工会議所5階で、大阪連合主宰の「学校支援珠算指導活動」24年度報告会が開催された。各小学校に出講した約30名の指導者が参集、体験に基づき全員が発言した。
■13年目の活動であるが、221校からの依頼に応じて出講指導した。大阪府内1040校の22%である。延べ1800校に出講し、珠算指導を行ったことになる。
■指導時間数は、平均で2~3時間、多くはないがプロの指導者が指導するためその効果は小さくはない。担任の珠算指導力を養成することも目的の一つであり、指導者サイドの戦意は強いものがある。
■発言者の要旨を書き上げてみた。
①時間数が少ないので、楽しく授業を行うことに力点を置いている
②依頼校数は増加の一途であるため、出講指導者数の増強が急務である
③4年生の指導は1学期に行うように、案内文に明記すべきである
④4年生への、「たのしいそろばん」配布は不用ではないか
⑤電子黒板の配備が進んできたので、デジタル教材の活用を考えたい
⑥フラッシュ暗算は好評である
⑦1時間の指導依頼は効果が望めないため、2時間以上に変更交渉を行うべきである
⑧4年生の指導時は、何か目玉になる材料を用意する工夫がいる
⑨学校サイドの外部指導者受け入れ意識に学校間格差が大きい
⑩出講指導の内容や本システムについての、学校サイドに対するアンケート調査が必要
⑪暗算指導に対する評価が高い
⑫校長・教頭の指導理念の差が、学校経営に如実に表れている
⑬電子黒板とデジタル指導ソフトの使用は好評である
⑭簡単な読上算を取り入れると効果的である
などの発言があった。
■一部、学級経営に疑問の生じるクラスについての報告も出たが、規律正しくクラス運営を行っている学校の数が圧倒的に多い。
外部講師の受け入れについても、十分な気配りの行われる学校とそうでない事例が対照的であった。
13年間の活動歴から、指導する側とされる側に、ある種のマンネリズムが感じられる。常に気持ちを新たにしながら、子供たちの基礎計算力向上と学習意欲の強化に役立てるように、精進しなければならない。
自塾の指導に、ある種の負担を強いられながらも、出講指導を行う指導者の方々に心から感謝したい。参加者の純粋な使命感に心打たれるいいミーティングであった。
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