No. 408 北大阪珠算協会生徒表彰式典開催される in Takatuki city
■1月20日、高槻現代劇場中ホールで、北大阪珠算協会主催第41回表彰式典が開催され、317名の珠算学習者が表彰された。
高槻市長、同市議会議長、同副議長、同市教育長、高槻商工会議所専務理事他各珠算団体代表者が参式した。
■高槻城主高山右近ゆかりの高槻キリスト教会隣接の会場で、市長臨席のもとで表彰された子供たちは、いい思い出を作ったことと思われる。大阪のベッドタウンであり文教都市でもあるので、そろばん学習者の比率は他エリアより高い。
■珠算関係者を代表して祝辞を述べたが、骨子は次の通りとした。
①大阪市では、教育のICT化を急ピッチで進めており、2年以内に教科書のデジタル化、電子黒板の各教室配備、全学童にタブレット配布を決めた。
簡単に答えを求めるための合理性、効率性を重視する傾向が今後さらに進むことで、子供たちの思考力、創造力の減退と基礎学力の低下が危惧される。
②田原総一郎さんは著書の中で、「デジタルの特性の一つは、他者との関わりを持たなくても自己完結してしまうことだ。教科書のデジタル化は子供たちから議論とコミュニケーションを奪う恐れが強い」と警告し、人材育成の難しさを語っている。
今こそ、珠算塾がそのアナログ的特性を生かし、人づくりに貢献するべき時であろう。田原さんの発言は、珠算の本質は何か、珠算学習はなぜ必要かを考えるとき、多くの示唆を与える。
③ノーベル医学生理学賞受賞者山中教授は、カロリンスカ研究所での記念講演で、iPS細胞発見は二つのタイプの師がいたから成功した。一つ目の師は、仮説を否定する実験結果を喜んでくれた大阪市大三浦教授であり、今一つの師は自然そのもの。自然は予想しなかったことを教えてくれた、とスピーチ。苦しくて、もうだめだと思った時、実はゴールの直前だったということもある、と話を締めくくった。
■以上三つの話を紹介し、受賞した若い人たちの栄誉を称え、今後の精進を願って祝辞とした。爽やか感を感じさせるいい表彰式典であった。
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