No.353 近畿珠算強化連合会 23年度総会が開催される at Bay Tower Hotel
■ 5月15日、近畿珠算強化連合会23年度総会が大阪ベイタワーホテルで開催された。3時~4時まで総会が、4時~5時20分まで研修会が行われた。5時30分~7時30分までの懇親会で幕を閉じた。近畿2府5県から175名の珠算人が集い、熱い熱気に包まれた。
■ 総会の議案は、22年度事業報告と収支決算、23年度事業計画と収支予算両案の承認を求める件であった。双方ともに、異議なく承認された。続いて、過日逝去された10人会メンバーの故蔵本八十八先生と同じく十人会メンバーの藤本和彦先生に対して、尼崎市における「計算特区」推進に尽力されたことに対し、感謝状を贈呈した。近畿連合としては初めての感謝状贈呈例となった。
■ 総会後の研修会では、トーク「小学校におけるそろばん指導」~大阪市における新しい試み~を行った。コーディネーターは森友 建(大珠協)が務めた。
第一部では、広原文範先生(大珠協)、澤田悦子先生(全珠連)、田中一郎先生(大阪市教委指導主事)がそれぞれ15分ずつのスピーチを行った。
第二部では、スピーカーの三人とコーディネーターとで議論を深めていき、会場からは、尼崎市の計算特区を指揮してきた藤本和彦先生(尼崎珠算振興会)にも発言を頂戴した。
■ トークの中心テーマは、大阪市の珠算指導強化指定校として、鶴橋小学校と恵美小学校で1月から行っている珠算指導の経緯と現況、今後の課題についてであった。3年生の単学級で3学期から始めた指導は、4年に進級した後も1年間続けて行われる。来年3月末に総括される検証結果が楽しみである。
■ 田中先生は、これら指定校の選定から授業推進に至る経緯と途中の検証内容、今年度の企画などについてアナウンスを行った。大阪市では、23年度から32年度までの10年間の教育基本プランとその具体策を定めたところであり、「ええとこ伸ばそう大阪の教育」をスローガンにして、社会総がかりで教育をサポートしていくことにしている。これらの新しい教育方式の中で、学力向上に珠算指導をどのように絡めていけるのかが、今後双方にとって大きな課題となる。子供たちの基礎学力向上を社会全体で受け持つという新しいコンセプトが固まったのであるから、珠算人も可能な限りの支援を行っていくべき時であると考えている。市教委スタッフと真摯に教育の本質を語り合えた内容のあるトークとなった。
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