No.341 アフリカにもそろばん in Africa
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(社)大阪珠算協会と大阪商工会議所が主催する「外国人のための珠算講座」は1986年6月にオープンし、25年目に入っている。毎週土曜日の午前中に事務局を使って開催されている。指導は、大珠協の会員である先生方が務める。
■2月5日、5名の新規申込者が講座を受けた。2人のケニヤ人留学生、ウガンダ人留学生、韓国人留学生、ペルー人の会社員の5名である。これで、88ヵ国からの985名の受講生を数える。ここ数か月間、新規に入門する人数が増え、毎回の講座参加者数も多くなっている。
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この日入門した5名の横顔を紹介しておく。
★Serem Gideon Kiptoo (セレム)さんは、ケニア人で大阪日本語教育センターで日本語を学ぶ留学生男性。日本文化に親しむことで日本社会に溶け込みたいと願う。4月からは、東京の専門学校で建築学を学ぶ予定。趣味は政治で、将来は政治家になり大統領を目指している。
★Nabende Innocent (ナベンデ)さんは、ウガンダ人の大阪日本語教育センターで学ぶ留学生。4月からは土木学を専門学校で学ぶ。数学が大好きでそろばんを世界で最初のコンピュータと位置づけている。サッカーが趣味の男性。
★Kaibere Faith Wachinga (カイベレ)さんは、ケニヤ人の大阪日本語教育センターで学ぶ留学生。4月からは大阪の専門学校で建築学を勉強する予定の女性。ハイキングが大好き。
★申 志元(シン)さんは、韓国人の大阪日本語教育センターの学生。4月からは専門学校でプログラミングを学ぶ予定の女性留学生。子供のころからそろばんに憧れを持っていた。ピアノが趣味。
★William Alvarez (ウイリアム)さんは、ペルー人の会社員。西宮に住み、尼崎の会社に通う男性。そろばんを日本文化と位置付けている。来日10年になり、趣味は写真。
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それぞれ、多忙の毎日の中、土曜日の午前中をそろばん学習に充てることは簡単なことではない。日本人以上にそろばんに魅力を感じて学習する決心をしてくれたことに感謝しながら早い上達を願っている。毎回の講座には、たくさんの国からの留学生などが集い、ミニ国際会議場の観を呈している。
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