No.331 大阪市内でそろばん指導強化校指定 in Osaka
■ 平成12年度から継続して実施している学校支援珠算指導活動も11年目の活動に入った。年々依頼校が増加し、直近の21年度は大阪府内189校から講師派遣要請を受けた。22年度も、依頼の受理作業が進んでいるが、現在すでに160校に達している。当初から、大阪府内小学生の基礎学力をそろばん指導を強化することで確保しようという目的で本事業を展開してきた。この間の経緯と事業展開の趣旨については、大阪府・市議会も府・市両教育委員会も十分に理解をしている。
■ 10月には、大阪市教育委員会指導部初等教育担当課長とも懇談を行い、なお一層のそろばん指導強化策を模索した。その結果、本年度は、鶴橋小学校と恵美小学校において、学校支援活動での指導を超えるそろばん指導を行うことで合意した。両校ともに、6時間の指導をまず行い、加減算の基礎を構築することにした。両校ともに、3年生は一クラスであり、鶴橋小学校は38名、恵美小学校は22名である。
■1月中旬から6時間の指導をスタートさせて、終了と同時に毎朝授業前の10分間モジュール授業のうち、週一回をそろばん指導に充てることになった。この週一回の授業前10分間そろばんトレーニングは、3年生の子供たちが4年生になり、学年が終わるまで長期にわたり続けられることになる。1年2か月程度の長期指導でどのような変化と効果が期待できるのかを、データを取り確認することが目的となる。
■ 頭初の6時間指導を終えた直後に、市教委制作のアンケートを取り、同じく参考資料とすることになっている。今回の市教委サイドの新しい試みについては、大阪連合で機関決定を経て対応に当たることにした。講師は、全珠連の澤田先生が鶴橋小学校を、大珠協の広原先生が恵美小学校を担当する。特に、6時間の指導後に行う、10分間モジュール授業の展開方法と使用する教材の選定が今回の企画の成否を分けることになるので、全力を投じて、成果につなげることにしたい。今後、小学校教育の中でのそろばん指導をどのように扱うかという重要な課題に貴重なヒントを与えることになる大事な企画と位置付けている。
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