No.326 コソボ自治州でそろばん指導始まる in Kosovo
■ セルビア西部の自治州で、南西はアルバニア、北西はモンテネグロ、南はマケドニアと接するコソボで、そろばんの指導が行われた。州都はプリシュティーナ、農業・ヒツジの飼育・鉱業が盛んで、刺繍・絨毯・金属加工などが盛ん。面積は1万887平方キロ、人口は232万人。
■ 岩田光弘氏がオソボでのそろばん指導を行うために、大珠協の外国人講座に外国人への指導法の習得を願い出たのが6月であった。その後約3か月間、毎週土曜日に講座で特訓を受け、how to teachを習得した。9月20日に日本をたち、11月2日に帰国するまで、首都プリシュティーナ、フシェ コソボ、マリシェボ市などでそろばんの指導を行った。
■プリシュティーナでは、JICA事務所で大学卒業まじかの一人の女性(ダニエッタさん)を今後の指導者にするべく個人授業を行い6級レベルまで到達。フシェ コソボでは、小学校での指導を行い、述べ120名に基本の部分を定着させることができた。マリシエボ市では農村地帯にあるフェミ小学校で5年生から9年生までの述べ177名に基礎指導を行った。
■ 首都プリシュティーナにあるユースセンターでは、選抜された生徒たちが集まり、述べ105名が受講した。岩田氏の帰国後も指導は継続されている。このグループは、進度が早く、暗算の指導も軌道に乗ってきた。なお、国連事務所では、スタッフ5名も練習に加わり現在も指導は継続されている。アシスタントとしての指導を行ってきたダニエッタさんが、今後の指導を引き継いでくれているが、指導力が十分ではなく、一抹の不安が残る。
■ 岩田氏のご息女が国連本部のリーガルオフィサー(法務担当職員)であり、現在コソボに滞在し、国連関連業務の法務を担って来年3月まで活躍されている。彼女の支援を受けながら、岩田さんの活動は無事に終了することができた。現地の子供たちの教育環境は良好ではなく、基礎学力の構築には、そろばん指導が有効であるということが確認できたが、指導者の派遣や、現地人の指導者養成が課題であることも明らかになった。政情不安が残るエリアでの長期にわたる単身での指導の旅を終えられたことに感謝の意を表したい。
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コメント
すごいですね
投稿: テディ | 2010年12月 5日 (日) 04時57分