No.325 北大阪珠算協会創立60周年記念式典開催される at Takatuki C.C.I.
■ 11月7日、高槻商工会議所で、北大阪珠算協会創立60周年記念式典が開催された。旧高槻藩城址に建つ高槻商工会議所に、全国から66名の招待客が集まった。2時に開式、黙とう、式辞、来賓祝辞、来賓紹介、祝電披露、表彰状・感謝状贈呈、閉会の辞で、第1部式典が終了し、続いて第2部記念祝賀パーティが行われた。
■奥本高槻市長の祝辞に続いて、久保高槻市議会議長、一瀬高槻市教育委員会教育長、大木追手門学院理事長、小山高槻商工会議所会頭がそれぞれ祝辞を述べた。次に、珠算界を代表して森友(社)大阪珠算協会会長がお祝いのあいさつを行った。その後、鈴木英語読上算教育協会理事長とハワイから来日した荒木先生がスピーチを行った。
■ 当日行った60周年を祝ってのあいさつの要点は次のとおりである。
長期にわたる電卓・コンピュータの普及と昨今の教科書のデジタル化などにより、利便性とスピードが最優先され、機械に頼り切る傾向が強まってきた。その結果、子供たちの思考力・創造力などが減退し、学力も低下してきたことはご承知のとおりである。
6年生の子供が書いた作文の中に、「そろばんの上達には時間がかかる。でも、長くかかる時間が学習になっている。その時間の長さが大事だと思う。」、と書かれていた。全く同感である。
幸いにも、今、珠算学習者が大幅に増加してきた。そろばんで計算することの楽しさ、わかりやすさが見直され、学力向上と学習意欲の強化に有効であることが明らかになってきたからである。
そろばん学習で情緒の安定がもたらされることや、学習意欲の向上がみられることに、教育関係者の大きな関心が向けられている。大阪市議会や府議会では、尼崎市の「計算科」授業の視察や「外国人のための珠算講座」の見学を行い、教育委員会に珠算指導の強化を求める質疑を重ねている。大阪府内の子供たちの学力向上施策として珠算指導が強化される日は近いと考えている。
■ 上記の内容を盛り込んだ形でお祝いのあいさつとした。
教育に力を入れる人口36万人の中核都市高槻市において、市長、教育長、市議会議長、会議所会頭が顔をそろえて珠算団体の行事に出席し、珠算の重要性を強調して祝辞を述べるということは、稀有のことであるとともに、珠算界にとってもありがたいことと喜ばねばならない。平素から、協会運営に努力していることが、今日の晴れの舞台を整えたものと考えている。コンパクトながら、内容の濃い、印象に残るいい式典であった。
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