No.313 2010年上海万博・日中珠算文化交流団 帰国報告会開催される at Moriguchi-Kadoma C.C.I
■ 9月12日、守口門真商工会議所において、2010年上海万博・日中珠算文化交流団帰国報告会が開催された。全国各地から約50名が参加し、実りの大きかった今次中国訪問の経過と効果が詳細に報告された。
■大谷茂義先生が主宰する中国珠算教育問題研究会が企画した中国訪問団には、関西から19名、九州から6名、関東から4名の合計29名が参加した。7月25日から28日までの4日間、薫李鳳美健康学校(発達障害児専門教育校)、上海万博、南通市珠算博物館、友好親善競技会、上海科技館などを視察し、技術交流も行い、文化交流の役目をしっかりと果たして帰国した。
■大谷先生が中国語が堪能であることから、約30年前から中国各地の珠算教育界と連携を持たれ、情報の交換、珠算事情の相互理解、珠算指導法に関する意見交換、初等教育における珠算指導の取り扱いの比較などを行ってこられた。その間の事情は、ほぼ毎月刊行される中国珠算簡紹に詳しく報告されてきた。
■ 中国での珠算教育の深度は、今日では日本のそれを大きくしのいでいると報じられているが、広く全国を網羅しての珠算指導の徹底か否かは必ずしも明確ではない。特に、中国の近代化が始まった数十年前からの珠算教育の整備については、さほど十分の情報があるわけではない。
■しかし、同研究会が長年にわたって蓄積してきた中国における珠算指導と珠算教育についての情報と知識は、今後広く世間に公開することで日中間の珠算に関する研究と相互の議論を深めていくことに役立ててもらいたい。トピックスを選んでのレポートの作成・公開や同研究会のHP作成が急がれる所以である。
■ 現在、日本の珠算界がクリアしなければならない課題がいくつかあるが、これらの課題は中国においても同じく解決を急がれているはずである。相互の意見交換と共同しての課題研究はきっと両国の珠算教育強化に大きな効果を与えるはずである。本日の報告会は、参加者の珠算指導に注ぐ尋常ならざる熱意と情熱を感じさせる、新鮮度の高いミーティングであった。
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コメント
森友 建先生 昨日はお忙しい中、訪中報告会においで頂きありがとうございました。こころより感謝申し上げます。さっそくの掲載、課題の指摘など心して読ませて頂きました。ありがとうございました。これからもご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
投稿: 岡部 秀夫 | 2010年9月13日 (月) 09時43分