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2010年7月18日 (日)

No.306 外国人講座、開講25年目に入る in Osaka

Ca391320 Ca391321 Ca391322 1986年6月に開講した「外国人のための珠算講座」は、25年目の活動に入っている。今までの受講者は85ヵ国からの963名に上る。年々、受講者のクオリティが上昇し、大学院の修士・博士課程の研究者が増えている。また、ICT関連企業のトレイニー(技術者)も増加してきた。

■学習の動機は、日本文化としての興味、論理的思考の訓練(ロジカルティンキングを向上させる)、数学を楽しみたい、好奇心、暗算力の獲得、仕事で必要な計算力の習得、面白そうだから、珠算の指導を行いたいからなど、さまざまである。

Ca391323 Ca391324 Ca391326 5月10日には、「25年目の外国人そろばん教室」とタイトルをつけた読売新聞社動画ニュースが放映され、現在も視聴できる。ここで、25年目を迎えた講座の最近のトピックスを記録しておきたい。

Ca391329 6月27日に施行された日商珠算能力検定試験で、ファビアン・takagiさん(ブラジル)(人材派遣会社経営)が3級に挑戦し、90・85・95=270点で見事合格した。開講以来40人目の3級合格者となる。

Ca391327 7月11日に施行された段位検定試験では、Baba Humbertoさん(ブラジル)(コンピュータ技師)がチャレンジし準初段に合格した。スコアは、90・115・90=295。

■7月17日の講座にゲスト岩田光弘氏が来訪し授業を見学した。同氏は、近々にコソボ自治州(Kosovo)(セルビア共和国の一行政区でアルバニア、モンテネグロ、マケドニアと国境を接する人口232万人のエリア)に赴き、子供たちにそろばんを指導したいと考えている。ご息女の知子さんが、国連本部のlegal sectionに職員として勤務していて、本年3月からコソボ自治州に赴任、現地で国連軍を構成する各国軍(イタリア・フィンランド・ポーランド・ドイツなど)の活躍時に生じる諸問題の調整・解決にあたっている。彼女の23年3月までのコソボ赴任期間中に現地を訪問し、そろばんを現地人に伝授するという企画である。当分の間、外国人講座に参加し指導力を獲得したのち同国を訪れることになる。

664 665 669 7月25日には、ギリシャ人研究者が来日し、3週間の珠算集中学習を行い、珠算指導力を確保して、自国でそろばん指導を実現させたいと企画している。ギリシャのパノラマ在住のマリアさんは自国のPandio Universityを卒業し、IMESE(東南ヨーロッパ起業・経営大学)のExecutive MBAを取得し、現在は、Thessalonikiにある大きな病院でマネージャーを務めている。

■そろばんの便利さと様々な利点や魅力が、多くの国々で理解され、教育や社会活動の中で役立つことになれば、日本人にとってうれしい限りである。これからもそろばんが海外に広まるための企画にはできる限りの支援を行っていきたい。

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