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2010年4月30日 (金)

No.295 大阪珠算月報で学校支援活動を評価する寄稿 in Osaka

■(社)大阪珠算月報の5月号【視点】で、本年3月末に終了した21年度の学校支援珠算指導活動を総括して、記事に書き総括とした。以下、内容を転載しておく。

49日、平成21年度学校支援珠算指導活動の報告会が開催され、大阪府下の各団体から45名の指導者が参加した。この活動は平成12年度に始まったが、初年度から小学校への出講指導に当たってきた指導者から、今回始めて出講した指導者まで、そのキャリアは多様であった。

この小学校への出講指導は、大阪府珠算教育連合会の重要な行事として平成12年度にスタートしたが、その主たる目的は小学校におけるそろばん指導の充実と強化であった。当該連合会からの案内書の趣旨に応じて、初年度は53校から依頼がきた。2年目以降は、6486106110124139156143と、依頼校数は増加し、21年度は189校から依頼を受けた。

21年度は、大阪府教育委員会の理解と協力を得て、府内の各市町村教育委員会に当該支援システムの活用を呼びかける文書の発信を得たことや、新学習指導要領の実施前経過措置による重点項目の先行実施枠にそろばん指導が入り、4年生でのそろばん指導が21年度から始まったことも、依頼校数の急激な増加につながった。

本年39日には、大阪市議会の文教・経済委員会で、当該学校支援珠算指導活動の長期展開について質疑が行われ、今後本活動の積極的利用について、大阪市教育委員会は市内小学校長会で呼びかけを行うという答弁が出た。315日には、大阪府議会の教育常任委員会でも同様趣旨の質疑が行われ、大阪府教育委員会は各市町村の教育委員会に同活動の積極的な活用を呼びかけるとコメントした。

新学習指導要領は23年度から全面実施されるが、本年330日に新しい教科書の検定が終了し、文部科学省は234月から使用される教科書の内容を記者発表した。

234月からのそろばん指導は、3年生の3学期で約4時間程度、4年生では上巻に記載され、1学期か2学期の前半で指導されることとなり、2時間から4時間の指導時間数になることも明らかになった。来年度からは、そろばんは3年生の終盤で指導されたあと、4年生の前半部分で再度指導されることになり、そろばん指導の効果はより大きくなることが予想される。

このような状況を総合して考えると、23年度からの学校支援活動の運用については、スケジュールの見直しと工夫が求められると共に、各地珠算指導者のさらなる理解と協力が必要となる。

小学校の教育現場で、そろばん指導が堅実に展開されることは、大阪府下の小学生たちの基礎学力構築につながり、課題となっている学力向上に大いに貢献することになる。この図式を現実のものにするためにも、大阪の珠算界が一層知恵を絞りエネルギーの集中を実現させることが求められる。22年度と23年度には、珠算教育界が一大飛躍することを予感させる材料が一杯である。

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2010年4月26日 (月)

No.294 全珠連大阪府支部生徒表彰式典開催される at Bentencho

Img 4月25日、弁天町のホテル大阪ベイタワーで、(社)全国珠算教育連盟大阪府支部主催「第55回そろばん優秀生徒表彰式典」が開催された。510名の珠算学習者が表彰を受け、引率保護者を加えて1000名を超える参加者であった。

■柳本衆議院議員、谷畑衆院議員秘書、朝倉大阪府議会議長、柳本市議会議員が参加され、近畿一円の友好珠算団体代表者も来賓として出席した。4階大ホールでは2台のモニターに、別に用意された控え室では1台のモニターに式典の映像が映し出され、臨場感を高めていた。

■国歌独唱も定着、受賞する子供たちの多くの制服姿が好感度を高めていた。子供たちが胸に着けるリボンには名前と番号が書かれていて、受賞者名簿と座席にも夫々同じ番号が記載され分かりやすさが重視されていた。

790 791 792 式典の中で、受賞者表彰を如何にスムーズに運ぶかが式典成功の鍵になるが、一人ひとりの名前の読み上げ、賞状授与は極めてスピーディーに行われ、厳粛さを高める効果につながっていた。最後の部分にある生徒作品表彰では、ポスターの部で6名、作文の部では8名が表彰を受けた。

797 表彰申請塾数は70であるから、各塾から平均7名ずつの申請が行われたことになる。この種企画の盛り上がりは、どれだけの会員が協力するかで、成果は左右される。今年度からは、大阪珠算協会も同ホテルを使って優良生徒表彰式典が行われるが、今から工夫と準備を重ねて独自色を出し、意義深い式典にしなければならない。今日の式典は準備が行き届き、練度の高さを感じさせるいい内容のイベントであった。

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2010年4月24日 (土)

No.293 読売新聞大阪本社が外国人講座を取材 at O.C.C.I.

724 728 729 730 731 732 4月24日、読売新聞大阪本社メディア戦略室編集部記者中山亨一氏が、外国人のための珠算講座を取材した。同講座は、1986年6月に開講し、現在まで84ヶ国955名の外国人が受講している。今年6月には、開講25年目に入ることを記念しての取材であった。

■同氏は、21年6月23日報道の記事を皮切りに、既に8本の珠算関連報道記事を同社のインターネット配信動画ニュース(関西動画よ~みて)で報道している。今回の報道で9本目となる。

733 734 745 736 740 741 日本人と日本社会が500年間活用し進化させてきた計算技術であり文化でもあるそろばん(珠算)を、これからの社会の中でどのように位置づけて活用するのか、或いはしないのかを、外国人の知識階級の人たちに問いかけてみることを狙いとして開講した講座であるが、25年間の活動の中でその答らしきものを得られたと考えている。

742 743 744 750 751 753 受講生の殆どが高学歴者で、教職に関わるものや、研究者、留学生が特に多いのが特徴である。彼らは、日常的にコンピュータを使用し、研究活動などに生かしているが、操作の過程が全く見えないコンピュータの使用には随分不安感を覚えていて、それが長期間蓄積していることでストレスを感じている部分がある。このような生活の中で、そろばんを学び上達していく中で、操作が明快であり自身で確認しつつ答えを導き出す計算システムは、彼らにとっては大きな驚きであり、その間のギャップを感じさせるものである。そろばんの学習を続けていく中で、自身の中に計算能力が備わり、暗算の能力も確保できてくることは、自分に対する自信となって、精神的安定にもつながっていくことに少なからぬ驚きを覚える。

755 756 757 759 760 764 科学が発達し、機械万能の社会に傾斜していく過程で、自分の持つ力を使って計算を行えるという事実を自覚した時に、そろばんによる計算力を認識すると共に、人間が本来持っている素晴らしい能力を再発見することになる。そろばんを学習することで、自分自身を見つめなおすことにもなる。彼らは、そろばん学習を通じて、素の人間が持つ生きる力に改めて気付くという効果を認識することが出来た。

765 767 768 769 770 772 成人した研究者レベルの学習者がこのような意識を持つのであるから、成長過程の子供たちにとって、そろばん学習の持つ意義はもっと大きいと考えていい。特に、基礎学力の構築時に、自分の力で問題解決能力を高めていくことは、自信につながるし、将来の知的活動を容易にしていくことでもある。

773 774 778 781 782 780 また、そろばんは、世界性があり、普遍性を持ち現代性をも併せ持つということも、彼らから教わった。受講する外国人は、そろばんを東洋の高度な異文化であり、特異な計算技術であるといい、とてもヒューマンなテクニックであると評してくれる。

■そろばん学習が、特に子供たちの脳の活性化に有効であり、情緒を安定させ、学習意欲の向上にも役立つことを知って、多くの受講生は、母国に帰った後、身近な人たちにそろばん技術を伝える活動を行いたいという。

■世界中の国々が、教育成果の向上をいかに実現させるかで課題を抱えているが、そろばん学習の有効性を認めて、自国の教育力向上に役立ててくれれば有り難い。今回の報道は、5月の連休明けに読売新聞大阪本社の動画ニュースで見ることが出来る。

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2010年4月17日 (土)

No.292 (社)大阪珠算協会理事会開催される at O.C.C.I.

712 713 711 4月17日、平成22年度第1回常務理事会が開催され、続いて、第1回理事会が開かれた。(社)大阪珠算協会では、毎月定例常務理事会と理事会を開催し、3月と5月には総会を開催している。3月は次年度の事業計画と収支予算の両案を審議し、5月は、過年度の事業報告と収支決算について審議を行う。役員の改選は2年ごとに行い、本年3月が改選期であった。

■今日の常務理事会と理事会は新しく選出されたメンバーが多く、新鮮な雰囲気であった。毎回の議事は、常務理事会で審議を行った後、理事会に議案として提出され、審議の上承認を得て成案となる。議長は、常務理事6名が輪番で務める。

704 705 706 理事会の冒頭では、森友(会長)が珠算界の現況と情勢について分析と報告を行い、最新情報の共有を行っている。内容は、地元大阪、近畿の珠算教育界の動きを中心にして、日珠連の活動から全国連合の活動まで多岐にわたる。さらに、算数教育界や教育行政に関する情報もその守備範囲に入れられる。

■これらの情報の内重要なものは、リアルタイムで本ブログに掲載されると共に、大珠協のHPにも掲載される。一定のタイムラグは生じるが、大珠協の月報にも過半のものが掲載されることになる。また、ブロック長と理事会メンバーを通じて、構成員に後刻周知される。情報伝達のネットはかなり細かく整備されている。

707 708 710 5月に開催される総会では、上述の通り事業報告と収支決算についての承認を求める議案と、一般社団法人への移行に伴う、新定款の制定について承認を求める議案が審議される。この新定款は現行の定款とは脈絡なく、全く新しく制定されるもので、「一般社団法人と一般財団法人に関する法律」(平成20年12月1日施行)に準拠して作成した。現行のものが、準拠法がなく民法の一般的支配の下で作成されたものとは、内容において随分差がある。十分の時間を掛けて、内容の充実を心がけて作成したもので、その完成度はかなり高いものがある。用語も平易を心がけ、絶対的記載事項にないものは記載しないで、理解いやすい内容を目指した。多くの人に読まれることを望みたい。

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2010年4月10日 (土)

No.291 平成21年度学校支援活動報告会開催される at O.C.C.I.

686 688 690 691 693 694 4月9日、平成21年度学校支援珠算指導活動の報告会が開催された。大阪府下の各団体から45名の学校出講指導者が参加し体験談を披露した。冒頭、特別委員会の山根氏が開会の挨拶を行い、続いて、同委員会の森友が珠算界の状況について報告を行った。

■参加者は全員が学校への出講指導を行った人たちで、学校での指導を行う中で実体験した特色や参考になる事項について、5名の先生方がスピーチを行った。その後、森友の司会で参加者全員に順次発言してもらった。

695 696 697 698 699 700 総体的に、学校教育の中でのそろばん指導の重要性と意義は、多くの学校サイドに理解されていて、指導に対する協力度も高くなってきていることが分かる。校長や教頭がそろばん指導者と面談するケースも増えつつある。また、生徒たちの授業への参加意欲が強く、授業展開が行いやすい学校数も増えてきている。そろばん指導のプロを教室に招き、その指導技術の優秀性を評価し、学校のHPや学校新聞、クラスニューズなどで紹介するケースも増加してきた。

■授業後に、子供たちが書くサンクスレターは指導に当たる先生方にとっては得がたい思い出になり、疲れを癒す特効薬にもなっている。外部講師を招くことの教育的効果は大きいといわなければならない。

■今回の報告会での主な報告の内容は以下の通りである。
①いろんなタイプのそろばんを持参して子供たちに実際に使わせてみたが、そろばんの理解を促進させたようである
②校長にも授業に参加するように依頼することで、教室での指導に関する共通認識が生まれたようである
③そろばんに興味を覚えてくれれば十分という学校サイドの考えには納得した
④大阪日日新聞が堺市の八上小学校に同行取材を行ってくれた
⑤同小学校HPにも授業風景が掲載された


⑥授業を行う担任が、小さい声で話すことで効果を出している現場を経験した
⑦考えるそろばん・・3つの珠でどんな数が作れるか・・の指導が好評を得た
⑧英語の実験指導校で、次回は英語での読上算を行ってみようと考えている
⑨そろばんを使った小数点の指導が好評であった
⑩校長の対応に学校間格差を感じる
⑪出講前の学校側との打合わせは入念に行っておくことが成果につながる
⑫1時限目の指導は、遅刻の心配があり避けるべきである
⑬おつりの計算で、補数を珠のカードで説明したが、効果があった
⑭次年度から、全国の全小学校にDVDを配布するが、事前に基本を指導しておいてもらうように依頼するのが効果につながるかも・・
⑮担任のクラス運営力に格差があるが、是正の工夫はないのだろうか
⑯行政に、3・4年生にそろばん配布を求めてもらいたい
⑰教員のそろばん指導力確保を同時進行で急ぐべき
⑱暗算の必要性を分からせる努力を行っている
⑲3時間もらえれば基本指導が完璧に行える
⑳全校あげてそろばんに注目している学校があった。1年生の3学期からそろばん指導を行っている

■以上のほかいろんな報告があったが、実際に現場でしか知りえないような内容のものがあり、出講指導の必要性と意義を改めて認識することが出来た。小学校の中学年で、そろばんを使った計算技術の存在を知らしめることは、筆算中心の算数・数学教育を受ける子供たちに、考える幅を広げることにもなり、今後の学習の中で何らかの役割を演じることにもつながるのではないかと期待する。


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2010年4月 4日 (日)

No.290 近畿連合 拡大委員会開催される at Bentencho

Img 4月3日、近畿珠算強化連合会拡大委員会が全珠連大阪府支部で開催された。参加者は、日珠連の森友・西・山根・益田・志賀(大阪)、藤本・杉本(兵庫)、内海(京都)、花井(奈良)、堀江(滋賀)、古垣(和歌山)、全珠学連の岡田(大阪)、全珠連の澤田・桜井・山口・西林(大阪)、蔵本・嘉島(兵庫)、辻村(和歌山)、森(滋賀)、吉川(奈良)、江藤(京都)、(株)新通前田、(株)朝日プリント山田の各位であった。

■冒頭で、(社)大珠協 森友(会長)から珠算界の情勢報告を行った。
骨子は、2009年度の年間軌跡を総括してみると、2010年度の業容を予測することが出来、珠算教育的評価が拡大することが予想される。同時に、近畿エリアの珠算教育強化の活動規模と効果は一回り大きくなることが期待される・・・とした。

Img_0001 2009年度の軌跡内容は下記の通りである。
①PR事業の(各団体)重層的展開(2年間)
②新学習指導要領重点項目の先行実施に伴い、21年4月から4年生でのそろばん指導が始まった
③尼崎市43全小学校でのそろばん指導が21年4月から始まった
④各種検定試験の受験者数が増加傾向を保っている・・各団体の財政状況に好影響を与えている
⑤学校支援珠算指導活動依頼校が急増している
⑥マスメディアの珠算報道が再び増加してきている

520 521 522 全国の珠算教育界において、近畿エリアの活躍と成果は他のエリアに比して群を抜いて高水準で推移している。最近の指標では、19年度と20年度の年間1・2・3級検定(日商)受験者数比較では、東海エリアは102.2、関東エリアは103.9、近畿エリアは109.3%となっている。近畿2府4県の、3団体所属指導者数は1300名強である。12年前から、近畿圏の指導者が醵金を募り知恵を出し合って、合同事業の長期展開を行ってきたことが、この各エリア間の数字の開きをもたらしてきたと考えられる。特に、PR事業の長期間の展開は全国に類を見ない、特筆すべき活動である。

■議案としては、
①2010年度PR展開の原案承認の件
②近畿連合役職案の承認の件
代  表・・森友 建(大珠協)
副代表・・澤田悦子(全珠連)・山根正司(東大阪)
会  計・・岡田良章(全珠学連)
監   事・・西 博三(大珠協)
事務局・・全珠連大阪府支部 西林義夫(全珠連)
③近畿珠算強化連合会総会について

523 554 560 以上の諸議案を質疑の上、全案が承認され、5月16日に開催される総会で審議の上承認をえることとなる。総会後の研修会では、市議会議員井上英孝、府議会議員西田 薫の両先生を招き、80分のトークを行って、教育行政と珠算教育強化の連携のあり方を考えることになる。近畿エリアが、今後も、全国珠算界のパイロット役を果たして行けるように知恵を絞りたい。


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