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2010年3月29日 (月)

No.288 日本数学協会との懇談会 at Tokyo Forum

659 657 658 660 661 663 664 665 651 3月28日、東京フォーラムで、日珠連と日数協の懇談会が開かれた。両者の今後の共同研究の進め方について、具体的な内容の検討と、研究日程を調整した。日珠連サイドの出席者は、森友前理事長、森田理事長、草柳委員長、田村聡子委員、中山専務であった。日数協サイドからは、上野会長(関孝和数学研究所所長・京都大学大学院名誉教授)、岡部副会長(埼玉大学教授)、有田幹事(多摩第二小学校教諭・算数教育研究者)、小川幹事(四日市大学教授・関孝和数学研究所副所長)、河野幹事(国際総合研究機構・ブレインリサーチ)が参加した。

■冒頭、第二次そろばん有識者懇談会を発展的に解消して、日本珠算連盟と日本数学協会が順次研究テーマを決めて共同研究を行い、研究結果を公表していくという、研究スタイルに変更することで両者の合意を確認した。

647_2 648 649 650 652 653 第1号の研究テーマは、「そろばんをフル活用した小学校1・2・3年生用算数教科書の作成」、第2号研究は、「珠算式暗算のメカニズム解明」、第3号は、PR用リーフレット2号「凄いぞ!そろばん元気レポート」作成(上野・小川両先生の寄稿原稿を収載)・・・とした。①と②は、研究期間は2年とし、原則毎月の研究会開催とした。

■また、①と②については、研究成果は日本語と英語版を作成して、海外に広く発信して、そろばんの教育的効果を世界に広めていくことを目指すこととした。

654 655 656 ①の新しく教科書を作成する目的は、教科書の中で(計算に関する部分では)そろばんを最大限に使えば、今までの教科書より教育的効果が大きくなるということを訴えることである。また、教育界に部分的にそろばんを入れた教科書を作成して、議論を行ってもらう材料になるような内容にする。具体的には、1年生から3年生までの間に、3桁×1桁と3桁÷1桁の計算が珠算式暗算で出来るようにする。そろばんでは3位数の加減算が出来るまでを指導して計算力を固める。4年以降については論理の積み重ねに重点を置くが、2桁×2桁の暗算能力は確保させたい。

■②については、研究会では毎回各種の専門家の考えを聞き、議論を深めていく。例えば、小学校での暗算指導はどのように行っているのか、脳科学者の考える珠算はどのようなものか、暗算チャンピオンの行っている暗算は・・・などについて、情報収集と研究を並行して行っていく。

■1年生から、そろばんで十進位取り記数法の原理を理解させる、タイルやおはじきの代わりにそろばんを活用して簡単な暗算の指導についても試みていく・・・など、そろばんならではの特性と利点を算数教育の中で最大限発揮させていくことを眼目としたい、という点でも、意見の一致を見た。日本人が作り上げてきた、そろばんでの計算技術の有用性を今一度検証して、そのいい部分を後世に伝えていくことが出来れば、今回の研究目的は達せられることになる。成果が待たれる面白い企画である。

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