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2010年3月31日 (水)

No.289モンゴルUBS放送がそろばんの取材 in Japan

Img 3月20日から2週間、モンゴルウランバートル放送局のクルーが取材に来日している。東京周辺での取材を行い、後大阪に入り、東大阪市内の精密機器メーカ、道頓堀界隈、民族博物館、司馬遼太郎記念館、心斎橋、大阪城などを報道取材し、帰京後東京周辺を再度取材して、4日にウランバートルに帰国する。

Img_0001 今回の取材内容は、編集後モンゴル全土に報道される予定で、春爛漫の日本各地の生の様子、特に中小企業の経営実態、日本のサラリーマンの勤勉さ、一般的な日本人の生活模様など、今の日本の状況を正確に映像と説明でモンゴル国民に理解させる企画である。その映像情報の中に、子供たちが学習しているそろばん教育の意義と有用性にも触れて、モンゴルの教育力強化にそろばんをつなげていこうという意図が含まれている。

■東京では、小学生がそろばんを学習している姿を紹介し、日本のそろばん塾の模様を紹介する部分もある。29日に、(社)大阪珠算協会森友会長が取材の責任者トウムルバートル・デレグ先生と大阪で会い、日本のそろばん教育の現状とこれからについて情報をお伝えし、モンゴル国民に当ててのそろばん教育進展を通じての両国交流を願うメッセージを収録してもらった。

Img_0002 既に、2008.6月に、モンゴル算盤協会が設立されて、ウランバートル文化教育大学の日本人教授山田氏の指導で、第54中学校、ナラン学校など数校でそろばん授業が行われている。2009.5月には、第1回モンゴルそろばんオリンピアドが開催されている。特に、小学校での基礎教育強化のためにそろばん指導を生かしていこうという機運が高まっていて、そろばん指導強化の方法について今後両国で調整していくことになる。

■モンゴルでは、今回来日したトウムルバートル・デレグ先生を中心にして、モンゴル囲碁協会、モンゴル将棋協会が運営され、「ニッポン・ニュース」(月間新聞)などが発行されている。また、同先生は日本語が堪能で、司馬遼太郎さんの作品も数冊がモンゴル語に翻訳され出版されている。また、日本の大相撲が国営放送で放映されるが、その解説者も務めている。同氏はモンゴル国立大学言語学部を卒業し、モスクワ大学所属アジア・アフリカ大学に留学、東京外国語大学にも留学し、完璧な日本語を習得している。

■今後は、両国にとって、モンゴル国内で指導できるそろばんの指導者をいかに育成していくのかが課題となる。JICAなどにも働きかけて、日本人指導者の同国への派遣や、モンゴル指導者の日本でのそろばん研修の道を探っていきたい。世界諸国が課題とする教育再生実現のためのテコとしてそろばん指導が役立つ日が来ることを祈りたい。

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2010年3月29日 (月)

No.288 日本数学協会との懇談会 at Tokyo Forum

659 657 658 660 661 663 664 665 651 3月28日、東京フォーラムで、日珠連と日数協の懇談会が開かれた。両者の今後の共同研究の進め方について、具体的な内容の検討と、研究日程を調整した。日珠連サイドの出席者は、森友前理事長、森田理事長、草柳委員長、田村聡子委員、中山専務であった。日数協サイドからは、上野会長(関孝和数学研究所所長・京都大学大学院名誉教授)、岡部副会長(埼玉大学教授)、有田幹事(多摩第二小学校教諭・算数教育研究者)、小川幹事(四日市大学教授・関孝和数学研究所副所長)、河野幹事(国際総合研究機構・ブレインリサーチ)が参加した。

■冒頭、第二次そろばん有識者懇談会を発展的に解消して、日本珠算連盟と日本数学協会が順次研究テーマを決めて共同研究を行い、研究結果を公表していくという、研究スタイルに変更することで両者の合意を確認した。

647_2 648 649 650 652 653 第1号の研究テーマは、「そろばんをフル活用した小学校1・2・3年生用算数教科書の作成」、第2号研究は、「珠算式暗算のメカニズム解明」、第3号は、PR用リーフレット2号「凄いぞ!そろばん元気レポート」作成(上野・小川両先生の寄稿原稿を収載)・・・とした。①と②は、研究期間は2年とし、原則毎月の研究会開催とした。

■また、①と②については、研究成果は日本語と英語版を作成して、海外に広く発信して、そろばんの教育的効果を世界に広めていくことを目指すこととした。

654 655 656 ①の新しく教科書を作成する目的は、教科書の中で(計算に関する部分では)そろばんを最大限に使えば、今までの教科書より教育的効果が大きくなるということを訴えることである。また、教育界に部分的にそろばんを入れた教科書を作成して、議論を行ってもらう材料になるような内容にする。具体的には、1年生から3年生までの間に、3桁×1桁と3桁÷1桁の計算が珠算式暗算で出来るようにする。そろばんでは3位数の加減算が出来るまでを指導して計算力を固める。4年以降については論理の積み重ねに重点を置くが、2桁×2桁の暗算能力は確保させたい。

■②については、研究会では毎回各種の専門家の考えを聞き、議論を深めていく。例えば、小学校での暗算指導はどのように行っているのか、脳科学者の考える珠算はどのようなものか、暗算チャンピオンの行っている暗算は・・・などについて、情報収集と研究を並行して行っていく。

■1年生から、そろばんで十進位取り記数法の原理を理解させる、タイルやおはじきの代わりにそろばんを活用して簡単な暗算の指導についても試みていく・・・など、そろばんならではの特性と利点を算数教育の中で最大限発揮させていくことを眼目としたい、という点でも、意見の一致を見た。日本人が作り上げてきた、そろばんでの計算技術の有用性を今一度検証して、そのいい部分を後世に伝えていくことが出来れば、今回の研究目的は達せられることになる。成果が待たれる面白い企画である。

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No.287 日本珠算連盟臨時総会が開催される in Tokyo

567 568 571 572 573 580 3月27日、東京外苑前の日本青年館で、日本珠算連盟第10回臨時総会が開催された。当日の議案は、22年度事業計画案と収支予算案、定款・規約・規則・制度などの一部改正、22・23年度日珠連体制、理事長選挙などであった。

報告事項は、有識者懇談会の活動、各部・委員会からの報告、21年度連盟会員などの加入状況などについてであった。

589 590 592 600 603 606 冒頭、宮城日本商工会議所常務理事が挨拶を行い、続いて、森友日本珠算連盟理事長が珠算教育界の情勢・22年度の経営方針・収支予算編成の要諦などにふれる挨拶を行った。続いて、議事に入り諸議案を審議し、夫々の内容についての質疑の後、全議案の承認を得た。

623 624 625 626 627 628 理事長の選任は、大橋(北海道・東北)、森田(関東)、舩橋(北信越・東海)、西(近畿)、松江(中国・四国・九州)の各氏のうち舩橋候補以外の4候補者を被選挙人として投票を行い、関東選出の森田氏が選ばれた。22・23年度の日珠連組織運営の責任者となる。なお、監事は、林(高岡)、田口(むさし府中)、田中(大阪)の3氏が就任した。会計担当理事は平瀬(福井)氏が留任となった。中山専務理事も続投である。

629 630 631 632 633 634 18・19年度は財務担当副理事長として、20・21年度は理事長として日珠連組織の舵を預かって、4年間の運営を行った。その間、珠算界が進むべき道を定めることに過半のエネルギーを費やしてきた。今や、珠算人が、そして、珠算界が何をなすべきか、大方の先生方に理解されてきたと考えている。このことが、この総会を機に組織運営の責任者としてのバトンを後任に引き継ぐことにした所以である。

640 641 636 637 638 639 総会の最後に、理事長の辞任挨拶を行ったが、その概要は以下の通りである。安政4年に岩手県に生まれ、内務・外務大臣、満鉄総裁を経て、東京市長(知事)を務めた後藤新平(近代日本をデザインした男といわれる)が次のような言葉を残している。
“早し良し、ちょうど良し危なし”・・・ちょうどよいときに辞めようと時機を計っているうちに、時機を失してしまうものである。
この、後藤が残した格言の趣旨に沿った、今期末での辞任決意であった。
4年間、全力を投じ全知を傾けて、巨大な全国組織(4200名)を前進させるためにがむしゃらに突き進んだ実感と感慨が残る。その間、多大の支援と協力を得た多くの指導者に心から感謝したい。この間の活動履歴は本ブログにほぼ完全に収載されている。

642 644 646 4月以降は、社団法人大阪珠算協会の会長職(任期は2年)を預かり、一般社団法人への組織再編成を行い、新たなる珠算教育強化の実現に向けて、再出発を行う。Img_2

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2010年3月22日 (月)

No.286 第38回近畿珠算競技大会と近団連幹部会が開催される at K.C.C.I

564 565 566 3月21日、第38回近畿珠算競技大会が京都商工会議所で開催された。本大会と平行して、近団連幹部会が開かれた。参加者は、大阪・・森友・西・山根・巽・日浦・大西、兵庫・・藤本・杉本・竹内、京都・・伊藤・小西・湯川・内海、奈良・・坂本・荒木・花井・西村・澤田、和歌山・・古垣、滋賀・・堀江、の各メンバーであった。

■冒頭、日珠連森友理事長から日珠連事業と珠算界の情勢について総括・報告を行った。審議した議案は次のような事項であった。
①22年度事業概要➠第39回近畿珠算競技大会を和歌山で開催する/22年度から伝票算の1・2・3級検定試験を年3回実施する/珠算実践発表会を京都で開催する/PRチラシを作製し斡旋する/日本数学協会に賛助会員として加盟し事業を支援する。
②21年度収支決算書案の審議を行い、続いて、22年度の収支予算書案を審議した。積極経営を維持・継続するために会費の値上げを盛り込んで収支を整え、6月開催の総会で承認を求めることにした。
③22年度総会を6月13日に奈良で開催する。
④近畿連合の活動については、拠出金各人1万円の徴収と5月16日に開催される総会の内容について報告し協力を求めた。

Img_0001 近団連の活動は年々活発になり、近畿2府4県の日本珠算連盟加盟各団体間の連携と事業の共催は、近畿一円の珠算学習者の増加と完全にリンクしてきている。過日明らかになった、日本珠算連盟の各ブロックエリアごとの上級検定試験受験者数対前年比(20年度と21年度)は、東海ブロック102.2%/関東ブロック103.9%/近畿ブロック109.3%である。近畿ブロックエリアの受験者数が他のブロックを大きく引き離して上昇していることが読み取れる。

■なお、22・23年度のトップ人事は、理事長に藤本先生(兵庫)、副理事長に堀江(滋賀)・古垣(和歌山)の両先生の就任が提案され了承された。6月開催の総会で承認を得ることになる。22年度も、近畿の3団体(日珠連+全珠連+全珠学連)が糾合して組織している近畿連合と緊密な連携を保ちながら、さらに珠算教育強化の実を上げていくことになる。

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No.285 21年度大珠協総会が開催される at O.C.C.I

300img_7185 300img_7186 300img_7187 300img_7191 300img_7188 300img_7233 3月20日午後2時から(社)大阪珠算協会21年度通常総会が商工会議所5階で開催された。本会の議案は、①22年度事業計画(案)と収支予算(案)の審議 ②一般社団法人への移行についての審議 ③役員改選に関する審議・・の三つであった。

■①と②については、夫々の提案理由と説明の内容についていくつかの質問があり、執行部からそれらに答弁を行ったのち採決し承認を得た。③については、20・21年度役員が定款の規定に基づいて辞任した後、推薦委員会中尾委員長から22・23年度役員の名簿が読み上げられ、採決を行い承認された。

300img_7235 300img_7242 300img_7245 300img_7248 300img_7249 300img_7251 21年度までは、協会の運営責任者は大阪商工会議所専務理事が協会の会長としてその任に就いていたが、22年度からは珠算人がその任に当たることになった。総会終了後に開かれた新役員による役員会で、会長、副会長、常務理事の選任が選挙で行われた。新執行部は22名の理事、3名の監事で構成され、大阪商工会議所灘本専務理事には特別顧問としてご教示をいただくことになる。

562 561 563 初代協会会長には森友、副会長には西・益田、常務理事には志賀・馬場・西川善・法橋・西川春・上山の各先生が選出された。続いて、常務理事の担当部門を決め、各事業部の担当理事を決めた。各理事は本部委員の選任作業に入ることになる。今期の監事は、田中・永井・上杉の各先生が就任した。最後に、22・23年度の各種会合への出席者の選定を行った。

■公益法人改組の中で、当協会は一般社団法人への移行を決断して、今次総会で承認を得た。20年秋から積み重ねてきた移行に関する検討作業と平行して新しい定款の制定作業も順調に進んでおり、最終的な微調整を行った後、ブロック長会での説明、役員会での承認の後、収支決算・事業報告に関する説明会を経て、5月開催の通常総会で新定款の承認を求めることとなる。

Img 5月総会での新定款承認の後、具体的な移行に伴う諸手続きに入り、大阪府の承認を得た後、一般社団法人大阪珠算協会としての活動が始まる。指吸会計グループと桑野顧問税理士と連携しながら、複雑な申請書類の作成・提出などの作業を慎重に行っていく。22年度後半に諸手続き・承認・移行作業などが完了して、新しい大阪珠算協会の歴史が始まることになる。
*写真は、内田情報担当理事の撮影したものを使用した。

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2010年3月15日 (月)

No.284 近畿連合10人委員会開催される at Bentencho

Img 3月15日、近畿珠算強化連合会の10人委員会が開催された。参加者は、日珠連から森友・西・山根・藤本、全珠学連から岡田、全珠連からは澤田・山口・桜井・西林の各先生と新通前田副部長が参加した。

■議案は、
①22年度PR事業展開の内容検討➠一年間の展開内容は貼付した出稿予定と内容のまとめを参照 ②4月3日開催の近畿連合拡大会議での議案を審議した。当日の主たる議案は、22年度PR事業内容の審議+近畿連合の代表者選出についての審議である ③5月5日開催予定の同拡大会議では、21年度事業報告と収支決算、22年度事業計画と収支予算案をそれぞれ審議し総会への上程を準備+5月16日開催の総会への参加者確認など ④5月16日に開催される近畿連合総会時の役割分担+研修会の企画・・などを討議し、それぞれの結論を得た。

■5月16日に開催される総会時の研修については、昨年が大阪府教委松元先生、一昨年は小野市教育委員会服部先生、その前年は尼崎市教育委員会の徳田先生を招き、講演と討議を行った。今回は、大阪府下の学力向上に具体的に貢献するべく、新しい企画案を検討した。テーマは、「公教育におけるそろばん指導の強化策」とし、形態はトークとした。16:00~17:20までの80分を使っての、当日の参加者も加わり双方向で議論を交わす形式にする予定である。

■ゲストは、目下交渉中であり、決まり次第ここに書き加えることにする。3月9日には、大阪市議会の定例文教経済委員会で、井上英孝議員から、小学校でのそろばん指導の強化について質問が行われた。3月15日には、大阪府議会の定例教育常任委員会において、西田 薫議員からそろばん教育強化で学力向上の実現を図ることを中心にした質問が行われた。

■大阪における教育再生の実現を期する教育行政に、珠算界がいかにコミットしていくのか、出来れば、今回の研修会で探っていきたい。

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2010年3月13日 (土)

No.283 21年度学校支援活動の総括 in Osaka Prefecture

Img 平成12年度から、大阪府下の珠算3団体が協力して、小学校算数科の中でのそろばん指導を効果的に行うために、学校支援珠算指導活動をスタートさせた。まずは、3団体に所属する珠算指導者から希望を募り、小学校へ出講する人材を確保した。次に、各小学校の校長、3年生の学年主任、担任に当てて、学校支援活動への依頼を呼びかける文書を6月と10月に発信した。

■その呼びかけに応えて、初年度には、大阪府下の53校から出講指導の依頼が入り、各学校での指導を終えた。毎年1月中旬には、出講する珠算人を集め、打ち合わせ会を開催、4月中旬には、報告・反省会を開催してきた。

548 550 551 依頼校数の推移は、53➠64➠86➠106➠110➠124➠139➠156➠143➠189
と、年次ごとに増加してきた。特に、21年度は今までの最高値を大幅に超えて新記録となった。その理由としては、大阪府教育委員会がこの活動に強い理解を示し、6月に各市町村の教育委員会宛に当該活動への理解と活用を呼びかける文書を発信したことがあげられる。また、政令指定都市である大阪市の教育委員会も深い理解を示していることも上げてよい。今一つは、21年4月から、新学習指導要領の重点項目の先行実施が始まり、そろばん指導もその中に含められたことである。

552 555 559 今年度の依頼内容には、3年生に加えて4年生でのサポートも含まれるようになった。もちろん、いずれの場合もそろばん指導が基礎計算力確保に有効であることから、大阪府下の小学生の学力向上につなげていこうという意図が感じられる。

■毎年のことであるが、出講後には、各指導者から報告書が提出されてくる。その内容を読めば、学校内におけるそろばん指導についてのとらえ方や熱意のほどが読み取れる。年々、学校経営に携わる校長・教頭・担任の先生方の珠算指導に対する理解度は向上していて、指導場面での担任他の協力も強まってきている。報告書の中からいくつかの内容を書きとめておく。

■①担任がそろばんの有段者や1級合格者であるのに、なおかつ依頼をしてくれるケースが散見される ②前年に使った資料を今年も使ったが、兄姉が保管していたため、それは見たことがあると言われ、毎年新らしい資料にしなければと反省した ③出講を通じて、担任のそろばん指導力確保の必要性を痛感する場面がある ④そろばん指導をフリー参観の日に組み込まれて、貴重な対験となった ⑤本年から用意された講師用のネームカードを着用したが効果的であった ⑥校長室での丁重な応接を受ける事例が増えてきている ⑦「凄いぞそろばん」の校長宛配布が効果的であるので、全依頼校分を次回からは用意して欲しい ⑧そろばんの授業風景を「学校通信」や「学級通信」に掲載されるケースが多くなった。また、近隣の学校からそれらの通信を見ての問い合わせがされる事例がでている。

■⑨出講者への応対・応接は、学校間でかなり格差が出てくる ⑩算数科の先生から、1年生の3学期にそろばんを教え始めていることを知らされびっくり ⑪生徒たちの受講態度は年毎によくなってきていることがうかがえる ⑫そろばん指導が算数科にとって効果的な働きをする、或いは教育的効果につながる、基礎基本の構築に有効であると考えている校長・教頭が増えてきている・・・・以上のようなことが、報告書を通じて読み取れる。

■10年目の活動が終わろうとしているが、子供たちの学力向上のためには、この活動は有効に作用していることを実感する。出講される指導者の先生方は、自分の事を顧みず、奉仕精神での本事業への参画をしてくれているわけで、心からの感謝の意をささげたい。これら先生方は、社会貢献の尖兵であり、日本の教育再生を実現させる精鋭でもあることを忘れてはいけない。

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2010年3月10日 (水)

No.282 大阪市議会でそろばん指導に関する質疑応答 at Osaka City Council

Img 3月9日、定例大阪市議会の文教経済委員会で、井上英孝議員(文教経済委員・運営理事)からそろばん指導についての質問が行われた。質問の要旨は次のような内容(ここでは概要のみ記載する)であった。なお、当日の質疑は4日ほど遅れて、大阪市議会HP上で映像で視聴できることになる。また、議事録の形で読むことも可能である。

■質問①
先ほども全国学力・学習状況調査について触れたが、本市の課題の中でも、基礎・基本の定着が上げられている。中でも読み・書き・計算などの基礎・基本の反復、徹底を図ることを重点的に取り組んでいくと聞いている。計算といえば、私の子供の頃の経験によると、真剣にそろばんをやっている友達は頭の回転が速かった。そろばん学習を通して、位取りや数の概念を確かなものにすることは、計算の基礎・基本を定着させていく過程でとても大事なことであるし、暗算力が向上し計算力が高まる。また、そろばん学習は集中力がつき、脳が活性化するなど、子供たちにとってその効果は大変大きいと聞いている。計算力を高める上でも、そろばん教育に力を入れていくことが必要ではないかと思う。小学校の「そろばん」の指導は、どのようになっているのか。現状を聞きたい。

■教育委員会の初等教育担当課長からの答弁では、小学校学習指導要領解説では、そろばんが古くから我が国で用いられており、珠を操作することによって、整数や小数を表すことができる便利な道具であること、計算の仕組みが分かると、加減乗除の計算に生かすこともできることなど、「そろばん」のよさについて述べられている、とした上で、指導内容の詳細と指導時間数などについての詳細が説明された。

■質問②
今お聞きした、小学校での「そろばん」の指導時数は大変少なく感じる。少ない時数でも中味の濃い指導をしていただきたいと思うが、小学校では、各学級担任が算数の指導をし、そろばんも教えている。そろばんが得意な担任が教える場合はよいが、得意でない担任が教える場合は、子供の技能の習得にかなり差が出るのではないか。珠算教育連合会が「そろばん」指導の講師を派遣していると聞いている。専門家を活用することで「そろばん」の学習をより効果的に進めることが出来るのではないか。専門家の派遣について、各学校に周知していくことが必要であると思うが、どうか。

■担当課長の答弁では、「大阪市学校支援人材バンク活用事業」の実施、各学校での当該事業の活用について述べ、質問者(議員)指摘の珠算教育連合会の方も、この人材バンクに「珠算指導のサポート」として登録してもらっている。平成21年度は、登録された講師の方々等の力を借りて、市内小学校67校が算数の授業で、そろばんの仕組みや使い方について指導を受けている。また、珠算教育連合会からは、人材バンクとは別に、毎年春に講師派遣の案内が各学校に届いている。教育委員会では、校長会等の場で、この案内を周知し、珠算教育連合会の講師派遣が活用されるようにしていきたい、と回答した。

Img_0001 質問者の井上英孝議員は、要望として、珠算教育連合会に聞くと、指導に当たる珠算指導者は自身の校下にある小学校へは派遣されないと聞く。理由は、校区の近くの珠算教室が営利目的で活動することのないように、という配慮からである。しかし、そのために、遠方からの講師が出向き、交通費等が発生する場合が出てくる。このようなこともふまえて、「そろばん」の学習をより効果的に進めることができるよう、また、学校が積極的に専門家を活用できるように、講師の活用については、教育委員会として、今後も配慮が必要であろう、と要望事項を締めくくった。

■そろばん指導の効果を説き、小学校でのそろばん指導の効果的な実践の方法として珠算指導者の派遣指導を推進することを教育委員会に求める内容の質疑と要望であった。全国一斉学力テストの成績が他の府県と比べて遜色の目立つ大阪市の教育行政の在り方を考える時に、珠算指導者の専門的指導技術をもっと活用するという施策があっていいのではと考える。

■大阪市議会の定例委員会でそろばん指導のあり方が議論されることは、極めて珍しいことである。今後は、具体的に、そろばん指導の徹底を期すための方策をもっと議論して欲しいし、珠算界の人的エネルギーが大阪市の子供たちの学力向上に役立つとすれば、これに過ぎる喜びはない。

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2010年3月 9日 (火)

No.281 21年度3月正副理事長会、総務会が開催される in Tokyo

546 547 545 543 542 541 3月8日、日本商工会議所研修室で、21年度3月定例正副理事長会と最終回総務会が開催された。これらの会議では、3月27日に予定されている22年度事業計画+収支予算案+役員改選を審議する第10回臨時総会で、一連の議案を十分に審議・承認を受けるべく準備を行った。

■両者の会議では、次のような議案を審議した。
①第2次有識者懇談会は発展的に解消して、日本数学協会メンバーとの共同研究に重点をおいた研究活動を行うこととした。また、今後は、日本珠算連盟の学術顧問団(シンクタンク)的な色合いを加味しての展開となる。共同研究の第1弾は、小川 束教授が主導するそろばんを使った小学校2・3年生用の教科書を作成することとした。期間は2年間。第2弾は、岡部教授をチーフとした「珠算式暗算のメカニズム解明」とした。同じく期間は2年間。第1弾・第2弾共に、研究活動には、日数協サイドは上野・岡部・小川・有田・河野の各先生が、珠算人サイドからは、草柳・田村(聡子)・柳本の各先生が参加する。これからの作業工程や、具体的な研究のあり方については、3月28日に開く懇談会で決めることになる。

540 539 538 ②22年度開催予定の名人位決定戦(茨城県)には、文科大臣の臨席を依頼することとした。③日本数学協会賛助会員の勧奨を行う文書を各団体に発信することにした。④上海万博での珠算公演に対しては、後援依頼に応じて対応することとした。⑤思考力検定試験が11月3日に行われるが、求めがあれば各ブロックで開催会場の確保に協力することとした。⑥定款の一部改定、規約・規則の一部改訂などの原案を承認した。⑦21年度の日商主催珠算能力検定試験1~3級受験者数が確定した。118383名であり、対前年比は8.3%の増加である。

022 021 182 来る総会では、改選に伴って新しい執行部が決まり、活動が始まるが、珠算指導強化➠日本の教育再生に寄与➠社会的貢献の実現・・・という図式を常に意識し、各自が品位と品格を失わないように留意しつつ、珠算指導を通じて、日本を担う品性豊かな日本人を作り出すように死力を尽くしてもらいたい。

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2010年3月 3日 (水)

No.280 桑野顧問税理士並びに税理士法人ゆびすい泉岡氏と懇談 at O.C.C.I

Img 3月2日、(社)大阪珠算協会顧問税理士桑野氏+指吸グループ税理士法人指吸スタッフ泉岡氏+大珠協副会長森友が懇談した。内容は、公益法人改組に関する大珠協の対応についてであった。2008.12月から公益法人改組についての作業工程を作成して、具体的な検討作業を進めてきた。作業工程作成前には、大商専務理事で大珠協会長の灘本氏、桑野顧問税理士、指吸グループの司法書士法人・指吸税理士法人・指吸会計センターからの3名のスタッフ、大珠協対応委員会、森友・西・山田各副会長、大商人材開発部吉田部長・森松課長、西井事務局長の間で種々調整を行い、方向性の荒組を行ってきた。

■十数回の研究・検討会を重ねて、最終的には、一般社団法人への選択と公益社団法人への選択のメリットとデメリットの対比表を作成し、役員会で一般社団法人への道を選択する決断を行った。その選択の決断については、2月20日に開催された定例の総会に向けた事業計画案と収支予算案の説明会で、報告と説明を行って、参会者の了解を得た。今後のスケジュールは、3月20日に開催される通常総会において、議案として提案し、審議を受け承認の後具体的な作業に入ることとなる。

■今回の作業は、平成20年12月1日に施行された法律「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」にのっとり進められてきた。二者択一の選択作業と同時進行で、一般社団法人への移行を行う際に必要な新定款の作成についても十数回の研究・討議を積み重ねて内容の精度を高めてきた。

Img_0001 今回の懇談も、ほぼ完成に近づいている新定款の内容を今一度精査して万全を期するという目的の元に開催した。新定款については、現行の定款、平成21年11月に内閣府から示された「定款モデル」、平成20年12月1日施行の「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」などに基づいて作成されている。もちろん、当協会の独自性や特徴を十分に加味した上で原案作りを行ってきた。

■今回の懇談では、新定款のクオリティを高めるための議論があり有意義であった。また、現在作成済みの収支予算案についても、4月以降に全面的に組み換えを行って、新しい組織に求められている新方式の予算書に作り変えていくこととなる。この作業は、協会+指吸グループ+桑野顧問税理士が夫々作業を分担して、形を整えることになる。この作業の分担や作成にかかる基本理念の確認を十分に行うことが出来た。

■22年度からは、今まで以上に活力のある、珠算教育強化の運営と活動を実現させるための土台が出来上がってくる。エネルギーを集中投入して、大阪エリアでの珠算教育強化の実現を目指したい。

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2010年3月 1日 (月)

No.279 近畿連合10人会開催される at O.C.C.I

Img Img_0001 3月1日、大珠協事務局で、近畿珠算強化連合会10人委員会が開催された。出席者は、日珠連は森友・西・藤本・山根、全珠連は桜井・澤田・山口・蔵本、全珠学連は岡田、新通から前田の各氏であった。

Img_0002_3 3団体が協調して活動するための組織として、全国的には全国連合があり、近畿エリアをカバーする組織としては近畿連合がある。また、大阪府下をカバーするための組織としては大阪連合がある。第2番目の近畿エリアを統括する組織の近畿連合での基本方針の策定や施策の原案作りに当たっている集団が10人委員会である。

Img_0003 今日の議案は、①21年度PR事業の残存部分の再確認 ②22年度PR活動原案の審議 ③5月開催総会の内容・・・の三つであった。

■①21年度の残存企画は、
*KTVスポット後半分・・3/1~4/15・・15秒×24本
*KBS京都ラジオ・・2/22~3/5・・20秒CM×20本
*アカチャンホンポ店内放送・・2/1~3/7
KTVテレビスポット放送は、午前の人気番組「よーいドン!」内で10本を確保した。

■②22年度PR活動原案は、
*KTV(関西テレビ)放送・・15秒×92本➠620万円
*ABC(朝日放送テレビ)・・15秒×20本➠200万円
*MBS(毎日放送ラジオ)・・20秒×60本➠200万円
*KBS(京都ラジオ)   ・・20秒×20本➠ 20万円
以上のメディア媒体を使ってのスポット放送となる。なお、テレビCMフィルムは微調整を行い、“習い事はそろばんから”というテロップを画面に映し出すことにした。

■費用は1092万円となる。なお、朝日放送テレビの20本については、6月後半にスライドさせることを検討中であり、毎日放送ラジオの放送についても6月後半に移動させることを考慮している。

532 531 533 22年度も、全国的に見ると、日珠連が4700万円、全珠連が3000万円、近畿連合が1100万円、大珠協が1000万円を投じてのPR広報活動を行うことになり、20年度から実現した重層的広報活動が継続して行われることになる。22年度は、全体で1億円を投じて、PR(今何故そろばんなのかの説明)の効果を高めるための理想的な活動が現実のものとなる。珠算教育強化の実現が叶うかも知れない。なお、③総会時のイベントについては、次回に継続審議となった。

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