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2010年1月 5日 (火)

No.268 外国人29名が表彰式典で終了証を受賞 in Osaka

Img 1月17日に、大阪珠算協会の優良生徒表彰式典がメルパルクホールで開催される。約500名の各塾から選抜された優秀な生徒たちが保護者と共に一堂に集い、総勢1000名を超える。同式典の中で、同協会と大阪商工会議所共催の「外国人のための珠算講座」を受講している外国人受講生に1年毎の終了証が授賞される。

■本年は、受賞者一覧にあるように11カ国からの29名がステージに並ぶ。終了証はルーマニア人研究者のDan Irimescu (ダン・イリメスク)さんが代表受領する。彼は、現在、大阪大学大学院で研究者として活躍している。専門は物理学(エレクトロニクス)でPhDを持つ気鋭の研究者である。

457 受講生の中には、ダン先生のほかに、大阪大学大学院教授のチリ人のClaudio Vasquez (クラウディオ・ヴァスケッツ)(スペイン文学・スペイン語)さんと、同じく大阪大学大学院の教官(lecturer) で弁護士のブラジル人Marcelo Alcantara (マルセロ・アルカンターラ)(法律学)さんがPhDを保有している。

■3月にマスター(修士)過程を修了してドクター(博士)過程に進む人たちは次のメンバーである。
ブラジル人のMarina Oikawa (マリナ・オイカワ)さんは奈良先端科学技術大学院大学で情報工学(インフォメーション サイエンス)を専攻している。
インドネシア人のYuliana Lukamto (ユリアナ・ルカムト)さんは、大阪大学大学院で言語学を専攻。
ブラジル人のElisabeth Ishakawa (エリザベス・イシカワ)さんは、大阪大学大学院で情報工学を専攻。
インドネシア人のMalvin Handaya (マルビン・ハンダヤ)さんは、大阪大学大学院で電子工学を専攻していて、そろって春からはドクターコースに進む。

■現在すでに博士課程に在籍し、23年3月にPhDを取得する予定の研究者は、次の人たちである。
マレーシア人のShahida Shar (シャヒダ・シャー)さんは、大阪大学大学院の博士課程で、電気電子情報工学(光ファイバー)を研究。
マレーシア人のMahathir Mohamad (マハシア・モハマド)さんは、大阪大学大学院の博士課程で数学を専攻している。

■他に、高校の臨床心理士のシンガポール人、関西外国語大学のスペイン文学指導教官のペルー人、二胡奏者の中国人、小学校教師のアメリカ人とカナダ人、ポルトガル語教師のブラジル人など、受講生の顔ぶれは極めて多士済済である。

■科学・機械文明の中で生まれ育った現代人である彼らが、高等教育を受けつつ、日本のそろばんに強い興味を覚え、技術とその心を習得しようとして練習に励む姿は、日本人の目にはとても新鮮に映る。コンピュータを毎日駆使する彼らの心中には、バーチャルな世界に満足しきれない、そして何か満たされないものがあり、一方で、そろばんの中にリアリティーを実感して精神的満足を得るのかもしれない。彼らの練習する姿は、日本人がそろばんの持つ独特のぬくもりを思い出すきっかけにもなっている。

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