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2009年11月30日 (月)

No.258 第58回全国計算競技大会開催される at Tennouji Commercial High School

427 432 424 425 426 428 11月29日午前9時から大阪市立天王寺商業高等学校主催の第58回全国計算競技大会が開催された。全国から171名の選手が参加した。珠算部門の参加者内訳は、小学生22名、中学生22名、大学生25名、社会人43名、高校生48名の計160名であり、計算機部門は11名の参加であった。大学生の部には、韓国の建国大学4回生李 英姫さんが空路来阪し参加した。

■昭和27年に第1回大会を開催以来今回で58回を数える。天商OBで運営が行われ、昭和47年(第21回)からは計算機部門を新設して、珠算の達人と同じ問題で速さと正確さを競う光景は極めて珍しい。計算機部門の人たちは、暗算種目は対応の手立てがなく、このことは計算を機械で行う場合の正に限界を実感させてくれる。

429 430 431 本大会の特色のひとつに、規律と礼儀の遵守が実見できることがある。問題の配布と集配時に、「ありがとうございます」という挨拶が自然な形で選手間で交わされる。前回のカップ類の返還セレモニーでも、立ち居振る舞いの美しさが見て取れる。一つの道を究めることの大事さが学習できる場面でもある。

Img 当日は、日本珠算連盟代表として森友理事長が出席し概要次のような祝辞を開会式で述べた。

本日は全国から171名の選手の方々が参加していただきました。
選手の皆さんはもとより、引率の先生方、準備に当たられました委員の先生方に心から感謝しお礼を申し上げます。

2週間ほど前でありますが、新政権で文部科学大臣を務めておられる川端達夫先生にお会いし、お話しする機会がありました。川端大臣は近畿エリアから選出された衆議院議員で、京都大学大学院を修了されています。
どのように日本の教育を再生すれば、世界で活躍できるような立派な人間を作り出せるのかに、話題は集中しました。

本大会は、若い優秀な人材を育成することを目的に、学校サイドの理解と熱意で昭和27年から半世紀を越えて継続実施されて参りました。長年に亘る開催が日本の目指す教育再生に大きく貢献してきた事実から、学校サイドの先見の明と高い識見に敬意を表したいと思います。

川端大臣は「文化と伝統を守る」ことと「規律を守る」ことの重要性も強調されていました。伝統文化であるそろばんを規律正しく学習している選手の皆さんは、これら二つの大事な目標をともにクリアされていると考えています。

私は長年の経験から、“勉強(練習)の目的はその人の天職(life mission)(人生を如何に生きるのか? 人生において何をするのか?)を見つけ出すこと”であり、同時に、“学ぶ(練習する)ということは皆さんが見つけ出した天職を全うする力にもなる”と考えています。また、“皆さんが学んだ知識の総量(練習した量)と皆さんの志の高さは比例する”とも信じています。

従って、激しい練習を重ねておられる選手の皆さんは、立派な人物に成長する条件をすべて完璧に満たしている人材集団であるといっていいのではないかと思っています。

急がれる日本の国づくりに自分も参加するのだという気概を持ち、本日の競技にもベストを尽くしていただきたいと願っています。今日1日、長い戦いになりますが健闘をお祈りいたします。

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