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2009年9月22日 (火)

No.248 大珠協指導者講習会第2日目開催される at O.C.C.I

283 284 285 9月20日、大阪商工会議所で(社)大阪珠算協会主催の指導者講習会第2日目が開催され、約160名の受講者が各地から参集した。第1講は京都大学研究者 田中瑠璃子氏の講座で、タイトルは「そろばんスキルと研究活動」であった。第2講は奈良県で活躍の島岡成紀先生で、タイトルは「教室の魅力を伝えるPR」であった。

■田中氏は、日商1級満点合格者で、珠算3段・暗算4段を取得している。大阪の天王寺高校から岡山大学医学部保健学科に進み、卒業後京都大学大学院医学研究科に入学、修士課程を終えて、博士課程に進み23年3月には医科学(medical science) 博士号を取得予定である。
京都大学医学部付属病院輸血細胞治療部の研究室で主として白血病の治療についての研究を続けている。基礎研究と臨床をつなぐ「架け橋」となることを目指している。

286 288 289 講演の組み立ては、自己紹介+研究内容について+計算力と研究+研究を伝える+最後に・・・であった。白血病の治療法も日進月歩で、治癒率が年々向上しているが、日々の細胞レベルの研究には膨大な計算作業が含まれる。もちろんPCを駆使しての計算処理が行われるが、その間の計算ミスの予防や発見は極めて重要性が高い。

■学生時代に培った数感覚や計算処理能力は、毎日の研究活動の中で行われる数値計算の正確性確保に大きく役立っていることを強調され、そろばん学習の必要性と学問を行うときの効用を説く内容であった。

■日本珠算連盟の機関誌「日本珠算」の連載記事“そろばんで凄い人”の9月号で、彼女は「医学とそろばん」を寄稿し、その中で、珠算学習について触れ、夫々の専門・業務において能力を発揮する広義での「自己学習」の機会であると論考を結んでいる。

■珠算指導者の子弟には、有名国立大学に進むケースが多く、その上社会貢献度の高い職種につく人が散見される。そのような人たちは珠算の熟達した技能を身に付けており、それを研究など実務活動に活かしていることは間違いない。珠算学習の効用を明快にするには長いスパンの追跡調査が望まれる。

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