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2009年9月18日 (金)

No.246 第46回東西珠算懇談会開催 その4 at Crown Plaza Kobe

Simg_4003 Simg_4011 Simg_4022 8月23日~24日に第46回東西珠算懇談会がクラウンプラザ神戸で開催された。メインイベントのシンポジュームの内容についてはNo.245に前半部分を掲載したが、残りについては下記に概要を記載しておく。なお、シンポジュームに先立ち基調講演と講話が行われたが、それらの報告はNo.239+No.242で行っているので参照して欲しい。

■各パネリストに行った質問に対する回答を箇条書きで記載しておきたい。
⑤これから先のそろばん教育(指導・学習)はどのようになっていくのでしょうか
*教員に対し、そろばんに関する意識改革のための研修を行い、合わせて、指導力の向上を図ることにより、わが国の優れた文化の一つとして「そろばん学習」は定着していくであろう
*早く計算できるための道具としてその使い方を指導するというよりは、数の構造や、計算のアルゴリズムを理解したり、自分で考えたりするための教具として活かしていくことが出来るのではないか。そのためには、珠算の単元と他の単元(特に数領域)とのつながりを意識して、互いの単元を指導できるとより意味のあるものになるのではないか
*毎日の継続した指導時間が確保できれば学力向上に大いに役立つ
*学校での工夫によって時間の確保を行って実施する学校を増やせば効果がはっきりと現れる
*今後は、そろばん教育に対する啓発と指導者の育成が必要になる
*尼崎市など自治体としてそろばんに取り組んでいただいている成果がはっきりと出て、学力向上のために非常に有効であるということが分かれば状況は変わるかも知れない

Simg_4093 Simg_4114 Simg_4120 ⑥これからの珠算界の課題は何でしょうか
*伝統的な計算の道具であるそろばんだけで勝負するのか、学力向上のためのさまざまな手法と組み合わせたそろばんの指導を行っていくのかの選択であると思う
*指導者の育成が急務である
*算数・数学教育においても、思考の道具、文化としての算数・数学などの観点などからその意義を検討していくことが課題である
*教員養成大学のカリキュラムの中に、そろばんに関する講座を設けてもらうように働きかける
*そろばんに関する教員研修の必要性を、教育行政機関に訴えていく

■⑥そろばんの総合的(学際的)研究の必要性をどう考えられますか
*学力向上の一つの手立てとしてデータを集め研究する必要がある
*計算技能上達以上の効果について、定量的な測定も含めて、一般の方に分かりやすく説明が出来るような研究が必要である
*珠算の意義を広い視野から検討することは価値のあることである
*算数・数学教育の中で、そろばん学習がどの程度の役割を果たしうるのかなど、その関連性を中心に研究を深めていく必要がある

⑦世論に対してそろばんの効用を説明・説得する良策は何でしょうか
*尼崎市のような取り組みを行い学力向上やそれ以外の生徒指導面などにおいて効果が上がれば、世論は反応する
*市町村単位や学校単位でも良いと思うが、そろばん教育を市町村や学校の重点教育の一つに入れて取り組み、その成果が上がれば世論は動く
*そろばん体験者と学力の関係を分析し、その成果を公表するのがいい
*児童や保護者にアンケートを実施し成果を公表するなど広報に努めることが必要である
*科学的なデータをもって検証した結果を示すことだと考える
*そろばんで計算するという活動は、脳の活性化や集中力の向上など人間形成に役立つことに注目させると良い
*そろばんで計算することは人間的な営みであることを強調すると良い

280 281 4名のパネリストに、夫々の分野で何に力点を置いて活動しているかを尋ねた
*基礎的・基本的な知識や技能を算数的活動を通じて確実に習得させるために、そろばんを含む学習具の開発・整備に重点を置いている
*最近の数学教育では、今まで以上に思考力・表現力・創造性などの育成が課題になっている。教員養成大学での教員養成・現職教育では、そのような点を強調し、教師の指導力をつけることが重要な課題と考えている
*尼崎市計算特区展開では、計算力の向上に努め、基礎基本の定着を図り、学力向上に努める。合わせて、そろばん指導の時間の確保に努めている
*今後10年間の大阪の教育が目指すべき方向と、今後5年間の具体的取り組みを示す「大阪の教育力向上プラン」(21年1月28日策定)に基づいて諸策を展開している。大阪の教育が大切にする三つの理念は、地域に根ざす、違いを認め合い子供一人ひとりの力を伸ばす、前向きに生きる姿勢を育むである。三つの目標は、学校力を高める、学校・家庭・地域をつなぐ、子供たちの志や夢を育むとしている

■2時間に及ぶ議論の中から、たくさんの提案や指摘、意見、示唆が示された。これからは、珠算界の組織をあげて調査・研究・実験などを積み重ねて、なぜそろばん学習が必要であり効果的であるのかについての、より分かりやすい説明が出来るようにデータの収集と資料の整備を急ぎたい。刺激的かつ効果的な今回の企画であった。

■今回のシンポジューム内容は、(社)大阪珠算協会HPトップ画面の「報告」をクリックし、シンポジュームその1~3 をご覧ください。2時間の討議内容が動画で視聴できます。

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