No.242 第46回東西珠算懇談会 その2 at Crown Plaza Kobe
■ 8月23日午後1時、第46回東西珠算懇談会が幕を開けた。主催地代表者の開催挨拶、基調講演、講話に続いて、2時30分~4時30分までシンポジュームが行われた。メインテーマは「小学校教育の中でのそろばん指導」~どのように強化を実現するか~であった。
■パネリストは、① 大阪府教育委員会事務局市町村教育室小中学校課教務グループ 主任指導主事・主査 松元利男先生 ② 大阪教育大学教授(教員養成課程・数学教育講座) 柳本朋子先生 ③ 尼崎市教育委員会学校教育課長 幾田喜憲先生 ④ 算数・数学教育アドバイザー 小西 繁先生 である。コーディネータは日本珠算連盟理事長・(社)大阪珠算協会副会長 森友 建が務めた。
■ 展開は、①各パネリストの主張(自己紹介をかねる) ②そろばんの何を評価するか(good points) ③基礎学力(算数)構築とそろばん指導の関わりについて ④小学校教師のそろばん指導力確保をどう実現させるか ⑤学校支援珠算指導活動の評価と強化策は ⑥尼崎市立全43校でのそろばん指導から何を学ぶか ⑦小学校でのそろばん指導(6時間)に加える工夫は ⑧これから先のそろばん教育はどうなっていくのか ⑨そろばん学習の必要性と効果を伝える良策は・・・以上の各項目について各パネリストと議論を交わした。
■ 発言に当たっては、聴衆が理解しやすいように、簡潔かつ要点を明快にすることを確認しての展開であったので、時間を有効に使うことが出来た。事前に各項目についての考え方をレポートにまとめ提出してもらったが、このことが大いに役立った。
■ 最後に次のようにまとめてシンポジュームを締めくくった。
技術立国を目指す日本にとっては、教育を再生させ、子供たちの学力向上を実現させることは正に喫緊の課題である。
そろばん教育を推進し、子供たちの情緒を安定させ、学習意欲を向上させることで、基礎学力の確保を実現させることが出来れば、おのずから総合学力の向上が期待できる。その過程で、そろばん教育に対する社会的評価も定まり、ひいては社会貢献の実現にもつながるものと考えている。
私たちは、今後もそろばん教育強化のために組織を挙げて努力を惜しまない覚悟である。
今後、パネリストの先生方にもご指導とご協力をいただきながら、そろばん教育の強化と推進を目指していければ幸いである。
現在、珠算界が直面している問題を多角的に論じることで、全体像がかなりクリアに見えてきたのではないかと考えている。珠算教育強化の手を緩めるのはまだまだ先のことである。
*写真は内田理事が撮影したものを掲載した。
| 固定リンク
« No.241 第63回全大阪オープン珠算選手権大会 その2 at O.C.C.I | トップページ | No.243 平成21年度第3回正副理事長会・総務会が開催 at Tokyo forum »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント