No.239 第46回東西珠算懇談会 神戸で開催される その1 at Hotel Crown Plaza Kobe
■ 8月23日~24日に、新神戸駅隣接のホテルクラウンプラザ神戸で第46回東西珠算懇談会が開催された。隔年開催で大阪・東京・名古屋の3団体が持ち回りで開催されているので、大阪当番の開催は6年振りである。
東京関係5団体、名古屋関係5団体、大阪関係21団体に日本商工会議所と日本珠算連盟が加わり、合計33団体から201名が参加した。
■ 懇談会の構成は、第1日目は第1部が基調講演と講話、第2部はシンポジューム、第3部は懇親パーティである。第2日目は早朝からの朝会食と主催団体の挨拶並びに横断幕の次期開催団体(日本珠算連盟名古屋支部)への引渡しで締めくくった。
■今回の懇談会の特色の一つは、会場ホテルを新幹線新神戸駅隣接の高級リゾートホテルとし、研修会場を10回のボールルームとしたことである。主として結婚披露宴会場に使用するフロアで、ファシリティは満足のいくものであり、ホテルサイドのホスピタリティも1級であった。何よりも参加者にとっては、この上ない交通の利便性がアドバンテージとなった。
■ 特色の二つ目は、基調講演である。日本商工会議所常務理事 宮城 勉氏が「経済活動とそろばん」のテーマで40分間講演した。タイトルは「変化と変革」~世界、日本、企業、商工会議所そしてソロバン~であった。その内容は、①最近の経済情勢について ②変化に対応する企業・地域づくり ③変化に対応した商工会議所の取り組み ④そろばん・・・「いま何故そろばんなのか」を考える・・・の4点を柱にしての組み立てであった。
■ 実例を挙げ、時代の変化に対応しながら企業の再生と地域づくりで成功を収める要件を示された。中でも、原点回帰と自発性のガバナンスにウエイトを置かれての話の内容には説得力があった。ビジョンとリーダーシップの必要性が強調されていたのが印象的であった。
大阪当番の懇談会は、毎回基調講演を組み込むことが特色であるが、今回の基調講演は極めて印象的で重厚な内容で、参会者の評価は高いものであった。
■ 今回は、基調講演に続いて講話をセットし、日本商工会議所事業部長小野 明氏が担当した。「産業人材育成への取り組みとそろばん」がテーマで、日本商工会議所事業部の基本スタンスをベースに話を展開された。事業部では産業人材育成に積極的に取り組んでいるが、そろばんが社会人基礎力のベースになるのではないかという視点で論理の構成を行っていたことは大方の理解と賛同を得るものであった。示された観点は、そろばんを通じての日本商工会議所と日本珠算連盟の今後の関係再構築を考えるときの重要なポイントになるかもしれない。基調講演と共にグレードが高く好感度の強い講話であった。
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