No.237 特集「そろばんで脳力UP!」 尼崎市報でトップ記事に in Amagasaki
■ 尼崎市は兵庫県の東端にあり大阪府の西端と境を接している。面積は49.81平方キロ、世帯数207,568、人口は462,610人である(平成21年7月1日現在)。毎月1日、市報あまがさきは市内の全家庭・事業所に配布される。2009年8月号(No.1517)は32ページ立てで、表紙から7ページを使って、今年から全小学校43校でそろばんが指導されている内容を特集して掲載した。
■表紙はそろばん授業に集中するクラス風景を後ろから撮影した写真、2ページはタイトル特集「そろばんで脳力UP!」と“生きる力を養います”、3ページは杭瀬小学校の授業風景と指導主任の藤本先生と担任山田先生のコメント、4ページはアンケート結果から、“子供たちの頑張りに保護者も好印象です”と「キッズ計算カップ」について、5ページは組み立て体験で“ものづくりを学びます”と市役所学校教育担当の指導主事福田先生のコメント、6ページと7ページにはそろばんの計算の仕組みが掲載されている。最後の部分では、尼崎商工会議所の“受験者は増える傾向に”の報告で特集を結んでいる。
■ 平成16年度から始められた「計算科」でのそろばん指導は、6年目の平成21年度には全43小学校でそろばんを指導するという理想的な形に発展した。教育行政サイドからは、そろばんは、数量を目で見てとらえることが出来るため、繰り上がり・繰り下がりといった計算の仕組みを理解するのに大変優れている。また、日本の伝統文化の良さを体験できるという利点もある。さらに、そろばんには、計算力がつくだけでなく、右脳の発達や集中力の向上、持久力・忍耐力を身につけるといったことにも教育効果がある。今後も計算科の取り組みが、学力向上はもちろん、子供たちの生きる力の育成につながっていくことを期待している、とコメントされている(市役所学校教育担当 指導主事 福田明美先生)。
■ 最近の子供たちへのアンケートや保護者へのアンケートでは、計算科でのそろばん指導は高い評価を得ていることが分かる。タイトルに、“そろばんで脳力UP!”と書いた内側には、尼崎市議会、教育委員会、学校現場、市民全体の新しい教育のあり方に対する自信と決意がうかがる。同時に、全国で唯一の試みを成功させてきた充足感が感じられる好特集記事であった。
■ 本市報の記事コピーは、過日、守口門真珠算協会の肥後照美先生から入手していたが、本日、藤本和彦先生から本誌を頂戴した。全ページ写真を参考までに掲載した。両氏にお礼を申し上げたい。
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