« No.225 上杉武夫氏が米国国際会議で日本庭園デザイン賞を受賞 in California | トップページ | No.227 21年度近畿珠算団体連合会総会が開催される in Wakayama »

2009年6月13日 (土)

No.226 第245回4・5・6級検定で4名の外国人受験者全員が合格 in Osaka

152 155 156 6月7日に開催された第245回4・5・6級検定試験を4名の外国人が受験したが、全員が合格を果たした。6級にはエジプトからの留学研究生Laila Eldemellancy(ライラ・エルデメランシ 女性)さんが挑戦した。結果は、×100/÷95/見100 合計295点で合格。彼女は大阪大学大学院修士課程2年生でビジネスマネージメント(経営学)を研究テーマにしている。昨年の11月に講座に入門し、来春マスターを取得して帰国するが、カイロでそろばんを指導する目的を持っている。

■5級にはアメリカ人のJustin Yee(ジャスティン・イー 男性)さんがチャレンジした。結果は、×95/÷80/見100 合計275点で合格。彼は大阪府のALTとして中学・高校で英語を指導している。昨年11月に練習をスタートさせた。同じく5級をブラジル人のUtsunomiya Sergio(ウツノミヤ・セルジオ男性)さんがチャレンジ、×95/÷100/見70 合計265点で合格。エンジニアの彼は3月から練習に参加して3ヶ月で栄冠を手にした。

■4級は、ブラジル人のElisabeth Ishikawa(エリザベス・イシカワ 女性)さんが受験した。結果は、×95/÷65/見90 合計250点で合格。彼女は大阪大学大学院修士課程2年生で言語学を専攻している。彼女は昨年の11月に練習を開始、7ヶ月で4級合格を果たした。

■(社)大阪珠算協会と大阪商工会議所共催の、「外国人のための珠算講座」は1986.6に開講し、丸23年が経過した。6月13日現在、82ヶ国からの937名の外国人が講座を受講した。受講期間は長い人で数年に及ぶケースもある。最短で5~6ヶ月で3級合格の事例もある。受講者の殆どが高学歴で大学院生がかなりの数を占める。博士号取得者も20名を越えており、大学の教授・准教授も散見される。

■原則ワンツーワンでプロの珠算教師が毎回2時間指導するが、受講生のモチベーションが高いために、総じて上達は早い。彼らの目には、そろばんは東洋の高度な計算文化として見えているようである。人間のマンパワーを駆使して展開していく計算術は、魅惑的なものに見えているらしい。また、暗算が出来るようになると、一段とそろばんを見る目に輝きが増してくる。また、それぞれ母国に帰っていくが、日本で習得したそろばんという伝統の長い計算技術を自国の若い世代に伝えたいという願望を抱くようである。

■大阪府教育委員会もこの外国人を対象とした珠算講座には注目しており、3月16日付けで21年度の本講座の後援を決めた。同時に、小学校の教師が珠算指導力をこの講座に参加して確保するように、各市町村教育委員会に参加協力を要請してくれている。この講座展開が大阪府下の子供たちの学力向上に役立てればうれしい限りである。

|

« No.225 上杉武夫氏が米国国際会議で日本庭園デザイン賞を受賞 in California | トップページ | No.227 21年度近畿珠算団体連合会総会が開催される in Wakayama »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: No.226 第245回4・5・6級検定で4名の外国人受験者全員が合格 in Osaka:

« No.225 上杉武夫氏が米国国際会議で日本庭園デザイン賞を受賞 in California | トップページ | No.227 21年度近畿珠算団体連合会総会が開催される in Wakayama »