No.225 上杉武夫氏が米国国際会議で日本庭園デザイン賞を受賞 in California
■ 大阪出身の上杉武夫氏は、3月28日カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で開かれた第1回日本庭園の国際会議(International Conference on Japanese Gardens Outside Japan)の晩餐会で、ライフタイム・アチーブメント(生涯功労賞)を受賞した。
■上杉氏は、カリフォルニア州立ポモナ工科大学名誉教授(造園学科)である。大阪の庭師の家系に生まれ14代目になる。大阪府立大学で久保田貞教授の下で造園学を学んだことが、造園の専門家になるきっかけとなった。卒業後、京都大学農学部大学院造園学科に進み、’81年には博士号を取得した。その間、’65に渡米、カリフォルニア大学バークレー校大学院で学び、’67修士号を取得し帰国。
■2年間京都大学で講師を務め、’70開催の大阪万博では日本館の造園に参加した。’70には、京都大学とポモナ工科大学の交換プログラムで、助教授としてポモナ大学に赴任。’76准教授に、’82に教授に昇進、2000に退官した。
■ リトルトウキョウ日米文化会館内のジェームズ・アーバイン・ガーデンをはじめ、アトランタのホテル日航、サンディエゴ・バルボア公園内の日本フレンドシップ・ガーデン、ポモナ工科大学内のアラタニ日本庭園など多くの日本庭園を手がけている。
■上杉氏は天理教信者であり、カリフォルニアのウエストコビナにある天理教会教会長を務めており、海外布教の最先端での活躍も高く評価されている。造園学を極めつつ教徒として布教にも最善を尽くしてこられた同氏のパイオニア精神に敬意を表したい。
■ 上記上杉武夫ポモナ工科大学名誉教授は、大阪珠算協会のブロック長を務める上杉宗俊先生の実弟である。珠算指導者の親族が国内・海外における異分野で活躍されるニュースには大いに興味と関心を覚えるし、珠算教育の効果がほのかにうかがい知れる実例として紹介した。
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