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2009年4月27日 (月)

No.215『数学文化』011号巻頭言の 論考「珠算教育界の周辺」が『珠算与珠心算』に転載される in China

Img_0002 Img Img_0001 日本数学協会は研究論文や研究発表を掲載するために研究雑誌『数学文化』(Journal of Mathematical Culture) を発刊している。その第11号が2008年12月に出版された。当該号の巻頭言を森友(日本珠算連盟 理事長)が執筆した。タイトルは「珠算教育界の周辺」とし、約2200字の論考である。

■内容は、まず昨今の珠算界の現状認識を述べ、次に珠算指導の理念を書いた。また、日本数学協会と珠算人との協調のあり方にも触れておいた。まとめとして、珠算教育が今後目指すべき方向性を示しておいた。

Img_2 この『数学文化』第3号(2004年10月発行)では、トピックス「熱い珠算振興活動ー大阪からの報告2例」として、大阪府下における小学校支援珠算指導活動の状況報告と、大阪珠算協会と大阪商工会議所主催の「外国人のための珠算講座」(1986年6月にスタートした、毎週土曜日に開講されている珠算ボランティア講座 大阪商工会議所5階で開催・・10:00~12:00)の経年経過を報告記事として執筆した(87ページ~92ページ)。

■今回の第11号に掲載された巻頭言の内容を大阪珠算協会所属大谷茂義先生(中国珠算教育問題研究会会長)が読まれたことで、中国珠算心算協会の会報研究誌への転載が実現した。2009年1月に刊行された『珠算与珠心算』第40号に、“珠心算教学”「日本珠算教育界的周辺事情」として15~16ページに全文が翻訳されて掲載された。

Img_0001_2 中国経由で日本に移入された珠算が両国ではそれぞれ独自のスタイルで発展を遂げたが、ともに機械文明が浸透する中で、珠算の有効性や果たしうる役割についての調査研究が急がれていることでは共通している。特に、教育の効率を高めていく中での珠算の効用やメリットに注目していることでも認識は共有されている。初等教育での学力確保に珠算が貢献できると言う仮説を実証するためにも、今後の両国珠算関係者の協調が課題である。今回の拙稿の転載がきっかけを作ることに役立てば幸いである。末尾ではあるが、ご苦労をおかけした大谷茂義先生に感謝したい。

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2009年4月26日 (日)

No.214 第54回そろばん優秀生徒表彰式典 at Bentencho

247 248 250 251 252 253 4月26日、弁天町ホテル大阪ベイタワーで社団法人全珠連大阪府支部主催第54回そろばん優秀生徒表彰式典が開催された。243名が本部表彰を、181名が支部表彰を受けた。続いて、3名が特別表彰を受賞し、9名が生徒作品表彰ポスターの部、9名が作文の部で受賞した。

■大阪府下の69塾から受賞申請された生徒たちが表彰の栄誉を受けた。衆議院議員2名と府市議会議員2名も来賓として参列した。
同支部会員の奥田先生の国歌独唱で開幕したが、国歌のソロボーカル独唱は珍しいことで、参会者の印象に残るものであった。

Img プロの司会者がホテル会場で進行する式典は独特の雰囲気があり、厳粛さと緊張感が程よく交じり合って、クオリティの高いイベントになっていた。全国的にも珍しいホテルを会場にした表彰式典には、そのほかにもいろんなメリットがあるようである。被表彰者の態度、服装、保護者のそれらにも好影響が出ているように感じられた。総じて、清潔感が強く、たしなみを感じさせる服装が多かった。中には、着物に袴や舞台ドレスを着込んだ生徒もいて、好感を呼んでいた。

■年に1回の多くの父兄が集まる貴重な場であるから、珠算教育界の現状についての情報を発信する場でなければならないが、そのあたりの配慮も行き届いていて、爽やかさの漂う好感度の高い式典であった。日本珠算連盟を代表して来賓参加をしたが、刺激が心地よい半日であった。

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No.214 dai54kai

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2009年4月25日 (土)

No.213 大阪日日新聞コラム『澪標』に第5回目の記事掲載 in Osaka

Img 大阪日日新聞の読者参加コラム『澪標』第9期執筆陣12名の中に加えられたのが2008.10月であった。その後半年間に5回の執筆を担当した。第1回目は11月4日に掲載された「そろばん指導で教育再生に貢献」であった。第2回目は12月16日に掲載された「世界が共有する計算文化“そろばん”」。第3回目は2009.1月30日に掲載の「学力向上に役立つ学校支援活動」。第4回目は3月13日に掲載の「『尼崎計算教育特区』の効果」。第5回目は4月24日に掲載された「そろばん指導が目指すべきもの」である。

■半年間に前後5回のコラム執筆の機会を与えられたことは、珠算指導が教育界や教育行政においてその評価を高めつつあるこの時期であるが故に、有難いことであった。多くの読者に読まれ、今なぜ珠算教育なのかがある程度理解されたのではないかと考えている。貴重なチャンスを与えていただいた、編集部の方々やきっかけを作っていただいた大山記者に感謝の意を表したい。

■第5回目(最終回)記事「そろばん指導が目指すべきもの」の内容は次の通りである。
最近、そろばん指導の教育効果を評価し、教育の中でそろばん指導を強化すべきとする時代の流れが出来上がった。教育界でも、そろばん学習を通じて基礎学力の構築、子供力の向上を図るべきであると考え始めている。
このそろばん教育再評価の流れは、9年間の学校支援珠算指導活動の全国展開を通じて学校サイドのそろばん理解が進んだことや、平成16年度に始まった「尼崎計算教育特区」によるそろばん指導が順調に展開されたことなどが形作った。10年間の各珠算団体や各地エリアのそろばん教育強化の広報活動も世論のそろばん理解を促進した。加えて、約30年間のゆとり教育が子供たちの基礎学力低下につながり、教育再生の盛り上がりを生み出したことや、基礎計算能力低下に対する親の危機感増幅も追い風となった。
減少してきたそろばん学習者数が平成17年度から増加に転じ、その後年率数%ずつの伸び率を示している。今後、このそろばん再評価の流れを確たるものにするために、機械文明の時代になぜそろばんなのかの明快な説明とそろばん指導理念の確立が求められる。それに応えてそろばん指導者は、次の各項目を実現させることで社会的貢献を果たすことを指導理念としなければならない。

■①コンピュータ多用がもたらす現代社会の弊害を、極めて人間的行為であるそろばんのトレーニングで中和し解消することを目指す。
②技術革新(プロセスカット)の対極にあるそろばんの特性を熟知・再評価し、スローライフ実現のテコとして活用する。
③人間の基礎力である計算力、暗算力、集中力、持続力の確保に、そろばん学習が有効な手段であることを認識し、学力向上につなげる。
④金権・拝金至上主義が蔓延する中で、能力を完全に発揮することで社会貢献出来る人間を育てるために、古来の教育文化である珠算を活用する(寺子屋式塾指導の古典的利点に着目し倫理観の回復も目指す)。
⑤現代社会を生き抜ける人間作りに不可欠な、継続を要するトレーニングとしてそろばん練習を役立てる。
今後のそろばん指導者の課題は、文科省のそろばん理解度向上、学校サイドとの連携強化、そろばんの学術的研究推進などである。具体的には、子供力の向上、基礎力の再構築、規律の確立、耐力・持久力・集中力の強化とともに、暗算力を確保させることである。
中でも、今後のそろばん教育強化を決定付けるものは、そろばん学習が子供たちの脳機能活性化に役立ち、教育的効果をもたらすという研究データをエビデンス(根拠)として広報しながら、そろばん指導を効果的に行うことであろう。これらの研究データは、日本珠算連盟のリーフレット「凄いぞ!そろばん」と冊子「そろばん有識者懇談会研究報告書」の中で報告されている。日本の教育効果向上に役立てば幸いである。(もりとも・けん 大阪市港区)

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2009年4月20日 (月)

No212 第2回全日本ユース珠算選手権大会 at Ritumeikan Elementary School

Img Img_0001 全国幼児珠算教育連盟主催第2回全日本ユース珠算選手権大会が4月19日開催された。京都北大路駅横の立命館小学校の体育館にアンダー10に109名、アンダー12に95名、アンダー15には51名を集めて行われた。

■体育館の半分を階段状観客席(可動式)とし、観覧者で満席であった。12時開会、16時15分の閉会であった。共催は京都珠算振興会と立命館小学校であり、日本珠算連盟他9団体が後援し、協賛は4団体であった。また、参加団体と個人は全国各地からの64に及んだ。

212 214 216 218 220 222 223 224 225 15歳以下に参加資格を制限しての大会であり、運営には十分の工夫が加えられていて、緊張感が漂い、場面展開がスピーディに行われていたことなど、異色の競技大会であった。また、パソコンとプロジェクターが上手く活用されていて、大会展開中の情報は殆ど映像化されて選手と観客に知らされる仕組みであった。従来のスピーカーを通じての情報伝達から視覚での伝達方式は新鮮であった。今後はもっと静寂の中での大会運営が実現するかもしれない。

226 227 228 230229  231 冒頭で、来賓を代表して森友が祝辞を述べたが、その中で、珠算学習が人間の基礎学力構築に効果があり、優れた人間力獲得に有効に作用することを述べ、珠算学習が子供たちの生きる力を高める決め手になることにも言及した。最終の挨拶では、立命館小学校教頭井本先生から、一流の珠算学習者が上記のような学習効果を体現していることを賞賛され、珠算教育のすばらしさに賛意を表されたが、本大会関係者には耳に心地よい講評であった。

■会場となった立命館小学校は開校4年目を迎え、生徒数は30人学級4クラス6学年の720名である。22年3月には初めての卒業式を迎える。開会前に同校教務主任の鳥島先生にお願いして1年生の教室を見せていただいた。

232 233 234 235 237 236 同校の指導理念の中では、基礎基本の重視、心の教育の実践、芸術鑑賞を通じて感性を養う、国際感覚の醸成の4つを重視している。具体的には、算数科でのそろばん指導(1~4年生まで210時間)やプロの陶芸家、華道や茶道の先生を招き本物に触れさせる教育を行っている。論語の素読もカリキュラムに入り、英語教育も5名のネイティブと4名の日本人教師が担当して、国際感覚の獲得や会話力の構築を目指している。

■教室の広さは通常の2倍であり、オープン式シースルーで4クラス全体で学年単位の活動が廊下部分をあわせると行えるようになっている。
建物全体で木部を多くして温かみを出し、コンクリート部分を極力減らしてある。本来あるべき形での初等教育が行えるような設計が行われていて、ソフト面も同様の配慮が加えられていることが良く分かる。私学ならではの、うらやましいような教育環境が整えられていた。

■日本の教育再生が叫ばれて久しいが、そのノウハウのモデルがここにも存在することを広報しなければならない。

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2009年4月12日 (日)

No.211 20年度学校支援活動報告・反省会 at O.C.C.I

202 203 204 205 206 207 4月10日、平成20年度学校支援活動の報告会(反省会)が開催された。出校数は140校で、昨年度より16校少なく一昨年より1校の増加であった。大阪府下の珠算各団体が集まって組織している大阪連合が活動の母体であるが、目下120名の先生方が登録している。

202 209 210 まず、森友から一般情勢の報告を行い、続いて7名の出講者から報告を聞いた。その後、参加者全員から順次報告を受けた。各人の発言から要点のみを以下に列記して参考に供したい。

204 205 206 ①生徒たちからのサンクスレターが出講者には何よりの慰労になり、苦労を解消してくれるプレゼントである ②校長や教頭の理解度の大きさがが、そろばん指導の効果に大きく影響する ③校長がそろばん指導に加わってくれる学校は、指導効率が高い ④片道85キロの学校に出講したが楽しい思い出になった ⑤校長との対話を重視することがそろばん指導に対する理解にもつながっていく ⑥担任から授業内容を評価するコメントが出ると成功である ⑦持参する副教材や教具・小道具に工夫を加えることが成功につながる ⑧たのしいそろばん準拠のCDを使ってみたが効果が期待できる ⑨指導時間は出来れば4時間確保したい。十分の基礎指導が可能になる ⑩大東市教育委員会に出講指導の報告に行き、今後の協力を要請する予定である ⑪担任が指導時のバックアップをしてくれれば成功につながる ⑫2クラスを合同させて指導時間を倍増させたが効果につながった ⑬学校サイドとは事前の打ち合わせを行い、要望(時間数など)もしておくべきである ⑭出講指導の後、担任が引き続いて指導を行う約束をもらえたことは収穫であった ⑮創立100年超えの学校で、始業時などのベル(鐘)を一切鳴らさないで規律をしっかり保っている現場に感動を覚えた ⑯学校に45丁のそろばんが用意されていたが、各校への要望事項に加えてもいいのではないか ⑰児童の外来者への挨拶、清掃、規律などがしっかり出来ている学校も多い ⑱校長室便りにそろばん授業の記事を掲載し評価してくれたことに感激した ⑲校長・教頭・担任から次年度の依頼を受けることは成功した証 ⑳担任から、1年生や2年生にもそろばんを導入できればとの発言があった

208 209 210 211 Photo 212 出講する先生方の消耗は大きいが、子供たちや担任から感謝され、評価されたときの喜びは当事者にのみ与えられた特権である。9年間の活動を続けているが、担任の統率力と指導力、学校経営者の手腕で教育効果に随分差が出ることが報告書から読み取れる。今回は、学校内の規律がしっかり確立されている学校や、清掃と挨拶が出来るように訓練されている学校がかなりの数に上ることが分かった。そろばんの出講指導を通じて教育効果を高めることに協力できれば望外の幸せである。

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2009年4月 6日 (月)

No.210 近畿連合10人委員会と拡大会議が開催される at Bentencho

Img 4月5日14時から弁天町全珠連大阪府支部事務局で、近畿連合10人委員会が開催され、続いて15時から拡大会議が行われた。近畿連合は近畿エリアの3団体が珠算教育強化を効果的に図るために組織している活動母体である。構成員は約1300名。活動原案は10人委員会で作成し、拡大会議で審議し、総会で最終決定される。

■今回の各会議での審議案件は、①21年度PR事業計画案の最終審議 ②21年度近畿連合総会の内容案の審議 であった。

Img_0001 21年度PR事業の内容は、
①関西テレビでのスポット15秒CMが92本
②毎日放送ラジオのスポット20秒CMが110本
③ギャオのスポット30秒CMが10万回   で構成されている。

241 242 245 テレビCMは、関西テレビの午前人気番組「よーい ドン!」でのスポット挿入となる。ラジオについては、スポットのほかに、「ありがとう 浜村淳」内での5日間連続のパブリシティを実施する。また、天満宮での正月3日のはじき初め実況中継が行われる。ギャオについては、近畿在住の30歳~45歳の女性視聴者に的を絞ってCM展開を行う。

■21年度も1000万円を投じてのPR展開となる。10年間、近畿エリアで連続してPR活動を行ってきたが、蓄積効果は想像以上のものがあり、今日の検定試験受験者数の大きな伸び率に直結している。本年は、全珠連の全国展開ラジオ放送、日珠連の全国ネットでのTVCM作戦、近畿エリアのTVCMとラジオCMにギャオでのCM挿入が加わり、効果の増幅が期待されている。加えて、大阪珠算協会が500万円規模の単独PR事業展開が加わって、PR展開の重層的実施が実現する。各地のエリアでも、近畿エリアをモデルにしての積極的取り組みが望まれる。

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