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2009年3月29日 (日)

No.209 第14回代表理事会開催される in Tokyo

190 191 192 3月28日、東京国際フォーラムで、日珠連正副理事長会と第14回代表理事会が開催された。主たる審議事項は、①平成21年度事業計画案 ②平成21年度収支予算案 ③定款の一部変更 ④暗算能力コンピュータ検定試験の名称変更(フラッシュ暗算検定試験) ⑤第2次日本珠算連盟有識者懇談会の活動 などであった。

■報告事項は、①21年度のPR活動 ②第1期日本珠算連盟そろばん有識者懇談会の活動 ③平成20年度事業中間報告 ④平成20年度事業の各部会・委員会からの報告 であった。

194 193 195 提案した各審議議案は承認され、平成21年度の事業活動は事実上のスタートを切った。
議事途中で、ミニ講演が行われた。講師は、株式会社フォーウインズ社長 藤岡氏であった。
また、中盤から日本商工会議所常務理事宮城氏が参加されて、挨拶を頂戴した。日本国の21年度予算が成立した直後であることから、景気刺激策についての日商と麻生総理の懇談内容について触れていただいた。30兆円に及ぶ緊急財政出動を補正予算で実現できるか否かが話の焦点であった。翌朝のNHK政治討論(各党幹事長)でも、この話題が論点になっていた。

196 197 198 森友理事長から、21年度事業計画案について特色の説明を行った。まず、①事業運営の基本姿勢を明らかにした。内部蓄積(収益)からの先行投資・再生産・還元への支出に力点をおく・・PR事業の積極的展開+HP強化+会費の一部補填+教員研修補助金交付+アバカスクラブの活動支援+日数協の支援+第2次有識者懇談会の活動・・などに力点をおくことで、積極運営・経営を目指しながら業績向上に焦点を合わせる。

Imgp0583 続いて、②基本戦術の骨格を明らかにした。
21年度珠算教育強化の図式=学校支援珠算指導活動の強化+教師の珠算指導力の確保+珠算指導者の養成(後継者対策)+珠算学習者の増加対策強化(PR活動)+学術研究の推進(有識者懇談会+日本数学協会)+広報活動の効率化(HP+アバカスクラブ)

199 200 201 珠算教育強化の環境整備が整ったいま、中長期的な展望として仕掛け作りをしっかりと行うことが肝要である。即ち、PR+再生産のための先行投資+連盟会員への還元などに軸足を移して、縮み思考を回避し、発想の転換を行いながら、果敢な組織運営を目指していくことになる。充実した内容の代表理事会であった。

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2009年3月23日 (月)

No.208 学校支援珠算指導活動の強化策決まる in Osaka

Img 平成20年度の学校支援珠算指導活動は、依頼校数が140小学校であった。平成21年度からは、3年生と4年生でそろばんが指導されることになる。3年生では約4時間+4年生では2時間で、計6時間程度のそろばん指導である。そろばん指導が基礎計算力を強化し、学習意欲を向上させることが実験や研究の結果明らかであるが、そのような効果を出すためには、効率よく指導することが前提となる。

■大阪府下の1038小学校でのそろばん指導のあり方を、府教委サイドと珠算人サイドで話し合った結果、21年度からは各学校への呼びかけを両者の手で行って、依頼校数をもっと増やしたいということで意見がまとまった。また、将来的には、小学校の先生方がそろばんを独自で指導できる体制作りを進めていかなければならない。そのために、教師のそろばん力をどのように高めていくのかが課題であった。このたびの話し合いで、大阪珠算協会で行っている『外国人のための珠算講座』に随時参加してもらって、外国人と肩を並べてそろばんを学習してもらうことにした。

150 152 154 週1回の練習であるが、プロの指導者がワンツーワンで指導するので、上達スピードは速く、学習の負担も少ないという利点がある。21年度からは、大阪珠算協会と大阪商工会議所の共催事業であるこのイベントを、大阪府教育委員会が後援することになった。

■支援活動の依頼校数を増やす努力と平行して、現職教師のそろばん指導力確保に全力を投入していきたいと考えている。そろばん指導で、大阪の子供たちの学習効果が上がり、教育再生に拍車がかかれば、関係する指導者にとって価値のある社会貢献となる。

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No.207 平成20年度学校支援活動終わる in Osaka

Img_2 平成20年度の学校支援珠算指導活動が終わった。今年度は大阪府下の140小学校からの依頼を受けて、そろばんの指導者が出講し、そろばん指導を行った。平成12年度にスタートを切ったこの活動は、依頼校数が、53➠64➠86➠107➠111➠124➠139➠156と増え続けてきた。本年は初めて前年度数を下回り18年度と同水準になった。

■20年3月に告示された新学習指導要領では、平成21年度から3年生に加えて4年生でもそろばん指導を行うことが明記された。新指導要領の全面実施は23年度からであるが、理数教育重視の観点からそろばん指導は21年度から先行して指導することが決まった。ただ、21・22両年度は4年生の教科書には記載がなく、補助教材を使って指導することになる。

Img_3 3月19日に文部科学省は、4月から使われる小・中学校の算数・数学・理科の補助教材を公表したが、最もページ数の多い小学4年生の補助教材は、算数・理科の2教科で74ページに及び、「脱ゆとり」が鮮明になった。これらの教材は10億4千万円をかけて国費で作られ、無償で配布される。

■4年生用の補助教材の53~54ページ(2時間)にそろばんが記載されている。各教科書会社では4年生のどこでこれら2ページのそろばん指導を位置づけるのかということを夫々が決めることになる。配当箇所は間もなく明らかになる。

今年度の出講指導に関しては、指導者から提出される報告書に記載された記述でその内容は理解できる。学校サイドのそろばんに対する理解は年々深まってきている。特に、校長・教頭・担任の協力度は高くなってきている。ゲストティーチャーを迎えての授業風景を、校長室便りやクラス通信などで広報する学校もいくつかある。

■地域社会の技術保持者を講師として学校に招き、授業の効果を高めていこうという目的で、この講師派遣企画を活用している学校は過半に上る。今後は、依頼校数をいかに増やしていくのか、もっと工夫を凝らして努力していかねばならない課題である。

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2009年3月16日 (月)

No.206 大阪日日新聞コラム『澪標』に第4回目記事が掲載される in Osaka

Img_0002 大阪府下の学校支援珠算指導活動はほぼ終わりに近づいた。平成12年度から大阪府下の珠算指導者の協力を得て、小学校3・4年生の算数科で、そろばん指導を行ってきた。学校サイドの反響も大きく、そろばんを使っての計算力強化の有効性が認められてきている。子供たちの反応も良好で、そろばんを使っての計算に大きな興味と関心を持ってくれるようになった。

■9年間の地道な活動が、教育現場でのそろばん評価を高め、子供たちのそろばん好きを増やしてきている。大きな問題として、教育界の課題となった基礎計算力の弱化傾向に歯止めをかけるとともに、そろばん活用をテコに算数好きを増やしながら、基礎学力の向上に役立てていることが徐々に明らかになってきている。

■大阪府教育委員会との意見交換を通じて、次年度からの学校支援珠算指導活動の一層の強化と、現職教員のそろばん指導力確保の方策を模索し、新年度から具体的に府教委と珠算人サイドが協調路線を取れる見通しがついてきた。

185 187 各学校への支援活動の呼びかけを府教委と大阪連合の連名で行うことと、大阪の外国人講座を府教委が後援し、そこに現職教員が参加して研修を行うという新しい道筋を付けることで合意が出来た。新春からの、大阪府下での珠算教育は新しい推進力がつき、ピッチが上がってくることが予想される。

■3月13日発行の大阪日日新聞コラム『澪標』に第4回目の執筆記事が掲載された。以下に、全文を掲載しておく。タイトルは「尼崎計算教育特区」の効果である。

■尼崎市は平成16年1月に構造改革特別区域計画(名称:尼崎計算教育特区)を国に対して認可申請し、3月末当時の総理小泉純一郎名の内閣府特区認定書を受領し、「尼崎計算教育特区」がスタートを切った。
 特区申請の趣意は、「読み、書き、そろばん」と言われる基礎学力向上を図るため、小学校の教育課程に新たに「計算科」を設置し、そろばんによる計算教育を行うことであった。目的はそろばんによる教育を展開し、「計算の基礎的な知識と技能の習得」「日常生活等で計算を活用しようとする態度の育成」等を図る。また、最終的には「暗算を楽しめる児童」「数を見て、判断できる児童」など“日常生活や地域活動、地域社会で「数」を生かせる児童”を目指すことであった。
 平成16年4月から杭瀬小学校でモデル授業が始まった。カリキュラムは2年生が年間10時間、3年生~6年生はそれぞれ年間50時間、合計210時間のそろばん指導である。これらの時間は、生活科、総合的な学習の時間、算数科から配当された。
 2年目以降のそろばん指導導入校は5➠10➠15➠21と拡大し、今春からは市内全43校での導入が決まっている。指導者は尼崎市と周辺市域から熟達したそろばん指導者を非常勤講師として採用し学校に配置している。
 授業を受けている児童の評価は、「珠算が上手くなった」は9割近く、「計算がはやくなった」も8割に上る。保護者の評価でも、「珠算の取り組みはよいことである」が9割以上であることから概ね好評を得ているといえる。同市で16年度から行っている「学力・生活実態調査」では、珠算を導入している児童と、導入していない児童の成績を経年比較すると、点数が上がっており、それは算数だけでなく他の教科でも見られる。さらに、導入している学校とそれ以外の学校の点数を経年比較すると、珠算を導入している学校のほうに点数における上昇が見られた。これらから、珠算の導入は、当初の目的であった計算力を含めた学力向上に関して、ある程度の効果が出たと考えてよい。
 効果の要因としては、そろばん講師と担任が一体となり指導することで、児童の集中力が高まり、学習に対して意欲的になるなど学習態度の向上があげられている。全体的に授業にメリハリがつき規律も出てきた。市教委学校教育課は「授業での集中力も高まり、他の教科の成績も伸びた。成果は予想以上」としている。
 4月から先行実施される新学習指導要領では全国の小学校3年生に加えて4年生でもそろばん指導が行われるが、両学年あわせても数時間程度の指導である。基礎学力向上を最優先事項とする日本の教育が成果を挙げるには、尼崎市の実験例を評価すべきだし、そこには全国規模で取り入れ参考にすべき教訓も多い。(もりとも・けん  大阪市港区)

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2009年3月12日 (木)

No.205 平成20年度第6回正副理事長会・総務会開催される in Tokyo

187 186 185 3月10日、20年度第6回目の正副理事長会と総務会が開催された。3月28日には代表理事会が開催される予定であり、主として21年度事業計画と予算に関する審議が行われる。

■今回の正副理事長会と総務会で審議を行い決定した事項の主なものを以下に列記してみた。これら一連の決定事項については、代表理事会に議案として提案されて、審議を経て承認されることになる。

■①平成21年度事業計画並びに予算の原案を決定した。事業計画の策定並びに予算編成にあたっては、PR、再生産のための先行投資、連盟会員への還元に重点を置いた。積極的な連盟運営を行うことで業績向上を目指す考えである。

■②2月24日に日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会を開催し、第1次有識者懇談会の研究活動の総括を行い、次期有識者懇談会の研究テーマの設定を行って終幕した。
研究成果については、既に発行を終えたリーフレット「凄いぞ!そろばん」にダイジェストしてあり、詳細については後日発行予定の冊子「研究報告書」に掲載する。

■③第2次有識者懇談会の研究テーマは、⑴小学校におけるそろばん指導の強化策 ⑵そろばん学習で得られる効果の一層の明確化 を予定している。構成メンバーは、12~15名程度とし、21年度早々に第1回目の総会を開催する方向で作業を進めることになる。

■④日本珠算連盟では20年度から全国ネットのPR活動を行っているが、21年度も引き続いて3500万円規模の活動を行う。第1弾の内容は、テレビ朝日系列の全国ネットスポット15秒CMを「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」の番組で60本放送する。4月から9月までの昼間に放映となる。

■⑤新しい競技会「そろばんグランプリジャパン」(仮称)を創設し、平成23年度からスタートさせる。内容その他詳細は9月の総会までに決定させる予定である。

■⑥日本数学協会、日本商工会議所、日本珠算連盟の協調のあり方を確認した。日本珠算連盟は、『数学文化』への寄稿、研究発表への参加、賛助会員の勧奨に一層の力を注いでいく。

■以上のような事項が協議の上決定され、今月末開催の代表理事会での審議を待つこととなる。

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2009年3月 7日 (土)

No.204 日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会開催される in Tokyo

190 191 192 193 194 195 196Photo  197 2月24日、東京笹川記念会館で第3回日本珠算連盟そろばん有識者懇談会総会が開催された。12時半から東北大学の川島隆太教授+森友 建日珠連理事長+太田敏幸前千葉県立君津高校教諭+中山 洋日珠連専務理事の4名で打ち合わせ会を行い、2時から総会を開催した。

■森友理事長の開会挨拶に続いて、日本商工会議所宮城常務理事のスピーチがあり、太田小委員長から有識者報告書に関する説明が行われた。この報告を受けて川島座長の司会で参加者間の意見交換が行われた。

Photo_2 Photo_3 Photo_4 続いて、中山専務理事から発足以来の有識者懇談会の活動総括が行われた。その後、川島座長の司会のもとで今後の研究テーマ設定などに関しての意見が交換された。最後に森友理事長が閉会の挨拶を行い、4時に総会は終了した。

■平成19年3月に発足した第1次有識者懇談会は、「今、なぜそろばんなのか」をテーマに研究活動がスタートした。昨年3月の中間報告を経て、今回研究成果をリーフレット(A4フルカラー8ページ)にまとめて発刊した。研究結果の詳細は、研究活動報告書として近日中に冊子にまとめて発行される。

188 今回の総会で、第1次有識者懇談会は任務を終えて解散となり、第2時有識者懇談会に研究のバトンが渡ることになる。第2次有識者懇談会では、「小学校教育でのそろばん指導の強化策」+「そろばん学習で得られる効果の一層の明確化」が研究テーマの柱となる。

189 具体的には、①「いま、なぜそろばんなのか」の研究の継続(心理学、教育学、社会学、倫理学、医学などの側面からの研究)+②珠算指導者に向けてのアンケートを行い、そろばん学習で生じる子供の変化を抽出する。学習をスタートさせた時点から一定の期間学習した時点までの差について10項目程度にまとめてデータを採る(集中力、暗算力、自主性、意欲、規律、忍耐力など・・・)。結果を1枚もののシートにまとめ、キャッチコピーを付けて完成させる+③学校支援活動の推進と現職教員の指導力確保のための方策を各都道府県教育委員会と折衝・交渉しながら、成果につなげる活動を推進する。

■今後早急に第2次有識者懇談会の運用についての事務的な手続きを行い、研究活動の継続実施に努力を傾注していくことが求められる。
*ねこのドローイングはバリスタ Mai Sobue さんの作品。

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