No.174 指導者講習会二日目開催される at O.C.C.I
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9月28日(社)大阪珠算協会主催指導者講習会第二日目が開催された。第1講座は「外国と日本の算数教育について」:講師は尼崎市立武庫小学校教頭杣 裕之先生、第2講座は「生徒増加につながる塾経営」:講師は敦賀市珠算協会副会長上野雄大先生が担当した。参加者は約200名であった。
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今回は、新しい試みとして、第1講座終了とともに「日米間の中継対話」を企画・実践した。法橋先生のアイディアで、オレゴン州のポートランドでそろばん塾を経営している坂林美和子先生とスカイプで結び、ウエッブカメラを作動させて約20分間の対話・・森友副会長 vs 坂林先生・・を行った。
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坂林先生は富山県高岡市矢部珠算塾でそろばんを学び、のちアメリカに渡り、現在オレゴン州の州都ポートランドで3人の子供さんと居住しておられる。
オレゴン州はカリフォルニアとワシントン両州にはさまれ太平洋に面していて、広さは日本よりも大きい。
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州都のポートランドは、アメリカで一番住みたい場所の筆頭に常にランクされる緑豊かな美しい町である。小麦、毛皮、木材が主な物産であったが、いまやハイテク産業が盛んでシリコンバレーに対してシリコンフォーレストと呼ばれている。全米最大のバラ園があり、City of Roses (バラの都)と呼ばれている。対日輸出の中心港で人口は55万人である。
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彼女がそろばんを教え始めて、8年目になり今は約60名の子供たちに指導している。子供たちの国籍はばらばらで約10カ国ぐらいになる。そろばんを学習することで学校での算数科における成績が向上し、勉強に対する取り組みの姿勢にも良い変化が生じていて、周囲から高く評価されている。しかし、55万人の都市で指導者は彼女一人という状況では、孤軍奮闘というしかない。
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彼女の持論のひとつは、近い将来そろばんはセカンドSUSHI(寿司)になるに違いないということで、今ひとつは、そろばんは日本の心であり、指から入る日本の心として、そろばん指導を位置づけている、ということである。日本でも、教育の柱としてそろばん指導を位置づけていこうというトレンドが出来上がりつつあるが、世界の教育界の大きなうねりのなかでもそろばん教育重視を位置づけていきたい。
*写真は内田理事が撮影したものが過半である。
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