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2008年7月28日 (月)

No.162 平成20年度珠算指導者講習会開催される at O.C.C.I

207 209 211 7月27日、(社)大阪珠算協会主催の珠算指導者講習会が開催された。近畿一円、東海、北陸、関東、四国から269名の参加申し込みを受けての開催である。前後3回にわたる6こまのラインナップであるが、初日の参加者数は220名であった。

■単一の珠算団体が主催する講習会では、今回の参加者数は記録的な数字であり、企画に当たった教養委員会のスタッフ一同の創意と工夫が生かされた結果だと思われる。受け入れ態勢を十分に整えて広報したことが成功した一因である。もちろん、6こまの講座設定にウエイトをかけて調整したことも大きな要因であった。

Img_1737 Img_1739 Img_1742 第2講座「上手くさせるための初歩指導」(金本和祐)、第4講座「生徒増加につながる塾経営」(上野雄大)、第6講座「元気が一番」(高柳和之)の3コマが塾経営をテーマにし、第1講座「特区による塾への相乗効果について」(藤本和彦)、第3講座「外国と日本の算数教育について」(杣 裕之)の2コマは一般常識をカバー、第5講座「作問の仕方and検定攻略法」(馬場正義)は専門技術向上を表題にしたラインアップは、参加申込者のニーズを優先させたものであり、記録的な参加者数につながった。

■第1講座は尼崎市の特区がテーマであったが、4年間のそろばん指導実施が教育現場でどのような変化を生み出したのか、また指導効果の測定でどのような評価が生まれてきたのか、珠算界から見たときの特区展開の成果は・・などについての報告であり、今後の特区展開を考えるときに貴重な判断材料になりそうである。

■珠算教育の評価が年々高まる中で、指導者が真剣に自己研鑽に励み指導者としてのクオリティーを高めていこうという意識が鮮明になってきたことはうれしいことである。
*後段の写真は内田理事撮影の画像である。

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2008年7月21日 (月)

No.161 柳ケ瀬通で「古そろばん展」 in Gifu city

146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 8月20日に岐阜市で行われた日本珠算連盟主催の十七代珠算名人位決定戦にあわせて、「古そろばん展」が岐阜市柳ケ瀬通のギャラリーフローレンス21で18日に始まった。期間は22日まで。展示品は名古屋市の早川博之氏と加茂郡川辺町の佐伯 矩氏の所有する約90点。

■海外の珍しいそろばんから国内の江戸期のものまでいろんな形、用途のものが展示されている。素材も多岐にわたり、形も意外なものまで目を楽しませてくれるものばかりである。そろばんが持つ長い歴史といかに多くの人たちに愛されてきたかが容易に推測される仕組みになっている。

■この展示会を仕掛けられたのは、今回の岐阜市での名人戦開催を当初から取り仕切ってこられた岐阜県珠算振興会連合会理事長浅野 寿先生である。たくさんの一般人に名人戦を見に来てもらうことを期待しての展示会開催であった。

157 158 159 浅野先生は岐阜市シルバー人材センター理事長を務めておられ、今回の名人戦の賞状筆耕も同シルバー人材センターの支援でカバーされた。
何もかも珠算人でという考えから一歩進んだ新しい企画のあり方を示しているように思える。

■上記展示場の近くには、同人材センターのアンテナショップ兼サロンがあり、シルバー人材センターのメンバーが製作した小物類や作品が展示即売されている。また、一部スペースがギャラリーとして書道や写真などの展示スペースとして使われている。
今回も、浅野先生の写真展が行われていた。京都西芳寺(苔寺)の梅雨と苔がテーマの写真が十数点展覧できる。雨と光と苔の見事なハーモニーがレンズを通して表現されている。信長の金華山上岐阜城(稲葉城)、長良川鵜飼、秀吉・家康の長期間の居住地などとともに、岐阜市を楽しむ素材は少なくなかった。

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No.160 十七代珠算名人位決定戦が開催される in Gifu city

143 145 163 176 177 180 181 182 183 184 185 186 7月20日、日本珠算連盟が主催し岐阜県珠算振興会連合会が主管する十七代珠算名人位決定戦が長良川国際会議場メインホールで開催された。150名の選手が参加し9時30分に開会し4時に閉会した。
長良川沿いにある長良川国際会議場は建築家安藤忠雄さんの設計したもので、曲線と採光を重視していて観客の利便と心の安らぎをテーマに建設されたであろうことが分かる。

Img_0001 日珠連競技企画部上川部長の指揮の元、同部員と岐阜県下の各団体構成員・東海ブロックの先生方が委員として全面協力し大会の運営が行われた。前日を中心として万全の準備を行い、よく練られたスケジュールに従いリズミカルな競技展開であった。

■結果は、宮城県の土屋宏明選手が圧倒的な強さで十七代名人位に就き、十三代以降連続5期珠算名人位をキープすることになった。従来の記録は、京都府の波多野優香三代珠算永世名人(七代~十一代)の持つ5期連続名人位であったので、今回土屋名人はこれまでの記録に並んだことになる。次回は6期連続名人位の記録がかかる挑戦になり、本人は再来年の大会に臨む決意を明らかにしていた。
なお、次回の十八代珠算名人位決定戦は茨城県つくば市で行われることが決まっている。

Img_0002 当日は、開会にあたり浅野 寿岐阜県珠算振興会連合会理事長が開会の言葉を述べ、続いて森友 建日本珠算連盟理事長が主催者挨拶を行った。次に、細江茂光岐阜市長が歓迎の挨拶を行った。来賓としては、山田洋一岐阜商工会議所専務理事、安藤征治岐阜市教育委員会教育長、松村諭美子初代珠算永世名人、西田三智子二代珠算永世名人が参列し大会に花を添えた。

Img 昭和51年8月に大阪市で初代珠算名人位決定戦を行って以降、水戸市・高松市・福島市・福岡市・富山市・神戸市・広島市・東京都・札幌市・横浜市・名古屋市・京都市・青森市・橿原市・福岡市と続き、今回岐阜市での開催となった。
珠算熟達者である出場各選手の試合での態度、立ち居振る舞い、言葉遣いなどは水準を大きく超えるクオリティーの高いものであり、珠算学習で体得できるものが計算力以外に人間作りにおいても得るものが大であることを知らしめるものであった。

■当日は、NHKテレビ・岐阜新聞・中日新聞・毎日新聞の各社が取材を行った。

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