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2008年6月26日 (木)

No.158 茨木市教育研究会算数部会開催される in Ibaragi

106 109 110 114 115 116 117 118 120 6月25日午後3時半から茨木市クリエートセンターで、茨木市教育研究会算数部会が開催され55名の現職の先生方が参加された。テーマは算数の学習具(そろばんを含む)で、第1講座は「入門期におけるそろばんの効果的な指導」で、そろばんアヴァンジャリスト 藤本トモエ氏が担当した。
第2講座は「学習具を活用して算数の学力向上を図る」で、算数・数学教育研究アドバイザー 小西 繁先生が担当した。

■今回の企画は、1月に熊取市で開催された泉南エリアの先生方が集まっての研修会に続いての第2弾であった。算数科で基礎固めをいかに効果的に行うか、そろばんを活用して算数科の学習効率をどのように向上させていくかがテーマの研修会である。前回もそうであったが、若い先生方が参加者の大半を占め、極めて熱心に受講する姿は感動を覚えるものであった。

121 122 124 125 126 127 128 130 131 第1講座の藤本氏は、そろばんを使って早く計算を行うことよりも、そろばんで表現される数字を正しく読み取ること、位の意味を理解すること、数の特徴を理解すること、数を珠で表現することなどが大事であると強調。補数を使っておつりの計算を理解させることも有効であると付け加えた。

■3つのたまを使って2桁の数をつくる、盤面での数の大きさ比べ、別記のようなそろばんで考える問題などを使って、そろばんを使うことで考えること・思考することの訓練を実践することが重要な作業であるとした。小学校で配当されている短い時間で、そろばんの何を教えるのか、学習具としての使い方をもっと工夫することが最優先事項であると説いた。

Img Img_0002 冒頭では、教師が常に考えておかなければならない次の3つの言葉を紹介したが、今回のそろばんをどのように活用するのかを珠を動かしながら考えることそのものがWhat I do であり、きっとI understand につながったことと思う。
① What I hear・・I forget
② What I see ・・I remember
③ What I do  ・・I understand
参加した若い先生方は、今までのそろばん観を一変させたはずであり、また、そろばんの学習具としての活用方法がこれからもっと開発されていくことを理解し、いまだ大きな可能性を秘めていることをも学んだのではないかと思う。

Photo_2 第2講の小西先生は、算数的活動の要諦は、①習得(基礎基本) ②活用 ③探求(思考力・表現力・判断力・・)にあることを中心に話を展開され、合わせて学習具(教具)を今後いかに充実させて学習効果を手にするかについて持論を展開した。
8月に行われる府算研の研究会で、そろばんの新しい発想での活用法を解説される予定であり、学習具の研究が基礎基本の構築に大きな貢献をすることが期待される。

学習指導要領改訂内容が告示され、移行措置案も告示された今、教育再生を心に誓う教師たちにとっては有益な研究会であった筈である。

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