No.141 有意義であった平成19年度学校支援活動報告会 at O.C.C.I
■ 4月11日、大阪商工会議所で平成19年度学校支援珠算指導活動報告会が開催された。約40名の学校での珠算指導を担当した講師の先生方が参加された。参加の先生方全員が指導体験で得た貴重な情報を順に発表し、それらを全員が次年度に生かすべく共有した。
■平成12年度にスタートした大阪府下の学校支援珠算指導活動はその後順調に推移し、今年度は156校からの出講指導依頼を受けた。大阪府下には約1040校の国公私立小学校があり、依頼校の比率は15%であるが、スタート当初の依頼校は53校であったので、8年間で約3倍に依頼校数が増加したことになる。珠算指導が教育に有効に作用することが、学校関係者に認められてきたことが最大の要因である。また、出講指導に当たってきた珠算指導者の先生方の長期にわたる献身的な活動がこれらの成果に直結していることを特記しておきたい。
■当日の報告事項の中で主だったものをいくつか以下に列記しておきたい。
①『たのしいそろばん』の内容が盛りだくさん過ぎるのではないか。学校サイドに、全部指導してもらえるものと錯覚されるケースがある。2~3時間では、消化できる内容量は限られてくるのだから、次回の改定時には一考が必要 ②担任が珠算に関心の高いクラスでは通塾生の数が多いように思う ③全国連合発行CDーROMに1年生の担任が興味を示し、1年生の指導の中に珠算を導入することを考えるべきとのコメントが得られた ④小学校校下の塾指導者が出講した方がいいのではないか ⑤学級間格差は担任の力量と能力、熱意で生じることを実感した ⑥担任に珠算を指導する力を付けさせていくことに力点を置くべきではないか ⑦学校内の雰囲気や学級経営の格差は、学校経営のトップの力量に左右されることを実感 ⑧出講指導に当たっては、小さい工夫と手間を掛け心のこもった指導を行うことで子供たちの効果と反応が変わってくる ⑨学校側が出講指導に何を望んでいるのかを事前に読み取ることが肝要である ⑩事前の準備、時間の調整など、出講指導には大きなエネルギーが必要になるが、子供たちに満足を与ええたことが分かれば疲れは消滅する・・特にサンクスレターをもらうことが達成感につながる
■学校新聞、学級便り、HPなどに出講指導が取り上げられることは出講者の心を和ませるようである。また、生徒たち一人ひとりが書いたサンクスレターも、出講者には宝物となる。特に、校長あるいは担任からの直筆礼状は次年度の指導に力をこめることにつながってくる。そのようなレターに似顔絵や写真が添えられてあれば、ボランティア活動の醍醐味につながる。学校支援活動は地域と学校サイドのコラボレーションを実践していることになるのかもしれない。
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