No.140 盛り上がった平成19年度学校支援活動 in Osaka prefecture
■ 平成19年度学校支援珠算指導活動が大成功のうちに終了した。例年通り1月から3月にかけて大阪府下一円の学校からの出講依頼を受け、3団体傘下の各珠算団体が一致協力して出講指導に当たった。
■平成12年度にスタートを切った本活動は年々依頼校が増えてきている。初年度は53校からの依頼であった。2年目からは64→86→107→111→124→139校と数字を伸ばし、今回は156校に出講した。初年度と比べると約3倍となった。
毎年6月に予告案内を大阪府下約1050校の校長宛てに発送し、続いて10月末には本案内を各校に送付する。
学校間では本活動の情報は十分に知れわたってはいるが、一部の小学校では、経営責任者まで案内が届いていない事例もまだ見られる。
■ 毎年、出講した先生からは報告書が提出され、貴重な情報が提供されている。今回の報告書についても読了したが、以下のような出講者に大いに参考になる記述が見られた。要点のみを記してみた。
■①依然学校間格差が見られる ②担任教師の指導・統率力に格差がずいぶんある ③教頭、校長が授業を見学するケースが増えてきている ④保護者による授業参観日に珠算指導時間を割り当てる学校が散見される ⑤担任が珠算指導を支援するケースが増えてきている ⑥出講者にとっては子供たちのサンクスレターが疲れを癒す良薬となっている ⑦年々そろばん塾に通塾する子供の数が増えてきている(クラスで17名の通塾者がいるケースもある) ⑧授業前日までの学校サイドとの事前打ち合わせが成功につながるケースが多い ⑨『たのしいそろばん』を中心にすえて、十分な補助プリントを用意しての授業が成功する確率が高い ⑩事前の準備を整えて導入部分で成功を収めることが、出講授業を成功させることになる。このことが学校サイドの評価にもつながる ⑪指導日が3日間になると指導そのものにゆとりが出る ⑫報告文を担任が作成したケースがいく例かあったが、記述内容が新鮮でもあり、今後の検討課題としたい。
■ 現在、大阪府下の出講に応じられる登録済みの指導者数は95名であるが、今後今までのようなピッチで依頼校数が増えてくると、リクエストに応える展開に支障が生じることが懸念される。
小学校教師の珠算指導力をいかに高めていくのかが新たなる課題となってきた。
学習指導要領改定の結果、23年から3・4年生で珠算が指導されるが、それまでに珠算指導をどのようにして十分なものにするかの議論が必要になってくる。迅速な対応が求められる。
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