No.134 7名の留学生が外国人講座に入門 at O.A.A.
■ 3月8日、22年目の活動を展開している「外国人のための珠算講座」に、7名の外国人が入門した。
今日現在在籍の講座受講生は30名であるが、3月、4月に帰国する予定の人が何人かいる。毎年のことではあるが、春の新学期は去る人があり新たにメンバーとなる人がいて、グローバルな国際交流を実感させられる。
■60億の中の何人かの人たちがこの大阪の限られたスペースで巡り合い、文化の交流を行ったのち帰国していく・・・国際交流、人間模様のモデルがここにあるのではと感じてしまう。
■今日入門した人たちを簡単に紹介しておきたい。
① Yuliana Lukamuto(ユリアナ)さんはインドネシア人女性。マラナタ大学を卒業し、大阪外国語大学(現大阪大学)で1年間日本語を勉強の後、大阪大学大学院に入学が決まった。マスターコースで言語学(Japanese Linguistics)を研究する。
② Remedios De Jesus Martin(メレディオス)さんはフィリピン人女性。フィリピン大学を卒業し、大阪外国語大学で1年間の日本語研修を受け、大阪大学大学院に入学が決まった。人間科学(Human Sciences)を研究する。
③Yoshiro Shiba(ヨシロウ)さんは、日本人男性であるが、ブルガリア人女性科学者(癌細胞研究者・・奈良先端科学技術大学院大学博士課程)のテオドラさんのパートナーで、大阪大学人間科学部を3月に卒業する。秋からはイギリスに渡り、ケンブリッジ大学の大学院で研究活動に入る。彼女とともに珠算普及活動に関わる事があることを念頭において、珠算の実態を学習してもらうことにした。
④ Marina Atsumi Oikawa(マリナ)さんはブラジル人女性。国立パラ大学を卒業して、大阪外国語大学で6ヶ月間の研究者特別研修コースを履修し、奈良先端科学技術大学院大学のマスターコースに入学する。専攻は、情報科学/コンピュータサイエンス(Information Science/Conputer Science)である。
⑤Dr. Macskovich Marko Szilveszter(マルコ)さんは、ハンガリー人男性である。ハンガリーのセゲド大学(Szeged University)を卒業、法学部で研 究、ドクターを取得している。4月から大阪大学の大学院でOSIPP(大阪大学国際公共政策)を研究する。
⑥Andrea Terron(アンドレア)さんはグアテマラ人女性。グアテマラのデルバイエ大学を卒業し、大阪外国語大学で1年間の日本語研修を終えて、大阪大学大学院生となった。専攻は人間科学 (Human Science)。
⑦Jonathan Shield(ジョナサン)さんは、オーストラリア人男性。オーストラリアのタスマニア大学(University of Tasmania)を卒業して、2004年に来日、英語教師を務めて いる。
■錚々たるキャリアの人たちであるが、日本のそろばんに触れるのは初めてであり、日本の伝統文化として認識しながら、知的好奇心を高ぶらせているのが伝わってくる。東洋の神秘の1つでもあるそろばんの計算技術を身につけて、それぞれの専門分野の研究と融合させてくれれば関係者の大きな喜びとなる。彼等の成功と健闘を祈りたい。
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