No.132 優良生徒表彰式典開催される at Shinosaka
■ 2月24日、メルパルクホールで、第44回優良生徒表彰式典が行われ、306名が表彰を受けた。合わせて180名にジュニア奨励賞が授与された。
外国人講座でそろばんを学習している27名の外国人も19年度修了証を授与された。その他、年度内の1級満点合格者、新設のベストファイブに選ばれた人たちが表彰を受けた。
■広い会場もほぼ満員になり、厳粛に式典が行われた。外国人たちにとっては、このようなたくさんの人たちが集まる式典は珍しく、いい経験になったことと思われる。代表受領はアメリカ人のロバート・バサールさんが務めた。彼は天理市教育委員会のスタッフで、市内9小学校を巡回し英語指導に当たっている。
■ インタビューを行ったのは、一番目はタイの国費留学生(文科省の招聘した)ワッチャラポンさん(男性)。大阪大学で日本語の集中講座を1年間受講し3月に修了。4月からは東京大学工学部に入学が決まっている。専攻は機械工学である。
■二番目はブルガリアの国費留学生ベロニカさん(女性)。彼女は1年間の大阪大学での基礎講座を3月に修了して、4月からは神戸大学に入学する。専攻は国際関係で、この領域では関西エリアでは一番学習環境が整い、東京大学に匹敵するといわれている神戸大学を選んだ。
■三番目はアメリカ人のロバートさん。八尾市で3年間JETプログラムのALTとして数校の中学校で英語を教えた。その後、天理市に移り、教育委員会に勤務し小学校を回り英語を教えている。英語の教授法には造詣が深く天理大学との共同研究にも貢献している。
■ インタビューの内容は別紙に纏めているので参考までに修了証受領者名簿と共に掲載した。
各人のそろばん観はいくつかの点で共通している。①計算過程が自分の目で確認できる ②そろばんでの計算は人間的である ③日本文化の中でも伝統が長く典型的な日本文化である ④そろばんの学習で暗算力が獲得される ⑤練習を通じて集中力が形成される ⑥コンピュータの使用で失うかもしれない人間的なもの(人間力)をそろばん学習で強化し、確保できる ⑦そろばんのトレーニングは脳の開発に役立ちそうである などである。
■ステージの上から表彰が進行していく場面を注視している中で、被表彰者の子供たちの身体能力の差がいささか気になった。特に一定の距離を歩く姿勢である。せいぜい30メータくらいの距離を歩く姿にその子供が持つ身体能力が現れていて、体育教育の大事さを感じてしまった。短い時間の中で自分を、あるいは集団を美しく見せるためには規律、様式美などが大切である。歩くという動作は人間の根源を形作る動作であるが、訓練しなければ個人差がはっきりと現れてしまう。
人間の活動の根源である歩き方、行進の仕方を基礎教育の中でもっとしっかりと教えていかなければならない。
次年度に向けての新しい課題のような気がする。
*掲載の写真は講座講師の宮島・山下先生が撮影したものである。
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