No.121 新春奉納弾き初め大会盛り上がる at Tenmangu
■ 正月3日、大阪天満宮境内で、恒例の「新春奉納弾き初め大会」が開催され、約900名の子供たちが参加し、読上算を長ーいそろばんを使って弾き初めを行った。
■1983年から毎年続いているこの大会は、大阪府珠算教育連合会が主催する行事であり、大阪府下の各団体から役員を出し運営を行っている。長ーいそろばんを3人ずつで使って読上算を計算し、これから1年間のそろばん技術向上を祈願するのが目的であるが、典型的な伝統文化である日本の独特な計算技術“そろばん”をたくさんの一般参詣の人たちに知ってもらうこともネライとしている。
■ 9時40分にスタートし正午まで、リズミカルな読上算の読声が境内に響き、短時間ではあるがリトルそろばんワールドの出現となった。前回からの法被の進呈が好評であったので、今回も1000枚を製作したが、色は紺色から小豆色に変えている。天満商店街を法被を羽織ったままで歩く子供たちの姿も見られ、参詣の人たちの目を引いていた。
■ 新学習指導要領の内容が間もなく告示されるが、多分学校でのそろばん学習の配当レベルは現行のものよりも高まるのではないかと観測されている。また、新春に5年目を迎える尼崎市の「計算特区」におけるそろばん指導小学校数は、21校に増えることになっている。
各種珠算団体が行うマスメディアを使った全国ネットのそろばんPRも、今年は競って展開されることが予想される。
■今、日本珠算連盟では、そろばん有識者懇談会で、そろばん学習の有効性・必要性を研究し、データの集積を行い、冊子を作り広く世論に発表していく計画を強力に推し進めている。
今や、日本におけるそろばん学習再評価のうねりはきわめて大きくなっており、これは大阪府を中心にした近畿エリアの珠算界あげてのそろばん教育強化推進活動が実を結びつつあることを証明するものと言って差し支えない。
■平成20年は、日本人の基礎学習能力再構築のための出発元年であり、そろばん学習も基礎力構築に大きく貢献できることを広く世間に知らしめるための努力を最大限行わねばならない。珠算人にとっても、今日の弾き初め大会はそのことを祈願する大事な機会でもあった。
(本大会の模様は、当日の夕刻テレビ大阪さんがニュース番組で報道いただきました。また、翌日・・4日・・の読売新聞朝刊で写真入の記事が大きく掲載されました。)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント