No.114 新年挨拶「そろばん教育復活実現の鍵」in Osaka
■ 次期学習指導要領の改定が目前に迫ってきた。
8月末に中教審が素案を公表し、ゆとり教育をやめる方針を明確にした。
10月末には中間報告が出され、授業時間数の増加方針が明らかにされた。
■小学校では6年間で278時間増加させて、5645時間とすることが発表された。
1月末には最終報告が発表され、3月末には文科相が内容を告示することになっている。
■ 30年ぶりに授業時間が増え、ゆとり教育が収束することは、子供たちの学力低下の傾向が止まらず、各種学力テストでの成績が下げ止まりを見せないことが一番大きな理由となった。
■授業時間が増え、学力向上のための対策が進む中で、学校教育の中でそろばん指導をどう扱うのかが大きな課題になってきた。担任の先生方がそろばん指導の力をどのように確保するのか、また、そろばんをどのように算数科で扱っていくのかは重要且つ急を要する課題といえる。
■ 従来のように、そろばんを計算の用具として取り扱うのでは、今の基礎学力確保の要請には十分の対応策にはならないといえる。一歩進んで、算数的思考力確保のために、そろばんで計算を行うメカニズムを授業に取り入れて、新しい役割を付加していくことが大事な作業といえる。
■有識者懇談会第1分科会の小西 繁先生は、近々に算数科でのそろばん活用のあり方について新しい考え方を論文で発表することになっている。学校の先生方にこの新しい考え方を講習するための研究集会も年明けにセットされているので、成果が大いに期待される。
■ 大阪珠算協会の月報「大阪珠算月報」に、平成20年の新年に当たり、これから1年間の活動方針などを具体的に記載し施策の内容を明らかにした。
この原稿を月報発行に先駆けて参考にしていただく資料として掲載した。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント