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2007年11月23日 (金)

No.114 新年挨拶「そろばん教育復活実現の鍵」in Osaka

Img 次期学習指導要領の改定が目前に迫ってきた。
8月末に中教審が素案を公表し、ゆとり教育をやめる方針を明確にした。
10月末には中間報告が出され、授業時間数の増加方針が明らかにされた。

■小学校では6年間で278時間増加させて、5645時間とすることが発表された。
1月末には最終報告が発表され、3月末には文科相が内容を告示することになっている。

Img_0001 30年ぶりに授業時間が増え、ゆとり教育が収束することは、子供たちの学力低下の傾向が止まらず、各種学力テストでの成績が下げ止まりを見せないことが一番大きな理由となった。

■授業時間が増え、学力向上のための対策が進む中で、学校教育の中でそろばん指導をどう扱うのかが大きな課題になってきた。担任の先生方がそろばん指導の力をどのように確保するのか、また、そろばんをどのように算数科で扱っていくのかは重要且つ急を要する課題といえる。

Img_0002 従来のように、そろばんを計算の用具として取り扱うのでは、今の基礎学力確保の要請には十分の対応策にはならないといえる。一歩進んで、算数的思考力確保のために、そろばんで計算を行うメカニズムを授業に取り入れて、新しい役割を付加していくことが大事な作業といえる。

■有識者懇談会第1分科会の小西 繁先生は、近々に算数科でのそろばん活用のあり方について新しい考え方を論文で発表することになっている。学校の先生方にこの新しい考え方を講習するための研究集会も年明けにセットされているので、成果が大いに期待される。

Photo_2 大阪珠算協会の月報「大阪珠算月報」に、平成20年の新年に当たり、これから1年間の活動方針などを具体的に記載し施策の内容を明らかにした。
この原稿を月報発行に先駆けて参考にしていただく資料として掲載した。

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2007年11月19日 (月)

No.113 近畿連合10人委員会・拡大委員会開催される at Bentencho

Img Img_0002 11月18日、近畿連合10人委員会が開かれ、続いて拡大委員会が開催された。前者は11人が参加し、後者は近畿各府県の3団体所属の幹部23名が参加した。
そろばん業者サイドから2名と新通から2名が参加した。

Img_0001 議案は、
①19年度PR事業の経過報告と後半部分の実施スケジュール 

②8月5日の拡大委員会で金額改定が決まった20年度の拠出金は、9月10日の10人委員会で1万円に決定したことの報告と確認
③eカンパニー(CM)の取材実施教室の選定・・京都府下で選考を行うことで決着
④尼崎市「計算特区」の推移報告と今後の見通しについて蔵本、藤本両先生から報告を受けた
⑤中村鋭一氏のトークショウへの出席者選考を行い、藤本、沢田両先生の出席を決めた
⑥浜村淳のプレゼントコーナー提供の賞品は今回も23桁柘珠ソロバンと決めた。掘り込み文字は白色とした
⑦TVABCで使用するCMフィルムの撮影を11月11日に行ったが、仮編集の15秒、30秒CMを試写し、内容のチェックを行った

Photo 2 近畿珠算連合の名の元に集まった1300名の先生方の結束はいよいよ強固になりつつあり、珠算教育強化の実現に向けて、連合体の活動はより密度の濃いものにしていかなければならないことを確認した。

1 近畿一円の日珠連、全珠連、全珠学連の3団体が強固な絆で結ばれ、長期にわたり事業の合同を行い、構成員間の連携を蜜に保つシステムを確立していることは、全国に例を見ないものであり、今後の各地の各団体間の連携のあり方を示すものとして、注目してもらいたい。

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2007年11月15日 (木)

No.112 11月度正副理事長会&総務会開催される in Tokyo

A B C D E 11月13日に、11月度日本珠算連盟正副理事長会ならびに19年度第4回総務会(議長=森友副理事長)が東京で開催された。
午前中の正副会では、平成20年度事業活動方針が審議された。新年度事業活動については、次のような柱を立てた。

①日本珠算連盟そろばん有識者懇談会の活用
②現職小学校教員に対する珠算指導力向上のための施策
③次代を担う珠算指導者の養成ならびに後継者対策の構築
④メディアを活用した世論に向けた珠算PR事業の展開

Img_0001 上記内容については、12月1日に予定されている正副会で、予算編成作業と合わせて検討することになる。
その後のスケジュールは、12月27日に開かれる予算会議で細部の調整を行って、あらかたの予備作業を終えることになる。

■12時からは日本商工会議所常務理事篠原氏が会議に加わり、本連盟の会長代行として、一般経済情勢ならびに新年度の連盟事業運営などについて講演された。特に、次の項目について具体的な示唆が示された。
①連盟構成会員数の維持をどのように図るか?
②積み立ててきた連盟の財政エネルギーをいかに有効活用していくのか?
③指導者の後継問題、珠算教育強化実現のためのPR展開、小学校教員の珠算指導力確保のための施策などに重点投資が必要

Tokyo3 隔月に開催される定例の正副理事長会、続いて開かれる総務会のメンバーは添付資料の通りであるが、四千数百名の日本珠算連盟の事業計画策定、予算編成作業、具体的な事業運営について、意思決定を行い執行にあたる責任を有している。代表理事会、総会と共に、連盟の経営を担う重い責務を分担している。

Tokyo4_2 願わくば、珠算教育を是とする追い風が吹いているこの時期に、一大飛躍を目指しての熱い論議がもっと交わされることを願ってやまない。
★本稿で使用した写真は、事務局の齋藤氏に提供いただいた。

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2007年11月11日 (日)

No.111 全国連合19年度第2回代表者会議開催される in Tokyo

R2 R3 R4 11月11日、平成19年度第2回全国珠算教育団体連合会(全国連合)の代表者会議が東京で開催された。会場は(社)全国珠算教育連盟 東京事務局であった。
参加者は、全国珠算教育連盟サイドは、賀藤、梶川、生駒、村上、小原、竹口の各氏。日本珠算連盟サイドは、岡野、森友、草栁、堀野、中山の各氏。全国珠算学校連盟サイドは、吉田、坪内、河村、林の各氏であった。

Img_0001 全国連合の代表者会議は年3回、1月・5月・11月に開催される。
今回の会合の主たる議案は、目下作業が急ピッチで進められている学習指導要領改訂作業の経過についての分析と対応についてであった。
8月31日に中教審の今次改定の素案が明らかにされ、10月31日には中間報告が新聞紙上で明らかにされた。来年1月には最終答申が出され、3月には文科大臣の告示が出る予定である。

R5 R1_3 R6  国家的課題の教育再生を考えるとき、そろばん教育が学習指導要領の中でどのような位置づけがなされるかは極めて重要な関心事である。
過日発表された全国一斉テストの結果を見ても、子供たちの学力低下が浮き彫りになっており、早急に基礎学力の向上を計らねばならない。また、思考力、応用力の減退も大きな課題になってきた。

Img そろばん学習が日本の教育再生に貢献できる余地があることは疑問を挟む余地はないが、具体的にどのようにそろばんを活用するのがいいのか、教育行政サイドと十分の調整作業が必要である。
ここ暫くは、ここの部分にエネルギーを注入していかなければならない。

■今日の会合では、上記案件以外には下記のような事柄が審議された。
①各教科書出版会社担当者との懇談を継続して行う。次回は2~3月に大阪で開催を予定する。
②日本教育新聞社企画記事については、1回目は京都大学大学院上野健爾教授の対談記事を掲載したが、2回目は、1~2月に筑波大学大学院清水静海准教授(中央教育審議会算数・数学専門部会委員)を予定している。なお、対談掲載紙の増刷版を構成員全員に配布することにした。
③連合ニュース29号の発行は、3~4月に行う。指導要領改定に関連するニュースを重点的に掲載する。
④第2回世界珠算暗算連合会競技大会(中国で開催)の成績についてアナウンスされた。
⑤「たのしいそろばん」の利用状況について報告された。
⑥次期全国連合会長の選任は1月の会合で審議を行うこととした。
⑦学校支援珠算指導活動を行うときに副教材として使える映像指導版のCD=ROMを連合で作成し各団体に配布することにした。「たのしいそろばん」を効果的に使用するための補助的な資料として活用してもらう。
⑧次回代表者会議は愛知県で1月14日~15日に開催する予定。
★本稿に掲載の写真6葉は、全珠連の小原先生から提供を受け挿入した。

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2007年11月 3日 (土)

No.110 大商学園分銅杯争奪第3回珠算競技大会開催される in Toyonaka

Photo Photo_5 Photo_6 11月3日、大商学園分銅杯争奪第3回近畿小中学生珠算競技大会が開催され、396名の選手が参加し覇を競った。
会場は、同校体育館2階を使用しゆったりとした座席配置で、競技環境は上々であった。

Img 主催は、大商学園高等学校と大商会(大商学園同窓会)であるが、後援は日本商工会議所、大阪府教育委員会、大阪商工会議所、豊中商工会議所、日本珠算連盟、(社)全国珠算教育連盟、(社)全国珠算学校連盟、近畿珠算団体連合会、(社)大阪珠算協会、(社)兵庫珠算連盟、大阪府珠算協会、大商学園PTA、珠算情報誌「月刊 サンライズ」、大商珠算部OB会の各団体である。

■10時30分から開会式が行われ、大会会長の濱地茂樹学校長の挨拶、来賓代表 森友 建日本珠算連盟副理事長の祝辞に続いて、競技が始まった。

Img_0001 大会を通じて印象に残ったことは、①校内の清掃が行き届き清潔な学習環境が整備されていること、②学校サイドの珠算に対する理解度が極めて高いこと、③大会実行委員会の事前の準備、当日の運営、来校者に対する心のこもったホスピタリティ、④スケジュールどおりの競技展開 などであった。

Photo 第1回から回を重ねるごとに参加者数が大きく増加し、今回は2府4県からの396名を数えている。本大会の最大の特色は、学校理事者と教職員が挙って珠算の教育効果を評価し、珠算振興の重要性に着目してくれていることである。加えて、近畿珠算各団体と珠算人が大会趣旨を理解し全面的にバックアップしていることも特色に挙げられる。

Photo Photo_2 3 学校側にとっては、400名の小中学生が長時間学校内に留まるという事実は、オープンスクール来訪のような意味があり、また、珠算界にとっては、グレードの高い競技会が定期的に開催されることは、珠算振興上大きなアドバンテージになることから、両者の利害が一致しているともいえる。今後の継続実施が期待される所以である。

Photo_2 静粛と秩序の中で大会は盛会裏に終了したが、中でも大西信二大会会長(大商会会長)の稀に見る高いプロデュース能力が際立っていた。
たくさんの競技会が各地で行われているが、今日の大会は精度の高さから三ツ星クラスの競技会であるといえるかも知れない。

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2007年11月 1日 (木)

No.109 外国人講座受講生2名が3級検定試験に合格 at Tennouji C.H.S.

Photo_2 第181回珠算能力検定試験が、10月28日に全国一斉に施行された。
大阪商工会議所では3箇所の受験場を設けて施行したが、2222名のそろばん練習生が受験した。

■今回は、(社)大阪珠算協会主催の「外国人のための珠算講座」受講生4名も挑戦した。
3級には、アメリカ人小学校教師Robert Vassar(ロバート・バサール)さん、ブラジル人留学生=大阪大学大学院法学研究科博士課程在学中=Marcelo de Alcantara(マルセロ デ アウカンタラ)さん、チリ人大阪大学スペイン語科教授Claudio Vasquez(クラウディオ・バスケッツ)さんの3人が挑戦した。

Photo_4 2級には、ブラジル人留学生=神戸大学大学院経営学科博士課程在学中Fabio Goto(ファビオ・ゴトウ)さんがチャレンジした。

■結果は、ロバートさんが、見60・×95・÷85・合計240 で3級に合格。
マルセロさんは、見80・×90・÷90・合計260で同じく3級に合格した。
合格点は各級共に240点以上である。

■クラウディオさん、ファビオさんは共に合計点が215で惜しくも合格をのがした。両者共に高得点をカバーしているので、次回は間違いなく合格できるのではないかと期待している。

002_2 マルセロさんは、2005.4.9に入門し、殆ど毎週講座に参加し練習を積んできた。2002.12月には、ブラジル弁護士会(OAB)弁護士試験に合格している。来春には、大阪大学から博士号が授与される。

006_2 ロバートさんは、来日直後に、八尾市のALT(JETプログラム)として、市立中学校で3年間英語を教えた。その後、天理市に移り、現在天理市教育委員会に勤め、市内の小学校を回り英語の指導を担当している。彼は2004.2.7に入門し、着々と実力をつけ今回の栄冠を手に入れた。

■外国人講座は、1986.6月に開講し、以来77ヶ国から892名の外国人が入門した。珠算では、初段1名、日商1級1名、2級6名、3級34名、4・5・6級約300名が合格した。暗算では、1級1名、2級2名、3・4級約80名が合格している。

■日本文化そろばんを世界に紹介しよう、授業を通じて国際親善に役立とう、珠算教師の国際感覚を高めよう、というのがこの講座展開の目的である。現代の科学万能の時代ゆえに、アナログの代表としての伝統あるそろばん文化が多くの外国人知識階層に強く認知され、その存在意義を高く評価されている現実とその意味を、日本人は真剣に考えなければならない。

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