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2007年6月28日 (木)

No.84 産経新聞経済コラムでそろばん評価 in Japan

Img_41 2007.6.19付産経新聞朝刊「経済コラム」に、“インド計算術もいいけど「そろばん」も”というタイトルの記事が掲載された。
同社経済部次長 坂下芳樹氏の筆になる論考である。
今、ある種のブームの感があるインドの計算術に関する本が幾種類も書店に並んでいる。
その内の1冊を読んだ上で、日本のそろばんによる計算力と対比し、そろばんの良さを改めて評価し直している。

■コラムニスト氏は、一定期間そろばんを習うことにより身に付く計算能力、特にそろばん式暗算力は、年をとっても能力の劣化はなく、種々の計算を早く正しく処理できる恩恵は小さくはない。
確かに、そろばんの実用性は乏しくはなってきたが、そろばんを習う過程ではぐくまれる数の概念、数学的思考力は今後むしろ重要性を高めてくるのではないかと言う。

■そろばん人口は昭和50年代半ばをピークに減少を続けてきたが、ここ2~3年は増加に転じてきた。
一方、日本で減少を続けている間に、諸外国でのそろばん教育熱は徐々に高くなってきている。そろばんで獲得される計算力に各国の教育関連省が本気で関心を持ち研究を進めた成果である。

■日本では、そろばんを教育に取り入れることで、基礎計算力を確保し、学力向上の起爆剤にできるのではないかという主張も増えてきた。外国でのそろばん熱の高まりに習うまでもなく、自国の教育再生にそろばんを役立てることを考えるのは、至極当然の成り行きであるといえる。

■クオリティ紙のコラムなどで、そろばんの必要性とそろばんが果たしうる役割にスポットが当てられる機会が増えてきた。
日本の伝統的計算技術そろばんにとっては、新しい評価が定着する好機になるかもしれない。

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