No.83 朝日新聞コラム「経済気象台」で珠算教育がテーマに in Osaka
■ 2007.6.26付朝日新聞朝刊コラム「経済気象台」に、珠算教育の意義と役割についての評論が書かれた。
タイトルは“もう一つの教育再生会議”である。
■昨年暮れから活動を始めた政府の教育再生会議が目指す、学校・家庭・社会が一丸となっての教育再生事業と並行する形で、本年3月23日に第1回日本珠算連盟そろばん有識者懇談会が開かれた。
■この懇談会開催の眼目は、ゆとり教育を標榜する学習指導要領に基ずく教育の結果、子供たちの基礎学力低下が続いており、特に基礎計算能力の弱化が著しい。このような危機的現象を、珠算の持つ特性を生かすことで解決できるのではないかという前提で、その具体的な方法を探っていこうということである。
■珠算学習で得られる、鋭敏な数感覚、数学的思考力、暗算力、持久力、瞬発力、耐力などは、子供たちの当然もっていなければならない子供力を形作る要素になりうるものである。
■コラム氏が言うように、珠算の再評価が行われ始めた今の流れの中で、珠算の教育的文化的価値を広く世論に解き明かしていくことは重要な作業である。先進国の水準を下回りかねない低下した基礎学力をリカバーする手立てを珠算教育に求めようというネライは当たっている。
■コラム後段では、上野健爾京都大学大学院教授著の論文「珠算の将来」についても論評されている。珠算が持つ沢山の利点だけでなく、今後クリアしなければならない課題についても余すところなく論述されていることから、懇談会での今後の論議にも生かされていくものと思われる。
■ このコラムニスト(共生)氏は、2004.5.27付同紙でも“ソロバンを忘れた資格社会”と題して、珠算教育をテーマに示唆にとんだ論評を書いている。
■教育再生のための手続きは着々と進み、次期学習指導要領改訂も今年度中に行われることになっている。官主導の作業の進展にあわせて、懇談会が応分の成果をあげ役割を果たせるようにサポートしなければならない。
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