No.66 NHKテレビ「外国人のための珠算講座」を報道 at O.C.C.I
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2月27日18:40から、NHKテレビ「関西ニュース一番」で、(社)大阪珠算協会主催の「外国人のための珠算講座」が紹介報道された。豊中市で大人を受け入れている塾の紹介と抱き合わせた構成でタイトルは「大人向けそろばん教室が人気」であったが、約6分間の内容であった。
■この報道の取材は24日(土)に行われたが、ブルガリアからの留学生、テオドラ・ゴラノヴァさん(奈良先端科学技術大学院大学博士課程の研究者・・・がん細胞の研究)とイランからの留学生モハマッドレッザ・シェイヒさん(大阪外国語大学日本文化・日本語科修了)にインタビューを行い、そろばんの特徴を浮き上がらせていた。
■ テオドラさんは、コンピュータとそろばんの違いを、自分の体と頭を使って展開できるか否かを材料に説明していた。コンピュータは計算が速くて正確ではあるが、いくら使っても自分は賢くはならないといい、そろばんは使えば使うほど自分の頭を発達させるので、今後の研究はそろばんを活用しながら進めていきたいと語っていた。
■イラン人のモハマッドレッザさんは、そろばんとコンピュータの違いをアナログかデジタルかの差であるといい、現代のデジタル蔓延の時代では、いいバランスを保つためにもアナログ思考が必要であると語っていた。
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そろばんの発祥はメソポタミア文明の中にあるといわれているが、おそらく5千年以上前に今のイラン、イラクの地で、そろばん式計算のコンセプトは誕生したと考えている。その後、当時活用されていたプリミティブそろばんである砂そろばん(砂地にロッドを描き小石を並べて数を表現した)が徐々に進化し、ギリシャ、ローマに紹介されて、今日の形に近いものに発展し、周辺古代文明に広がったものと思われる。
■今ではそろばんがすっかり忘れ去られた発祥の地から来たイラン人留学生が、そろばんの魅力の虜となって学習する姿は、歴史の面白みとほほえましさを感じさせるものがある。
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