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2007年1月13日 (土)

No.49 商都大阪でそろばん復活 in Osaka

1161606_img ■全国的な規模で、そろばんの復活が話題になってきた。そろばん人口を推計する時に一番確度が高い手法は日本商工会議所が主催する珠算能力検定試験の受験者数に注目することである。

■この検定試験は、1級から3級までの試験が年間3回行われているが、18年度実施の各回試験(18年6月、10月、19年2月)の受験者数を調べてみた。大阪商工会議所取り扱いの受験者数を前年同期の受験者実数と比較すると、18年6月期は6%の増加を示している。同年10月期は11%の伸びを示し、最新の19年2月期では4%の増加率であった。

■日本全体では、18年6月期が0.6%、同年10月期は3.2%の増加率である。これらの数字を比較すると、大阪の受験者数の伸び率が突出していることが明白になる。東京、名古屋の大都市圏の数値と比べてみても格段の差が出ている。

Img_2 ■大阪エリアでの受験者増加の理由を考えてみると、① 平成12年度からスタートした学校支援珠算指導活動(目下、7年目の活動に入っている)の長期にわたる蓄積効果 ② 平成16年度から始まった隣接都市尼崎市の「計算特区」の展開による波及効果(目下3年目の展開) ③ 近畿連合(近畿エリアの3団体が合同して活動)によるPR活動の長期にわたる蓄積効果 ④ 現行学習指導要領の実施に伴い鮮明になってきた学力の低下傾向に対する反省と対応として、そろばんの再評価のうねりが大きくなってきた・・・などが主だった理由として考えられる。

■大阪でのそろばん復活の流れは必ず近隣の都市に好影響を与えることが予想されるし、他のエリアにも効果が及んでいくことが容易に予想される。子供たちの基礎学力向上の決めわざとしてのそろばん重視が全国で実現することを祈りたい。

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コメント

 先日、教えていただいたブログのアドレスが長すぎたので、ココログ内の検索で「学校支援」のキーワードで検索していました。見事ヒット!NO.49の文章なので、先生の目に留まってくれるか心配ですが、たどり着けました。

投稿: ☆シナプス☆ | 2007年2月20日 (火) 11時52分

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