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2007年1月 2日 (火)

No.46 21年目に入った「外国人のための珠算講座」 all over the world

Img20年と6ヶ月が経過した「外国人のための珠算講座」では、現在23名の外国人がそろばんを学んでいる。毎週土曜日の10時から12時までの2時間授業である。毎回約10名のプロのそろばん教師が指導に当たっている。全員が(社)大阪珠算協会の会員である。

■在籍中の受講生の国籍は、アメリカ、イギリス、ブラジル、チリ、ペルー、カナダ、オーストラリア、インド、タイ、シンガポール、フィリッピン、ブルガリア、スエーデン、ラトビアの14カ国である。

■今日現在で、1986年6月に開講して依頼の受講生累計は、75カ国867名になる。彼らの職業は、大学の教授、大学・大学院の研究者、高校・中学の教師(ALT)、企業のPCプログラマー、ビジネスマン、語学教師などである。

■受講の期間は、一回だけの体験学習からきわめて長期間までさまざまである。彼らには一定期間の在日後帰国するというスケジュールがあり、この期間いっぱいをそろばん技術の習得に当てるケースが一般的である。また、学習効果については、最短、2ヶ月の履修で6級の検定試験合格という事例があり、また、4ヶ月で3級合格といったケースもある。

■履修期間の出席率と、ホームワークのクリア度で成果には差が出てくることになる。検定試験の合格者については、珠算の部では、初段が1名、1級に1名、2級が6名、3級は30名が合格している。4・5・6級の合格者は300名を越えている。暗算については、1級合格者は1名、2級は2名、3・4級は約80名が合格している。

■外国人にとっては、そろばんという計算技術、そろばんでの計算法は全く異文化の範疇に入るものであり、同じ近代国家として国際間で競い合っている日本にこのような不思議なテクニックが存在していることに明らかに驚きを感じ、出来れば自分もそのテクを試してみたい、習得したいといった願いが入門の動機になっている。

■日本人には、そろばんを使っての計算技術が不思議でもなんでもなくて、筆算同様当たり前のこととして受け止められているが、実はそうではなくて、先人の努力で後世まで連綿と伝えられてきた貴重な独特の計算技術であることを改めて認識すべきなのかもしれない。

■今日の、教育の基盤、社会活動の基礎、日本人のコアの部分は、そろばん教育で形作られ、練り上げられてきたものであるのかもしれないことを今一度考えてみるのは大事なのかも知れない。過日発行されたKTO(関西タイムアウトという英文の外国人向け情報月刊誌)の1月号(No.359)の中で、この珠算講座が小さく紹介されている。この数行の中にそろばんの特性が見られる思いでスキャンして載せておいた。

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