No.34 日本珠算連盟名古屋支部:創立60周年を寿ぐ in Nagoya
■日本珠算連盟名古屋支部は今年で創立60周年となり、12月に記念パーティの開催を予定され、合わせて、60周年記念誌の刊行を来年2月に計画されている。昭和21年の創立以来営々と続けてこられた珠算教育の振興事業を通じて、地域の教育・産業・経済の発展に多くの貢献をされてこられたことに、心から祝意と敬意を表したいと思う。今後ますますの発展と弥栄をお祈りする。
■60周年記念誌に寄せたお祝いの文章をここに掲載させていただいた。
■ご祝辞
日本珠算連盟名古屋支部が創立60周年をお迎えになられたことを心からお祝い申し上げます。
いま、珠算教育強化を目指す戦いの戦況は、きわめて良好な状況にあると言って過言ではありません。同時に、一方では、そろばん復権の大きな流れが出来上がりつつあると言う事実があります。おそらくここ2~3年がそろばん復活を果たす正念場だと判断されます。
このような状況下での珠算界の活動理念・・進むべき進路・軌道・・を明らかにしておくことは大事な作業であると思われます。①技術立国として生きるには、ソロバン力が国際競争力のカギ、②数学に根ざす論理的思考が実社会では大きな財産、③数学はものを考える基礎訓練になり、あらゆる職業に役立つ素養、④珠算学習で計算力向上を計り、考える力や先を見通す力を合わせて確保・・これらの実現に貢献することでの社会的評価獲得が活動理念であると考えられます。
次に、珠算界に求められる活動方向については、①文科省のそろばん理解度向上、②学校サイドとの連携強化、③珠算の学術的研究推進・・に集約されると思われます。
そして、珠算人が、指導現場で目指すべき指導の具体的目標は、①子供力の向上、②子供たちの基礎力再構築、③子供たちの規律の確立、④彼らの耐力・持久力・集中力強化、⑤子供たちに強力な暗算力の確保・・の5つにまとめられると考えられます。
今、珠算界全体が英知を集め、上記の活動理念、活動方向、指導目標を明確にして、時流に乗った珠算教育の強化を図り、若人たちの質の高い人間作りに貢献できれば、珠算の評価が一段と高まること必定といえます。
貴支部が、創立60周年を機にますますの発展を果たされ、高い社会的評価を得られることを祈念し、ご祝辞といたします。
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