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2006年9月30日 (土)

No.20 珠算教育強化活動に外部の知恵を!in Tokyo

1141433_img ■日本珠算連盟の平成18・19年度5つの重要課題の一つに、“企業などとの連携強化による事業展開”がラインナップされた。

■一般社会で、珠算教育に対する理解が深まりつつある今、珠算教育のあるべき姿を珠算人だけで論議するのではなくて、珠算に理解のある学識経験者や一般企業と連携を結び、社会活動の中で役立つ珠算の確立を目指そうとしている。

■各界の有識者に順次依頼し、20名程度の協力者集団を発足させたいと考えている。目下、「珠算文化振興協力者会議」という名称を想定している。今年中に第1回目の会合を持ちたいと計画を進めている。

■当面は、珠算教育が抱える課題の明確化とそれらの課題に対する対応策が検討されるのではないかと予測している。ゆとり教育の見直し、計算力の低下に対する対応などを視野に入れながら、珠算が社会に貢献できる部分を探っていくことに力点を置いていくことになると期待している。

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2006年9月26日 (火)

No.19 そろばん賛歌 in the media

1141422_img ■9月25日に、近畿連合の10人委員会(実行委員会)が大阪で開かれた。三団体の代表者で構成されている近畿連合の活動デザインを策定するのが目的の委員会である。

■今回のテーマは、新年の1月~2月のPR活動を具体的にどう展開するのかということであった。目下は、7月~10月までラジオを媒体にPR活動を展開している。

■MBS(毎日ラジオ)とABC(朝日ラジオ)を使って、20秒と40秒のCMをスポットで流している。ABCではこれに加えて、浦川泰幸アナの月曜日から金曜日までの4分間の特別帯番組(浦川泰幸のとっておき情報)を活用して、そろばん教育に関する最新情報をトーク形式で放送した。

■今回は、M、F、Sの三人の先生方に出演してもらって5日間の報道を構成した。生きたホットな情報がシッカリと流れ、お母さん方への格好のメッセージになったものと思っている。今回のこの新企画を次回以降も生かしながら効果的なPR活動を行っていくつもりである。

■近畿連合の提供ということでのPR活動になっているので、構成1,400塾全部に、スマートでハイセンスな看板(標識)を掲示してもらうべく、制作に向けてデザイン選定などの基礎作業に入ることを決めた。そろばん評価の追い風を生かす噴射剤になればうれしいのだが・・・・。

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No.18 1~3級検定試験の趨勢in Osaka

1141417_img ■10月22日実施の第178回珠算能力検定試験の施行並びに運営について、大阪珠算協会と大阪商工会議所は珠算事業運営協議会を、9月26日に開催した。

■毎回、試験の実施1ヶ月前に行われるこの協議会には、会議所サイドからは担当部長、課長、実務担当者が出席し、協会サイドからは3副会長と6常務理事、事務局長が出席する。

■今回の受験申込者は2,102名で、前年同時期の受験申込者1,895名と比較し111%となりました。前回の6月期も、106%の前年同期比でしたが、今回の11%の伸び率と合わせて考えると、現在の社会におけるそろばんに対する評価が想像以上に高いことを物語っていると考えていいのではないかと思っている。

■東京、名古屋においても一定の伸び率を示しているが、大阪の数字はこれらを大きく上回っていて、商都大阪人の計算と数字に対する関心が大きいことをも意味していると考えている。

■教育改革に間もなく拍車がかかる状況下での、世論の教育にかける期待と熱意の大きさを窺わせる一つの大事なエポックではあると期待を膨らませている。

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2006年9月25日 (月)

No.17 盛り上がった日珠連総会in Tokyo

1141411_img ■9月24日(日)東京の鉄鋼会館で、日珠連の第17回通常総会兼第9回代表理事会が開催された。議題は、平成17年度事業報告並びに収支決算報告を中心議案とした協議事項7つ、続いて報告事項5つのラインアップであった。

■タイムスケジュールは、1時から4時までが総会・代表理事会に当てられ、4時10分から5時まで講演が予定されていた。従来は、議事に時間をとられてしまって、参会の先生方の意見を十分に聴取し議論を行うことが殆ど困難に近い状態が続いていた。

■今回は、こうした従来の弊害を除去し、全国からの参会者が情報交換が出来、意見を交わしうる形を形成するべく議事進行に大いに工夫を加えて会議を展開した。

■協議事項、報告事項共に無駄な時間を極力省き、特に活字の資料に表現されている部分は出来るだけ口頭説明をシンプルにし、流れを淀みなくスムーズに運ぶ努力をした。

■参会者の協力も受けて、40分の時間を残すことに成功し、この時間を議論、討議、各地の情報伝達にしっかり使うことが出来た。各地からの代表者の意見、提案をできるだけ多く聞き取り、それらを組織運営に生かしていくことが参画意識の向上に役立つという観点からの試みであった。

■休憩時間を除いて、2時間40分があっという間に過ぎ、かつ緊張感と充実感を各人が感じる結果となった。今後、参加してよかったという実感と満足感が残るような会議にしなければ、各地代表者の本当の協力は望み得ないと考えているので、今後も会議の運営には英知を働かせて最大限の努力をしていきたいと思っている。

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2006年9月21日 (木)

No.16 そろばん再評価のうねりはどこから? in Japan

1131314_img_1 ■いま、珠算復活のうねりがはっきりと見られるようになって来た。珠算 学習が、十進位取り記数法の理解を促進する、計算のアルゴリズム理解に有効である、脳医学的な観点から左右両脳の発達に貢献するなどの利点が、一般世論のみならず学校関係者にも注目され始めている。

■このような珠算の再評価の理由として考えられるものを、次の4つに整理してみた。

■①尼崎市の「計算特区」認定(平成16年3月)に伴う実験指導(1年目:1校/2年目:5校/3年目:10校)の成果が好影響を与えている。子供たちの基礎力再構築、人間力養成に珠算教育が大きく貢献できることが判明してきたからである。

■②学校支援珠算指導活動の蓄積効果が追い風を形作っている。この活動は、平成12年度から全国的に展開されてきたが、珠算教育の重要性を学校関係者と保護者に理解させる上で、重要な役割を果たしている。現在、全国で約1割の小学校で、ボランティア活動として指導が行われている。

■③一部エリアでのTVCMの長期展開、各種チラシの全国的且つ継続的活用などによる、珠算学習の効果・意義の説明・説得の蓄積効果が顕在化してきた。

■④ゆとり教育の失敗、基礎学力の低下現象に対する、関係者の反省と対応として、珠算教育の再評価が進んできた。

■以上の観点から、今後の珠算教育強化を決定付けるものは、尼崎市計算特区の実験指導の成功と、学校支援珠算指導活動の長期的展開以外にはないと考えている。

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No.15 そろばんの本質をどのようにとらえるか in Osaka

1131313_img ■珠算の新しい評価が進み、学校教育の中における珠算教育の位置づけも好転し始めていることは、いろんな指標から明らかになってきた。この流れを推し進めていくためには、珠算の本質をどうとらえるかが大事な作業になってきた。

■珠算の本質を明らかにするということは、今の時代に何故珠算かということを明らかにすることでもあると考えている。5つに整理してみた。

■①コンピュータ多用の現代社会の弊害(人間性の喪失、思考の停止、責任の回避)を、極めて人間的行為であるそろばんのトレーニングで中和、解消することを目指す。

■②技術革新(プロセスカットを本旨とする)の対極にあるそろばんの特性を熟知、再評価し、スローライフ(自然回帰)実現のテコとして活用する。

■③人間の基礎力(人間力)としての計算力、暗記・暗算力、集中力、持続力の確保に、そろばんの練習が最適で、効果的な手段となることを再認識する・・・学校における学力低下解消の一助となる。

■④金権、拝金、カネ至上主義が蔓延する中で、人間本来の能力を完全に発揮し、社会に貢献することで、社会人としての責務を果たしうる人間を育てるために、日本古来の教育文化であるそろばんを活用していきたい(寺子屋式塾指導の古典的利点を再評価する・・・倫理観の回復を期す)。

■⑤現代社会を生き抜ける人間作りに不可欠な、継続を要するトレーニングとしてそろばん練習を役立てていく。

■これら珠算の本質を形作る各項目を念頭に置いて、珠算指導に当たることが大切ではないかと考えている。

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2006年9月19日 (火)

No.14 盛り上がった北信越ブロック懇談会 in Kanazawa

1131393_img ■9月18日に、金沢商工会議所で表記の懇談会が開かれた。石川、富山、新潟、長野の4県から43名の先生方が参加した。10時半から講演を行い、そのあと昼食をはさんで3時まで熱心な議論が交わされた。

■講演では、日珠連の活動理念(進むべき進路・軌道)を4つに整理して示しました。①技術立国として生きるには、そろばん力が国際競争力のカギ②数学に根ざす論理的思考が実社会では大きな財産③数学はものを考える基礎訓練になり、あらゆる職業に役立つ素養④珠算学習で計算力向上を計り、考える力や先を見通す力を合わせて確保  ・・これらの実現に貢献することで社会的評価を獲得することが日珠連の活動理念であると説明した。                            

■講演のあと、珠算界の現状認識を明らかにし、続いて組織としての活動戦術を示した。

1131392_img ■結論として、今後の珠算界が目指すべき方向を、①文科省のそろばん理解度向上②学校サイドとの連携強化③珠算の学術的研究の推進…の3つにまとめて明示した。

■具体的な指導目標としては、次の5つを明らかにした。①子供力の向上②子供たちの基礎力再構築③子供たちの規律の確立④彼らの耐力、持久力、集中力強化⑤子供たちに強力な暗算力の確保…の各項目である。

■石川県の金沢市が当番団体でしたが、積極的で、意欲的な発言が多く、実りの多い印象的な集会であった。

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2006年9月11日 (月)

No.13 筆算とそろばん in Tokyo

1131388_img ■『三田評論』No.1093収載の、三人閑談“ソロバンのチカラ”の中で福澤諭吉の「小学教育の事」(『福澤文集二編』)が紹介されている。

■「小学教育の事」の中で、福澤先生は算盤の実用性を評価し、「むしろ筆算と一緒に算盤を勉強したほうがいい」という意味の発言をしていることが紹介されている。

■「小学教育の事」は、岩波文庫福澤諭吉教育論集」・・1991年3月18日出版福澤諭吉著・山住正巳編の中に収録されているが、現在は書店での購入は難しいようだ。

■明治初期に、すでに筆算とそろばんの併用の利点を説き、そろばん教育の有効性と教育性をアピールしていたことは驚きである。

■そろばんという計算技術文化を持つ国が、西洋の計算術筆算を移入したときに国家がどう反応すべきかについての定見を彼は示していたのだと思う。その時から130年以上経過した現代においても、同じ課題を議論し続けていることを考えるとき、日本教育界のまじめさと情熱のようなものを感じてしまう。

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2006年9月 8日 (金)

No.12 算数科のそろばん指導 in Osaka

1131378_img ■平成12年度から施行されている小学校の学習指導要領では、3年生でのそろばん指導を義務付けている。ただ、指導時間数は教科書(6種類あります)の記載によってまちまちであり、平均して3~4時間である。

■担任の先生によっては、この3~4時間を最大限に活用してそれなりの効果を上げている学校も沢山あるが、指導の自信がないために指導を行わないクラスもあるようだ。

■担任のそろばん指導力の脆弱さを考慮し、大阪ではそろばんの指導者の団体が糾合し、平成12年度からプロのそろばんの教師を学校に派遣し、そろばん指導をボランティアで展開している。

■大阪府下では、平成17年度には124校の小学校へ講師を派遣し担任を交えてのそろばん指導を行った。プロの外部講師が教室に入ることで、担任にも大きな刺激を与え、子供たちもいい緊張感を持ち、指導の効率はきわめて高いものになっている。

■子供たちの子供力を高めていくために、そろばんのトレーニングが役立つことは学校支援受け入れ校では実体験しているようである。これらの実験的試みが、次の学習指導要領改訂でそろばん指導強化につながってくれれば、日本の基礎教育充実に役立つものと期待している。

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2006年9月 6日 (水)

No.11 そろばんが評価される理由は・・ in Japan

1131355_img ■教育の現場で、あるいは一般の社会でそろばんに対する評価が高くなってきた。そろばんが評価されるポイントはどこにあるのだろうか?そろばん学習(トレーニング)が評価される図式をまとめてみた。

■そろばんの一定期間の練習で暗算力(暗記力)と集中力が強化され学習時に不可欠の基礎力が回復するその結果、思考力・理解力・持続力・計算力が向上し学力と共に人間力が向上する。

■これからのお母さん方の対応の仕方については、脳のソフトな時代にそろばんのトレーニングを行い暗算力を習得し、鋭い数感覚を身につけてコンピュータを正しく活用するこれがこれからの教育のあるべき姿であり、人間作りの基本的デザインと言えるのだと思っている。

■以前は、4~6年生がそろばん学習者の中心であった。そろばん教育は職業教育の一環と考えられ、検定試験の合格(ライセンス取得)が目的でした。現在は、1~4年生がそろばん学習の中心であり、その動機も計算の基礎能力の向上、数感覚の育成にあるようだ。

■そろばん学習の目的は、初等数学教育の一助と考えられていて、教育の基礎基本(ファウンデーション)の強化に力点は移ってきたと言える。

■そろばんの指導者としては、具体的には、子供力を向上させ、子供たちの基礎力を再構築し、規律を確立させる、彼らの耐力・持久力・集中力を強化し、合わせて暗算力を確保させるといった点に改めて留意点を置かなければいけないと考えている。

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2006年9月 5日 (火)

No.10 ソロバンのチカラ in Tokyo

1131374_img■三人閑談(Causeries des trois)“ソロバンのチカラ”が『三田評論』No.1093:2006.8-9月号に掲載されました。

■76~87ページに、藤本トモエ、柳井 浩、見滝静香の三先生による鼎談が詳しく報じられました。内容は、算盤と計算力、集中力が育つ算盤、アメリカ人も驚いた算盤の力、日本の算盤は究極の形、練習の成果が必ず表れる、具体的な動きが目でわかる、算盤と日本語などで構成されています。

■『三田評論』は、明治31年3月の創刊で、毎月1回発行で、今回の号は1093号になります。編集・制作は慶應義塾大学出版会で、新宿の紀伊国屋書店で一部買いができます。

■藤本トモエさんは、慶應義塾大学の法学部卒業の塾員で、 トモエ算盤株式会社の社長を務めておられ、国内外で幅広く算盤の普及と発展を目指して大活躍をしておられます。ソロバンエバンジェリストとして、今後の活躍が期待されています。

■そろばんが社会全体の中で、その効用が再認識されている最中に、沢山の購読者に支えられている雑誌で算盤談義が紹介されたことは、大きな波及効果につながる嬉しいことであったと思っています。

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2006年9月 4日 (月)

No.9 久しぶりの連合ニュース発行 in Tokyo

1131370_img ■珠算教育の強化を目指して活動を強めている全国珠算教育団体連合会の活動の内容を広く理解してもらうために、「全国珠算連合ニュース27号」が発行された。

■定期的に3団体の代表が文科省担当大臣を表敬訪問し、珠算教育の必要性、重要度、意義などをテーマに懇談を重ねている。昨年暮れにも、第三次小泉内閣の小坂文科省担当大臣を訪問し、小学校低学年での珠算指導強化について強い支持を表明していただいた。

■算数科教科書発行会社6社との定期懇談が2月に大阪市で開催された。各会社の算数科教科書での珠算指導用語が統一されていないことを受け、用語の統一について協議し、速やかに統一用語の確定を行って使用していく方向を申し合わせた。

■京都大学大学院教授上野健爾先生の論文『珠算の将来』の完成を受けて、小冊子に編集し出版した。全国連合加盟各団体の構成員の先生方にも配布された。珠算に関するバイブル的な資料になりうるものだから、熟読玩味をお願いしたいと願っている。

■以上の記事のほか、各団体の責任者の論考も合わせて収録されているので、いろんな形での活用が期待されている。

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