« No.5 TVとラジオとそろばん in Kinki | トップページ | No.7 「日本教育再生機構」に期待 in Tokyo »

2006年8月12日 (土)

No.6 論文『珠算の将来』冊子に in Kyoto

1141437_img_1 ■昨今、そろばん教育に対する評価に大きな変化が現れてきた。マスメディアのそろばんに対する関心の強さがことのほか際立っていると思われる。これは、教育現場におけるそろばん指導の積み重ね効果と、今後のそろばん指導の展開に対する期待の大きさが、マスメディアの積極的なそろばん取材につながっているのだと考えている。

■マスメディアの論調には、“甦れ、読み書きそろばん”という思いが込められているように思える。世論、教育界、識者の、そろばん復活に期待する願いは大きいといっていい。

■このような状況の中で、今年の4月に、そろばんの実態、意義、価値を明らかにし、現代社会において、日本の伝統計算文化であるそろばんがいかに活用されるべきであるか、また、将来そろばんが置かれるであろう立場を考察する内容の研究論文を、京都大学大学院理学研究科教授上野健爾先生に書いていただいた。

■『珠算の将来』と題するこの論文では、そろばんの本質から書き起こし、そろばんの持つ特性、限界点、課題などについて極めて精細に論述されている。同時に、珠算界に対する提言も示されていて、未来のそろばん像をテーマに論議を行うときの貴重な材料として活用できるものだと思っている。

■約500年の間、日本の経済、文化、教育、産業の発展に、そろばんが寄与してきたことを考えるとき、これからの日本で、そろばんがいかなる貢献をなしうるのか、議論が沸きあがることを願っている。

|

« No.5 TVとラジオとそろばん in Kinki | トップページ | No.7 「日本教育再生機構」に期待 in Tokyo »