2009年11月11日 (水)

No.255 川端達夫文部科学大臣と懇談 at the second chamber of Representatives

393 391 360 11月10日、平成21年度第4回正副理事長会に続いて、午後から同年度第4回総務会が開催された。主たる検討議案は、22年度事業計画の基本方針、「たのしいそろばん」配布活動の実施連盟会員への補助金支出、読上算・読上暗算検定における段位認定の新設、22年1月~3月のTVCM放映の実施、稼働中の検定試験作問ソフトの管理と、段位・暗算検定試験の作問ソフト新規制作を一括して運営できるチームの編成、事務局移転問題などであった。

Img Img_0001 22年度事業計画と収支予算案の編成作業については、4部会長を交えての予備作業は11月7日に行った。続いて、12月12日に本格的な作業を行い、26日に最終原案をまとめる予定である。上記の審議事項もこの一連の作業の中で計画に組み込むべきものはそれぞれ反映させていくことになる。

351 355 354 正副理事長会の途中から、衆議院第1議員会館を訪問、民主党国会対策委員長代理三井辨雄衆議院議員に全国連合代表者3名が面談した。メンバーは全国連合梶川会長・全珠学連吉田会長・日珠連森友理事長であった。珠算教育を学力向上のためにどのように活かせるのかという観点から、珠算指導強化を議論した。

361 364 381 三井議員の紹介で、午後3時から川端達夫文部科学大臣を第2議員会館に訪問、約40分間日本の教育振興と珠算教育の役割について懇談した。大学生を含めた学生たちの学習目的を如何に明確にさせるか、学習した内容を卒業後の自分の仕事にどう結び付けていくのかなど、教育の根幹部分についても話は及んだ。欧米の教育と比較したときに、日本の教育が抱えている課題が少なくないことを強く意識されていて、これからの川端大臣の縦横の活躍が予想できるいい会合であった。

なお、大臣には珠算教育強化に関する要望書をお渡しして、要望内容の理解を得ることが出来た。

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2009年11月 9日 (月)

No.254 平成22年度事業計画・収支予算の検討会議その1 at Tokyo Forum

318 320 322 325 326 321 11月7日、平成22年度事業計画・収支予算を検討する会合が開かれた。出席者は、理事長森友 建・副理事長森田悦男・副理事長松江 茂・検定部長大貝敏次・競技企画部長上川裕司・教育研究部長海老原嗣雄・珠算振興部長益田 明・専務理事中山 洋・事務局高梨順子の各氏であった。

■日珠連の22年度事業計画策定と予算編成作業の工程は、今回の各部会部長との検討会合を経て、12月12日と26日に正副理事長会を臨時に開催して原案を作成する。1月の総務会で細部の調整作業を行い、3月総務会で最終的に決裁したものを総会で承認を求めることになる。

Photo_2 18年度から検定試験受験者の趨勢は前年比プラスに転じ、その後数%の伸び率を堅持している。このことは財政の健全化に寄与し、積極政策を可能にするものである。
中長期的な戦術としては、PR活動の強化、再生産を期待する先行投資、構成員への還元にフォーカスした積極型経営を目指すことになる。

330 329 328 331 333 334 今回の会合では次のような事項を検討した。
①珠算教育強化活動の柱である各地での「たのしいそろばん」配布に伴う財政支出を補助金で支援する
②新規事業のそろばんポスターコンクールを開催して、優良作品の多岐に渡る活用を考える
③23年度から新しい競技会がスタートするが、各府県での予選会開催を推進し、奨励補助金交付を考慮する
④部会・委員会活動については、それぞれ自己完結型の展開を目指し、事務局への負担を軽減する
⑤珠算検定試験問題作成用ソフトの全面的見直しと、段位・暗算の新規ソフト開発などを総合的に行う小委員会(作業チーム)を編成し、作問クオリティの向上を目指す
⑥総会時の各部会・委員会の報告をペーパーでカバーして、双方向の審議・意見交換に時間を割くことで、内容の充実を目指す
⑦指導者講習会に替えて研究実践発表会を開催し、研究活動の実を挙げることにする

■以上の検討項目等を審議し、次回の予算会議で計画を具体化することにした。珠算教育を重視する世論が出来上がりつつある現況から、珠算人の組織としては渾身の努力と有効な活動が求められる。

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2009年11月 8日 (日)

No.253 平成21年度第2回全国連合代表者会議が開催される at Tokyo Forum

348 349 347 346 343 344 11月8日、平成21年度第2回全国連合代表者会議が東京フォーラムで開催された。出席者は、全珠連から梶川理事長・生駒、山口両副理事長・小原専門委員・事務局から竹口、安達の各氏が出席、全珠学連からは吉田会長・林検定委員長・猿渡事務局長・旦尾専門委員が出席、日珠連からは森友理事長・森田副理事長・堀野専門委員・中山専務がそれぞれ出席した。

■議案審議の内容は次の通りであった。
①21年7月から22年6月までの全国連合会長は全珠連の梶川氏が務める(任期は1年)。事務局も全珠連に移すことにした
②学校支援活動に使用するCD(動画)は、21年度は旧バージョンを使用する。学校サイドに配布する場合は感想・意見を求めるアンケート(所定のフォームで作成する)を依頼する。22年度からは3年生・4年生分をまとめた新しいバージョンを使用する(22年5月の代表者会議で試作版を視聴して決裁を行う)

Photo Photo_2
③21年度は、学校からのCD送付依頼があれば各地で対応することとする
④22年度からは、各地の「たのしいそろばん」配布小学校へCD1枚ずつを配布するが、費用は連合本部で予算化する
⑤11月10日に川端文部科学大臣と3団体代表者が懇談を行うが、その際珠算教育強化の要望書を提出する(内容の原案を検討した)
⑥21年度の副読本(副教材)「たのしいそろばん」配布数は全国で約52万部である(20年度は約46万部であった)
⑦第3回世界珠算暗算競技大会が8月16日に中国の天津で開催された。日本チームの勝又選手は1180点で6位、松田選手は1015点で8位、石川選手は600点で19位であった。優勝者は中国の朱選手で1750点であった。
⑧教科書出版会社との懇談(意見交換)は1月末以降に行うこととする

340 341 339 以上の内容を審議し確認した。学習指導要領改訂が終わり全国連合の活動も一段落した感がするが、23年度からの新しい教科書の中でそろばん指導がどのように扱われるのか、小学校現場でのそろばん指導がどこまで効率的に指導されるのか、小学校教員のそろばん指導スキルをどのように確保していくのか・・・など、今後の課題も少なくない。気持ちを引き締めると共に、知恵を絞って珠算教育の地固めを地道に今後も継続して行っていかなければならない。
★集合写真は小原先生撮影

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2009年11月 3日 (火)

No.252大商分銅杯争奪第5回珠算競技大会が開催される at Toyonaka

Img 11月3日、大商学園分銅杯争奪第5回近畿小中学生珠算競技大会が開催された。大会会長の大商学園高等学校 濱地茂樹校長から開会のあいさつがあり、続いて来賓を代表して、日本珠算連盟 森友 建理事長から祝辞を述べた。なお、今回は、寝屋川市に事務所を構える樽床伸二衆議院議員(5枚目の写真)が来校され、最終回となる本競技会に敬意を表し激励のあいさつを行った。

■本大会は、2005年に創立120周年記念事業としてスタートし、2009年の第5回大会をもって完結することになった。今回は、6府県から中学生148名、小学生370名、合計518名が参加した。各地からの来賓は26名を数え、12名の大会役員、100名を超える大会委員で、競技大会は予定された時間通りに進行し盛会裏に終了して有終の美を飾った。

Img_0001 大商学園高等学校の全面的な支援の下で、大商会(大商学園同窓会)が運営をリードし、まれに見る大きな規模の競技大会をスムーズに終了させたことは、今後のこの種の共催事業の成功モデルになるものであった。明治20年創立の当学園は、仁・義・礼・智・信の5つの徳目を生徒たちに体得させることを教育の基本理念にしているが、学校の内外に今までの教育成果がうかがい見れる。何をどのようにして指導し、教育していくかが極めて鮮明に提示されていることは、今後の同学園の学校経営上ますます有利に働くものと思われる。

309 310 311 312 313 314 祝辞の中では、
長期にわたる電卓・コンピュータの普及により、合理性と効率性が重視され、機械に頼る傾向が強まってきた。その結果、物事を継続して行う力が減退し、学力低下に微妙な影響を与えることになった。
しかし、今、珠算学習者が大幅に増加してきた。その理由は、そろばんを使って計算することの有用性と楽しさ、分かりやすさが理解され、基礎学力構築と学習意欲の獲得にも有効であることが明らかになってきたからである。今ひとつは、珠算式暗算能力に対する注目度の向上がある。
最近、珠算式暗算の素晴らしさと不思議さに内外の数学者が注目し始め、7月には珠算界と数学界が「珠算式暗算のメカニズム解明」をテーマに共同研究をスタートさせた。近い将来、その研究成果が世界の教育界に役立つことが期待される。
今まさに、珠算の教育的効果と社会的貢献度の高さに世間の注目が集まってきている・・・・と述べて、堂々とした戦いを願って締めくくった。

315 316 317 大商会の大西信二会長の夢と熱意がこのような大きな成果を生み出す結果につなっがった。夢と計画、実行がうまく揃えばこれほどのプロジェクトを成功裏に行えるということを見事に証明するものであった。

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2009年10月31日 (土)

No.251 ブラジル人大学院生3級検定試験に見事合格 in Osaka

304 10月25日に施行された日本商工会議所主催第187回珠算能力検定試験の3級を受験したブラジル人留学生のイシカワ・エリザベス・ジュンコさん(女性)が見事に合格した。彼女は3級に初挑戦で高得点(見100/乗95/除75=270点)をとり危なげなく一発合格を収めた。

305 エリザベスさんはブラジルのサンパウロ出身で、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)(Letters・・Language and Literature)を卒業後2007年4月に国費留学生として来日し、旧大阪外国語大学で1年間の日本語研修を受けて、2008年4月から大阪大学大学院言語文化研究科で研究生活に入った。現在、同大学院修士課程の2年生で、第2外国語習得(Second Language Acquisition)をフィールドにして言語と教育(Languages and Education) を研究している。

308 (社)大阪珠算協会の外国人講座には、複数の同大学院生の受講生から勧められて2008.10.25に入門した。そろばんの練習を始めて丸1年目に珠算能力検定試験(10月25日施行)を受験し3級の栄冠を勝ち取ったことになる。入門の動機としては、日本文化の理解(Japanese Culture)、思考回路の高速化(quick thinking)、日本人社会に溶け込むこと(socialization)をあげている。

■箕面市在住で、毎週土曜日1時間半をかけて講座に通う。そろばんの練習以外にも、尺八の稽古にも精を出し、カポエイラ(ブラジルで行われる男性の舞踊でアフリカ起源の護身術・・日本の空手道に近い)(capoeira)の道場にも通っている。他には映画鑑賞、ハイキングや読書にも時間を費やす。

■将来は、そろばん指導と尺八教授も視野に入れていて、毎週の講座での練習には気合が入っている。今後の学問と両立したそろばん技術習得に大いに期待したい。

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2009年10月11日 (日)

No.250 2009社会人計算技能コンテスト開催される at ORC200 Atrium

Img Img_0001 Img_0002 10月10日、大阪市弁天町ORC200のアトリウムで“2009社会人計算技能コンテスト(第3回目)が開催された。13時開開会、16時終了、16時半から情報交換会と各賞の授与式を行って18時に閉会した。
冒頭に日本珠算連盟理事長 森友 建から主催者の挨拶を行い、続いて競技上の注意の後競技がスタートした。

■種目は、四則計算競技、伝票算競技、計算力・思考力競技、数独競技、読上算競技の5種目でチャンピオンシップを競った。番外でフラッシュ暗算競技がセットされていた。

300img_5090 300img_5117 300img_5119 300img_5131 300img_5135 300img_5136 今回が3回目の開催であったが、本大会の開催コンセプトは、珠算学習暦が長く高水準の珠算力を獲得した者が、社会人となったあと、その獲得し身につけた計算力とその他もろもろの能力(判断力・瞬発力・持久力・暗算力・集中力など)を、実務処理と実社会での活躍の中でどのように活かしているのか、可能な限りの追跡調査を行おうということから、新しい競技会のデザインが行われた。通常の競技会が、計算のスピードと計算処理量の多寡、そして計算の正確度を基準に設計されているのに対して、本競技会は、計算処理の手順の判断、電卓の部分活用、数計算処理のテクニック、問題処理に対する判断や推測、全体像の掌握などを総合して判定基準としている。当初のコンセプトを実現するための工夫である。

300img_5137 300img_5138 300img_5139 300img_5144 300img_5145 300img_5147 参加者の中には、医師・文部科学省や京都市役所の役人、大学・高校・小学校教員、銀行員、大企業勤務者、珠算塾経営者などバラエティに富んでいるが、概して高学歴である。本競技会の特性を物語っている。出身大学も、東大・京大・北海道大・阪大・大阪市立大・早稲田大学などとなっている。

■5種目総合得点で競うチャンピオンには、愛知県の山川貴子さん(愛知県立半田商業高校教諭)が、準チャンピオンには京都府出身の高田 聡さん(広島市民病院医師)が選ばれた。高田選手は、第1回大会ではチャンピオンに、第2回大会には準チャンピオンに選ばれている。

300img_5162 300img_5227 300img_5231 300img_5230 300img_5260 300img_5261 今回は、初めて公開広場(アトリウム)を会場にしての開催であった。出来るだけたくさんの一般人に参観してもらうことを願っての場所設定であったが、期待したほどの参観者はなく、今後に課題を残した。珠算の競技会そのものが、派手さがなく、専門家の目にはよく理解できる仕組みであるが、一般の人たちには何が進行していて、どこが見所なのか、いかに楽しむのかといった、エンターテイメントとしての焦点が定まりきれていないことが反省点である。部外の企画専門家にも参画してもらって、どのような内容とスタイルの競技会がふさわしいのか検討しながらのデザインが必要であると感じた。予定されている新しい競技会の設計には格段の配慮が求められる。
*写真は内田理事が撮影したものを掲載した。

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2009年10月 5日 (月)

No.249 近畿連合10人委員会開催される at O.A.A.

Img 10月5日、近畿珠算強化連合会(近畿連合)10人委員会が大阪珠算協会事務局で開催された。近畿一円の3団体から10人の代表が集まり、主としてPR活動の展開について方向性と企画案を決めるのが主たる責務である。決まった原案は近畿連合拡大委員会に提案し審議された後、総会で決定を見る仕組みである。年間数回の会合があり、総会で決まった施策の実施に伴う課題を検討している。連合のメンバーは、近畿二府四県の3団体加盟の約1300名である。

■今回の委員会出席者は、日珠連サイドから大阪の森友・西・山根 兵庫の藤本 全珠連サイドから桜井・山口 全珠学連サイドは岡田の8名が出席、会合陪席者は(株)新通 前田副部長の各氏であった。

036 主たる議案は21年下半期のPR活動であった。今年度のPR活動は、関西テレビ放送で15秒スポットを92本、「よーい ドン!」を中心にしてデイタイムの好時間帯に放映している。
次に、毎日放送ラジオで121本の20秒スポットを放送している。なお、「ありがとう浜村淳です」内の9時前後に、5日間連続のパブリシティを22年1月に予定。同1月3日には、天満宮での弾き初めを出前中継する。

■テレビとラジオに加えて、Gyaoを使って22年2月に、「いきいきそろばん」15秒×2種類を放送、画面横にバナーを掲載、バナーからリンクしたホームページを特設する。

■テレビの受信状態が悪いエリアのために、KBS京都ラジオで22年2月~3月に20秒スポット20本も放送する。

■今年度は、通常予算1000万円に加えて250万円の特別予算を組み、格安の提供枠の出現に即応するべく準備を整えている。

060 10年間の近畿エリアが一丸となって展開してきたマスメディアを使ったPR活動は全国に例がなく、その長期の蓄積効果が珠算学習者増加に大きな影響を与えている。全国的に珠算学習の見直しが行われているが、近畿エリアでの珠算教育強化の実績は際立ったものになっている。長年にわたる、今何故そろばんなのか・・を訴え続けている活動が大きく効果につながっていることは明らかである。

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2009年9月22日 (火)

No.248 大珠協指導者講習会第2日目開催される at O.C.C.I

283 284 285 9月20日、大阪商工会議所で(社)大阪珠算協会主催の指導者講習会第2日目が開催され、約160名の受講者が各地から参集した。第1講は京都大学研究者 田中瑠璃子氏の講座で、タイトルは「そろばんスキルと研究活動」であった。第2講は奈良県で活躍の島岡成紀先生で、タイトルは「教室の魅力を伝えるPR」であった。

■田中氏は、日商1級満点合格者で、珠算3段・暗算4段を取得している。大阪の天王寺高校から岡山大学医学部保健学科に進み、卒業後京都大学大学院医学研究科に入学、修士課程を終えて、博士課程に進み23年3月には医科学(medical science) 博士号を取得予定である。
京都大学医学部付属病院輸血細胞治療部の研究室で主として白血病の治療についての研究を続けている。基礎研究と臨床をつなぐ「架け橋」となることを目指している。

286 288 289 講演の組み立ては、自己紹介+研究内容について+計算力と研究+研究を伝える+最後に・・・であった。白血病の治療法も日進月歩で、治癒率が年々向上しているが、日々の細胞レベルの研究には膨大な計算作業が含まれる。もちろんPCを駆使しての計算処理が行われるが、その間の計算ミスの予防や発見は極めて重要性が高い。

■学生時代に培った数感覚や計算処理能力は、毎日の研究活動の中で行われる数値計算の正確性確保に大きく役立っていることを強調され、そろばん学習の必要性と学問を行うときの効用を説く内容であった。

■日本珠算連盟の機関誌「日本珠算」の連載記事“そろばんで凄い人”の9月号で、彼女は「医学とそろばん」を寄稿し、その中で、珠算学習について触れ、夫々の専門・業務において能力を発揮する広義での「自己学習」の機会であると論考を結んでいる。

■珠算指導者の子弟には、有名国立大学に進むケースが多く、その上社会貢献度の高い職種につく人が散見される。そのような人たちは珠算の熟達した技能を身に付けており、それを研究など実務活動に活かしていることは間違いない。珠算学習の効用を明快にするには長いスパンの追跡調査が望まれる。

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2009年9月21日 (月)

No.247 日珠連第20回通常総会・第15回代表理事会開催される at Tokyo Forum

290 291 292 9月19日10時40分から正副理事長会議が開催された。続いて、午後1時から第20回通常総会(第15回代表理事会)が開催された。会場は東京フォーラムで、20年度事業活動報告と収支決算に関しての報告案が審議の上承認された。終了後、懇親会を行い6時半にすべての予定を終了した。

■今回も各地からたくさんの質問・提案・意見が事前に書面で提出された。意見・要望の内容は建設的なものばかりであり、真剣に日本珠算連盟の将来を見据えての発言であった。執行部としては、これらの発言については真摯に受け止めて、日本珠算連盟 森友 建理事長から誠心誠意回答を行った。

293 294 296 299 301 302 参考までに、当日回答を行った先生方からの発言要旨を紹介しておくことにする。
①伝票算の復活は如何か。また、検定試験の賞状サイズを大きく出来ないか
②読上算検定用CDのクオリティを高めて欲しい
③検定試験の一括計時について再考が必要では。都道府県連合会に助成金制度の導入を。日珠連のHPについて再検討が必要では。「たのしいそろばん」の内容に注文がある
④TVCMをもっと積極的に行って欲しい。会員からの負担金も考慮に入れてもいいのでは
⑤HPに、現職教員に対する珠算指導法の内容を掲載しては如何か。各地での珠算普及のためのイベント開催に当たっては補助金の支出があってもいいのでは
⑥第2次有識者懇談会の進捗状況について
⑦新しい定款・規則集の発行を望む
⑧重要なアンケートについては、単位連盟を通じて行うべきである
⑨新型インフルエンザに対する対応に万全を期して欲しい
⑩検定制度改訂後7年が経過したが、内容の見直しが必要ではないか。段位検定試験の珠算・暗算種目の分離実施を急ぐ必要がある
⑪生徒災害給付金の見直しなどを行ってもらいたい。学校支援珠算指導活動や副読本の配布に対して助成金制度が必要ではないのか。競技会の将来像について見解を。3団体合同の競技会開催の見通しは
⑫互助会会計からの事務管理費支出の正当性は。給付金の内容に一考を加えてみては
⑬事務局移転が必要ではないのか

■以上のような発言が書面を通して事前に行われた。これらの意見・提案については、10月にスタートする予算編成作業の中で極力反映させ、発言者の意図に沿って日珠連発展に役立つように配慮を行っていくことにしたい。真剣に発言いただいた十数名の先生方に感謝している。

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2009年9月18日 (金)

No.246 第46回東西珠算懇談会開催 その4 at Crown Plaza Kobe

Simg_4003 Simg_4011 Simg_4022 8月23日~24日に第46回東西珠算懇談会がクラウンプラザ神戸で開催された。メインイベントのシンポジュームの内容についてはNo.245に前半部分を掲載したが、残りについては下記に概要を記載しておく。なお、シンポジュームに先立ち基調講演と講話が行われたが、それらの報告はNo.239+No.242で行っているので参照して欲しい。

■各パネリストに行った質問に対する回答を箇条書きで記載しておきたい。
⑤これから先のそろばん教育(指導・学習)はどのようになっていくのでしょうか
*教員に対し、そろばんに関する意識改革のための研修を行い、合わせて、指導力の向上を図ることにより、わが国の優れた文化の一つとして「そろばん学習」は定着していくであろう
*早く計算できるための道具としてその使い方を指導するというよりは、数の構造や、計算のアルゴリズムを理解したり、自分で考えたりするための教具として活かしていくことが出来るのではないか。そのためには、珠算の単元と他の単元(特に数領域)とのつながりを意識して、互いの単元を指導できるとより意味のあるものになるのではないか
*毎日の継続した指導時間が確保できれば学力向上に大いに役立つ
*学校での工夫によって時間の確保を行って実施する学校を増やせば効果がはっきりと現れる
*今後は、そろばん教育に対する啓発と指導者の育成が必要になる
*尼崎市など自治体としてそろばんに取り組んでいただいている成果がはっきりと出て、学力向上のために非常に有効であるということが分かれば状況は変わるかも知れない

Simg_4093 Simg_4114 Simg_4120 ⑥これからの珠算界の課題は何でしょうか
*伝統的な計算の道具であるそろばんだけで勝負するのか、学力向上のためのさまざまな手法と組み合わせたそろばんの指導を行っていくのかの選択であると思う
*指導者の育成が急務である
*算数・数学教育においても、思考の道具、文化としての算数・数学などの観点などからその意義を検討していくことが課題である
*教員養成大学のカリキュラムの中に、そろばんに関する講座を設けてもらうように働きかける
*そろばんに関する教員研修の必要性を、教育行政機関に訴えていく

■⑥そろばんの総合的(学際的)研究の必要性をどう考えられますか
*学力向上の一つの手立てとしてデータを集め研究する必要がある
*計算技能上達以上の効果について、定量的な測定も含めて、一般の方に分かりやすく説明が出来るような研究が必要である
*珠算の意義を広い視野から検討することは価値のあることである
*算数・数学教育の中で、そろばん学習がどの程度の役割を果たしうるのかなど、その関連性を中心に研究を深めていく必要がある

⑦世論に対してそろばんの効用を説明・説得する良策は何でしょうか
*尼崎市のような取り組みを行い学力向上やそれ以外の生徒指導面などにおいて効果が上がれば、世論は反応する
*市町村単位や学校単位でも良いと思うが、そろばん教育を市町村や学校の重点教育の一つに入れて取り組み、その成果が上がれば世論は動く
*そろばん体験者と学力の関係を分析し、その成果を公表するのがいい
*児童や保護者にアンケートを実施し成果を公表するなど広報に努めることが必要である
*科学的なデータをもって検証した結果を示すことだと考える
*そろばんで計算するという活動は、脳の活性化や集中力の向上など人間形成に役立つことに注目させると良い
*そろばんで計算することは人間的な営みであることを強調すると良い

280 281 4名のパネリストに、夫々の分野で何に力点を置いて活動しているかを尋ねた
*基礎的・基本的な知識や技能を算数的活動を通じて確実に習得させるために、そろばんを含む学習具の開発・整備に重点を置いている
*最近の数学教育では、今まで以上に思考力・表現力・創造性などの育成が課題になっている。教員養成大学での教員養成・現職教育では、そのような点を強調し、教師の指導力をつけることが重要な課題と考えている
*尼崎市計算特区展開では、計算力の向上に努め、基礎基本の定着を図り、学力向上に努める。合わせて、そろばん指導の時間の確保に努めている
*今後10年間の大阪の教育が目指すべき方向と、今後5年間の具体的取り組みを示す「大阪の教育力向上プラン」(21年1月28日策定)に基づいて諸策を展開している。大阪の教育が大切にする三つの理念は、地域に根ざす、違いを認め合い子供一人ひとりの力を伸ばす、前向きに生きる姿勢を育むである。三つの目標は、学校力を高める、学校・家庭・地域をつなぐ、子供たちの志や夢を育むとしている

■2時間に及ぶ議論の中から、たくさんの提案や指摘、意見、示唆が示された。これからは、珠算界の組織をあげて調査・研究・実験などを積み重ねて、なぜそろばん学習が必要であり効果的であるのかについての、より分かりやすい説明が出来るようにデータの収集と資料の整備を急ぎたい。刺激的かつ効果的な今回の企画であった。

■今回のシンポジューム内容は、(社)大阪珠算協会HPトップ画面の「報告」をクリックし、シンポジュームその1~3 をご覧ください。2時間の討議内容が動画で視聴できます。

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